お酒を飲むさいに、1合程度の酒を入れて、盃や猪口などにつぐための
容器のことを「カラカラ」という。沖縄、壺屋焼の上焼製品にも独特な形をした
「カラカラ」というのがある。
薩摩焼にも同様の容器があり「カラカラ」と呼ぶ。
カラカラという特異な名称については、酒が無くなったときの追加のかけ声、
あるいは胴部内に小石を入れて揺すったときの音、中国から来たから説、
唐唐など色々な説がある。
よくショップ名の「カラカラ」の由来を聞かれる。
ショップ名のカラカラは陶器のカラカラとは全く関係はない。
ネーミングを考えている時に、たまたまテレビでカラカラという鳥が映っていた。
ハヤブサのしゅるいでカラカラはスペイン語だそうだ。
カラカラという聞こえが良かった。
当時はインターネットなどない時代。
ショップを探すのはもっぱら電話帳「タウンページ」を使った。
古いショップに「ア」から始まる名前が多いのは当時の名残であることが多い。
「ア」から始まる名前は先輩方に失礼な気がして「カ」を頭に持って来た。
同じことばが2回続くのは覚えやすい。
「トントン」「コロコロ」「ボンボン」などなど…
昔、オバァにショップの名前を聞かれて「カラカラ」と答えたら、
そんな縁起でもない(空空)、人の来ないような名前はダメだと
叱られたことが懐かしい。