2017年6月の事だった。
インド最北部ジャンムー・カシミール州 チベット仏教文化圏のラダック地方に数度目の訪問をした。
かつてラダック王国という独立した王国であったラダック。
そのに住む人々はチベット仏教を信仰する人々。
そして、古い物や生活必需品、文化の中心はレーという街に集約されている。
古い物を探す。
レーで探せば大方は十分なはずだ。
レーの骨董屋やディーラー、または現地で「ランナー」と呼ばれる土地から土地を渡って、
物の売買をする行商から仕入れるのも有効な方法のひとつだ。
しかし、ラダックには大小様々な村が広大な地域に点在する。
村に残る古い物を自らの手で探したい。
その思いがあった。
バイクを借り、雪の壁が残る標高5000mの峠を越え、
舗装がされていなガタガタ道を120km走った。
道中、点在する村の民家を訪ね、村人に古い物を持っていないかを聞いてまわった。
タフな仕入れだった。
今や村を回ったとしても良い物を極めて少ない。
その上、道が悪く、峠と谷の寒暖差も非常にあり、仕入れには過酷すぎる。
でもやってみて納得した。
やってみなきゃ納得しない。
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