旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

チベットのお守りトクチャ

2017年08月26日 | チベットもの



チベットにトクチャというお守りがある。

古くは千年以上前にも溯る歴史と伝統があり、今なお、チベット人にとって身近なお守りである。
また、天から降って来たという謂れや、数々の伝説を持った謎の多いお守りでもある。
中国語では、天鉄と書くトクチャであるが、その意味から元々は隕石だった可能性はある。

専門業者や一部の富裕層、愛好者であるコレクター、研究家を除き、一般のチベット人は
古くはないトクチャも愛用する。
若い人は身につけていない場合も多いが、実際に道行くチベット人に首元を見せてもらうと、
様々な種類の石に混じって、新しいトクチャも身につけているのを見かける事ができる。

現地で自分の見て来た経験でしか言えないが、
トクチャを現地で買っているチベット人を見ていると、愛用する趣向は、どうやら形状にあるようで、
ドルジェ(五鈷杵)やプルパ、仏などの具象系を好むようである。
もちろん、古さも見ているとは思うが、一番にデザインを重要視しているように思える。

そもそも古く珍しいデザインのトクチャは、高額(腰が抜ける価格の場合もある)で手が届かないというのも、もちろんあるとは思うが、
絶対古くなくてはいけない!という概念は日本人コレクターに比べ、
一般のチベット人はそうでもないように思える。

まぁ、日本の着物に例えると、京都の何々織りの着物のみが絶対的な着物である!、といったような概念ではなく、
若い人が夏祭りで着るような安価な着物でも、文化の形であるとは思う。

今も残る文化の形、
それが美しく、意味があると思える。

トクチャをもっと知って欲しい。
だから、トクチャ=高額、という訳ではなく、
入口として、手頃な価格のトクチャもあるという事を知って欲しい。


と、ゆー訳で、古くはない(ここ数十年、20世紀後半)トクチャ。
実際に一般人のチベット人、道ばたで野菜を売っていた、の首元にあった物です。
ずっとショーケースなどの保管されていた貴重なトクチャではなく、
実際に生活の祈りの中で使用されていたトクチャ。

チベット仏教で代表的な法具である、煩悩を打ち砕く、という意味を持ったドルジェ(五鈷杵まはた九鈷杵)
のデザインのドルジェ型トクチャです。

詳細はコチラ→
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