麻宮騎亜 日記

漫画家 麻宮騎亜の日記。仕事の連続の日々ですが、できるだけ更新したい。という希望。

ファンクラブ会員の皆様へ お詫び

2006年12月26日 14時05分20秒 | Comic
今日はお詫びがあります。

来年の年賀状ですが、実は年末進行と体調不良のために年内入稿が出来ず、元旦発送は見合わせることになりました。楽しみにお待ちしていただいている皆様には大変がっかりさせることとなり、まことに申し訳ありません。

年賀状は今まで描いた原稿を再コラージュしてとも考えましたが、やっぱり描き下ろしで行きたいという私の意思をファンクラブのスタッフにも尊重していただき、寒中見舞いという形でお送りさせていただくことになりました。会員の皆様、なにとぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。

年賀状は夏のうちから描かないといけないですね。反省。

Favorite Design4 オーバル・バス・スケール

2006年12月08日 06時31分53秒 | Favorite Design
いわゆる体重計。退院後はこまめに乗って、現在体重をチェックしなくてはいけないと思って購入した。最近は・・・あんまり乗っていない。(^^;)

天板はガラス製で、厚さ 8mm、楕円の縦横 30 x 35cm、高さ 8cm、重量は 4kg 弱、目盛りは 130kgまで刻まれているわけだが、コレは強化ガラスの対加重が130kgだからなのか、デザイン上なのか、機構的にこうなのかは、知るよしも無い。
ガラス、シルバー、メカニカルと自分の好きな物が3つ入っている。やっぱり子供の頃からカットモデルだったり、内部機構が見える透視図だったり、スケルトンぽいものには無条件で触手が動く。デザインも、シンプルな中にもメカチックな部分の密度の集積がメリハリとなっていて◎。
実用はもちろん、その場においてあっても楽しいちょっと良い体重計なのだ。

8800円。




集英社 漫画文庫版 蒸気探偵団5&6

2006年12月07日 13時38分00秒 | Comic


今月の15日に発売予定の集英社 漫画文庫版 蒸気探偵団5&6巻。お見せするのは5巻のカバー。6巻は店頭、もしくはお買い下の上確認を。(^^)

今回の文庫版蒸気は、2冊ごとの発売に合わせてシーケンシャルにしてあるのはご存知の通りだと思うけど、それも交互に鳴滝側とライバル側を入れ替えている。後ろに入るマークはそれぞれのシンボルマーク。 今回の鈴々は、蒸気王事件の時のメイドの格好だが、収録内容とは一致していないのであしからず。(^^;)何故かアニメ版ではオミットされてしまった鈴々のメイド姿。当時のスタッフの中にも残念がる声はあったようです。こういった機会にそれをカバーに書くことが出来たのは個人的にはよかったかな。

いよいよ2007年1月発売の7&8巻で、文庫版蒸気も終了。思いっきり年末進行とかぶってしまってあわあわしてしまっているのでした。年内中に全て入稿&印刷を完了しないといけないらしい。 ・・・って、すいません。自分のことでした。関係各位。(^^;)

実相寺監督 お疲れさまでした。

2006年12月01日 06時08分08秒 | 日常あるいは平穏な日々
ウルトラシリーズやシルバー仮面などの監督、実相寺昭雄さんが29日午後11時45分、胃がんのため死去された。69歳は、まだお若い。最近は自分の感性に影響を与えた方々の訃報を聞くことが多々あって、実に残念で淋しい。

実相寺監督といえば、あの特異なアングル、ドアップのショット、ライティングなど印象的な演出が思い出される。ウルトラマンで言えば、宇宙飛行士が変態し、地球に戻ってくる哀しいエピソード「故郷は地球」や、全編に流れるユーモアとナンセンスが満載のスカイドン相手の「空の贈り物」。シーボーズが物悲しい、当時としては戦わないウルトラマンに子供が?と思ったであろう「怪獣墓場」。夜の街を蹂躙するテレスドンが、本当に怖くかっこよかった「地上破壊工作」。




ウルトラセブンではいよいよその演出が明らかに他の監督に比べて突出していた感があった。メトロン星人とダンのちゃぶ台をはさんだ名シーン、その子供番組とは思えない脚本をさらに盛り上げるカメラワークが秀逸な、「狙われた街」。現在は欠番になっているものの、ストーリーとして惑星間の恋愛をモチーフにした秀作「遊星より愛をこめて」。全編に渡る無機質なカメラと演出が子供心に怖かった「第4惑星の悪夢」。セブンの世界観が、惑星間戦争における宇宙人の侵略というヘビーなSFテーマだったことも、実相寺監督の演出を引き立たせたのかもしれない。



個人的に監督の作品で大好きだったのがシルバー仮面の1話と2話。1話にいたっては、番組がスタートして5分くらい経たないと主題歌が始まらないというもので、その冒頭の5分の暗く、闇=恐怖といったカメラにビびりつつも凝視していた覚えがある。東京では裏番組がミラーマンだったらしいが、僕の実家ではそんなこともなく、両方見れたのは幸いだった。(田舎ゆえ、番組自体が少ないというとてつもないリスクもあったが。)1.2話は、正にセンスオブワンダーとオカルティックな雰囲気にあふれ、コレでもか、コレでもかと押してくる演出と70年代の高度成長期のアングラ的な映像がとても印象深い。出てくるチグリス星人やキルギス星人もデザイン的に見事。セブンの宇宙人とはまた趣を別にした造詣で素晴らしい。
とにかく今はYAHOOでも見れるようなので、時間がある方は見ることをお勧めするが、本当に画面が暗くて何がなんだかわからないことも多いので注意。

実相寺監督、お疲れさまでした。あなたの撮った作品で、僕は大きくなっても特撮が好きでいられます。ありがとうございました。

(写真は、菊池名義でCG写真連載していた「ウルトラマン・インザ・リアル」から)