旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

チベットのグルメ

2018年08月09日 | 日記


よく、「チベット料理ってどんなの?」と聞かれる。

最初から結論を言うと、
チベット料理自体はレパートリーがそれほど多い料理ではない。
大半は麺料理が代表的である。

なので、麺とか〜、餃子みたいなのとか〜、
と曖昧に答える。

美味しいのか?と聞かれれば、
不味くはない、
が、飽きる。

個人的にだが、
これ、マジでおすすめ!って料理はない。

なので、中華も食べる。
ラサはファーストフードも中華もチベット料理屋も沢山あるので、
食べるのは困らないが、
東チベットに行くと、食事の選択肢は少なくなる。
チベット料理よりも東チベットでは中華メインの食事になると思う。

・・・で、ラサの食事。




代表的なモモ。
チベット版の餃子。
横にあるのはヨーグルト。
実は、チベットはヨーグルトが美味い。

街中のローカル食堂でもモモはあるが、
マシなレストランで食べないと、大抵はパサパサで美味しくない。
ツーリスト向けだが、
チベタン・ファミリー・キッチンは美味い。




僕がラサでよく食べるヤク肉のシチュー・セット。
500円程。




メインであるジャガイモとヤク肉の他、
付け合わせ、盛りつけは店によって違う。




キクラゲと肉の炒め物。
この辺は、中華料理の部類。




麺専門のローカル食堂の厨房。
チベットでは茶屋も料理を出す。
軽食またはお茶をする店で、本格的な料理は食べられない。
主に、朝食や昼飯用なので、夜は早めに閉まる店が多い。

フゥートゥーまたはトゥクパと呼ばれるチベットを代表する麺料理が食べられる。
ヤク肉からダシをとったスープに、うどんのような麺をぶっこんだだけのシンプルな麺料理。
塩味で獣の臭みあり。
だいたい、120円ぐらいだったかなー
ローカル食堂で食べると安い。




ヤク肉のひき肉を詰めたパイ(シャパレ)
生地はナンのようなパンなので、モスリム系の料理かもしれない。




お約束のバター茶。
ラサでは小さな魔法瓶で70円ぐらい。
バター茶が苦手な人は、甜茶(チャンガモ)というミルクティーがおすすめ。


ローカルの家に招待されると、ツァンパやヤク肉を干したビーフジャーキーを
出されるし、店によっては鍋料理もある。


まぁ、想像通りかもしれないが、
チベットは美味い食事を求めていくような場所ではないとは思う。

初めてのチベット料理、
たまにチベット料理、
という感じならば良いかもしれないが、
毎食チベット料理となると飽きてくるだろう。
個人的な意見だが、チベット料理で爆発的に美味い、という料理はない。

食事への情熱を持ってチベットへ渡航する人は少ないだろうが、
もしそうであったのならば、
トホホな思いをするかもしれない。

料理大国である中国やインドに隣接するのに、
チベットは料理文化が発展していないのは、
もともと食材が乏しかった国である事に由来するのだろうか。

どうなのだろう。

コメント    この記事についてブログを書く
« 今だからこその、鳳眼菩提樹... | トップ | 異業種と話して思う事。 »

コメントを投稿