ちいさなさえずり

柏崎と刈羽の現在の鳥を柏崎の人が柏崎から発信していく。

砂が飛ぶ①

2018-05-05 06:37:19 | 柏崎景色

 田圃には、チュウシャクシギも3羽姿を見せました(04.28)。アシ原には、オオヨシキリが歌い始めました(04.27)。4月30日には、センダイムシクイ、キビタキ、サンショウクイ、ビンズイなどが姿を見せました。

 

 

 半世紀前、砂に埋まった小屋を新花町で見ました。季節は忘れましたが、砂の塊りの中に屋根がかろうじて見えていたことを覚えています。

 そこまではないと思いますが、この冬に飛んだ砂もひどかったと感じています。海岸沿いの道路は黒い砂が雪を被っていましたし、防潮堤や防潮柵などが砂に埋まっていました。番神弁天岩や東ノ輪の海岸線にある防潮堤は、階段状に作られていますがその階段がわからないくらい砂で被われていました。柏崎の砂は、砂鉄分が含まれているようで黒く見えます。それがまとまるわけですから、真っ黒に見えて当たり前なのかもしれません。写真は、風が少し落ち着いてから撮ったものです。強い季節風の直後はもっと黒かったし、砂の塊りも大きかったです。今冬は、年が明けてから続いた強烈な寒波と季節風で特にひどい状態なのでしょう。

 

 

 

 

 ここは、広く知られた海水浴場です。シーズン前に、砂は撤去されるのでしょう。この撤去作業は毎年毎年、続けられているようです。冬の砂と、海岸に打ち上げられる漁具やゴミなどの撤去作業には大きな費用もかかっていると思います。撤去費用は、ここを管理している行政が負担しているのでしょうか。よくは分かりません。自然の猛威とあきらめて毎年毎年、費用をかけて撤去工事をするのか、恒久的な手段を検討するのか、皆で知恵を出し合うころなのかもしれません。

 

 

 荒浜丘陵や新花町裏などには松林があります。海岸沿いの松林は、主として風除けや飛砂防止を目的に作られたものと思います。東電柏崎刈羽原発のできる前の荒浜丘陵の松林は、青山農場があり、下草もなく、その中を自由に歩くことができました。木々の隙間からは、走って行くノウサギを見ることができました。いわゆる白砂青松の砂山だったと思います。現在は、高く密に繁った下草で、中を歩くことはできなくなりました。荒れた松林になっていると感じています。 

土地利用やスペースなどの問題もありますが、柏崎の海岸に白砂青松を取り戻せないかと、雪の上の黒い砂を見ながら考えました