うんたま森のキジムナー

伝統漁法

漁港には、握りこぶしくらいの石がところどころ
山積みされている。宮古島の古くからの伝統漁法
「巻落とし漁」に使う石。
釣り竿もリールも使わず、糸と針、石だけを
使って深海50m~300mまでの
底物を釣るシンプルな漁法である。

簡単そうに見えて、長年の経験や潮、自然を
知って、何よりも指先の微妙な
感覚を知らねば出来ない漁法でもある。

魚のいる水深まで石に巻いた針(餌)を
落として石から糸をほどくと
流れに乗って糸は水面にと上がってくる。
それまでに魚が釣れるという仕組み。

昔に比べて港に置かれている石が少なくなった。
ということは、この漁法で釣る人が少なく
なったことを意味している。

現在の釣り方は、漁師もシャクリ機能が
付いた電動リールを使用して
発達した計器に頼って漁をする。
今では池間島にわずかな老漁師だけができる漁法に
なってしまった。
伝える人はいても伝える相手がいない。

宮古島の伝統漁法がもう一つある。
タコベイトという疑似餌を使用して、沖縄県の
高級魚スジアラを釣る漁法。
この漁法も絶滅の危機にある。
海が荒れて暇があるとき、最近、このタコベイトを作っている。


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