きづき窺見帖

窺見≒物見≒斥候≒間諜≒密偵≒SPY

猫blogではない

2006-01-24 | 雑感雑記
最近の毒書。
龍之介は寝ているので、本の話。

『あるいは酒でいっぱいの海』 筒井康隆 集英社文庫 読了
大昔に読んだんだけど再読。捨てるはずだった作品の集まり。
書名は、アヴラム・デイヴィッドスンの短編集『あるいは牡蠣でいっぱいの海』のもじりあに。これ読んでないけど。

『ほんの本棚』いしいひさいち 東京創元社 読了
これ、持ってなかったんだよねぇ。先日GETして、即読了。

『アリゾナ無宿』 逢坂剛 新潮文庫 読了
西部劇の小説って初めて読んだよ。まあまあかな。逢坂剛は、たくさん読んでいるけど。他にいいのがあるからな。

『煙か土か食い物』 舞城王太郎 講談社文庫 読了
初めて、舞城王太郎を読んだ。これがデビュー作だ。で、第19回メフィスト賞受賞作。機関銃のような文章の羅列がすごい。最初から6ページぐらい改行なし! そして怒涛の一人称。 うーん、面白いんだけど、書きたい内容のバランスというか、なんか非常に粗い。スピード感?はある。でも、スピード感って必要か? これミステリー?

『国家の品格』 藤原正彦 新潮新書 読了
話題の本(だと思う、本屋で平積みになっている)。前から「書名」は気になっていた。先日のオフ会で話が出て、本屋で見てみると、著者が数学者なので(私が無知で知らなかっただけだが)、買った。一部賛同。詳しい説明はほとんどなく断定。暴論も。そのせいか、笑えるところも結構あって、すらすら、あっという間に読める。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
藤原正彦さん (修大)
2006-01-25 15:12:03
は、あの新田二郎(漢字あやしいです)の

子供です。きづきさんご指摘のように、

「詳しい説明はほとんどなく断定。暴論も」

です。たしかに笑えるところ多々あります。



新田さんのでは「聖職の碑」(だったか?)

に涙した記憶があります。(そもそも、

筒井康隆が勧めていたのでした)。
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覗きに来ました (親方)
2006-01-25 16:39:47
父親が新田次郎氏で、母親が藤原てい氏(「流れる星は生きている」)ですね。

今朝のワンマンマン新聞に「ライブドア事件を語る」としてインタビュー記事が載っていました。

で、映画「聖職の碑」で三浦友和の言ったセリフは「お前達は先生の宝だ!」でよかったんでしたっけ?

30年近くも前のことは思い出せません。

それどころか一昨日の晩ご飯も思い出せません。



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ひさびさ (きづき)
2006-01-25 22:48:52
親方おひさしぶりです。

『父親が新田次郎、母親が藤原てい』を覚えていらっしゃるのだから大丈夫です。と無責任なことを言ってみる。これ、「国家の品格」のような断定な言い方のまね。

修大さん、私の偏った毒書では、新田次郎氏を読んでいないのです

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