源龍乃介のまたたび

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金融資産平均

2008-02-27 | その他
本日のアサヒ・コムで金融資産の平均が紹介されていました。個人の金融資産平均は1259万円とありますが、金融資産の内訳がこの記事だけではよく分かりません。

記事の原本は金融広告委員会による調査です。
http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2007fut/index.html

アサヒ・コムの記事は二人以上世帯調査の結果で、単身世帯は別のデータになります。この調査をまとめてみると以下の通り。


(二人以上世帯)

・金融資産内訳(比率)は、預貯金(38.9%)郵便貯金(14.2%)生命保険(16.3%)有価証券(19.0%)など。
・有価証券とは債券、株式、投資信託。
・金融資産平均値1259万円、中央値500万円。
・このうち金融資産を保有している世帯のみだと平均値1624万円、中央値892万円。
・預貯金、郵便貯金、生命保険は漸減、有価証券は漸増している。
・有価証券の比率は9.4%→12.5%→16.2%→19.0%と年々増えている。
・無貯蓄世帯比率は20.6%。
・借入金平均額は615万円。
・このうち借入金のある世帯のみでは平均1482万円。

(単身世帯)

・金融資産内訳(比率)は、預貯金(32.9%)郵便貯金(7.5%)生命保険(9.1%)有価証券(35.8%)など。
・金融資産平均値724万円、中央値100万円。
・このうち金融資産を保有している世帯のみだと平均値1035万円、中央値300万円。
・無貯蓄世帯比率は29.9%。
・借入金平均額は158万円。
・このうち借入金のある世帯のみでは平均500万円。


アサヒ・コムの記事にある通り、金融資産の平均値で考えると実体と大きく離れてしまうので中央値で考えた方がよさそうです。中央値は500万円ですが、住宅ローンを抱えている人も多いと思うので、この金額に違和感ありません。

金融資産の内訳を見ると、預貯金や生命保険から有価証券へ資金のシフトが、個人レベルで着実に進んでいることが分かります。


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以下はアサヒ・コムより転載

金融資産、平均1259万円 貯蓄残高「減った」4割
2008年02月27日20時32分

 金融広報中央委員会(事務局・日本銀行)が27日発表した07年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、1年前より貯蓄残高が「減った」と答えた人が39%に達し、「増えた」とした22%を上回った。減った理由では「定期的な収入が減ったので取り崩した」が51%を占めた。

 調査は昨年10~11月、2人以上の8000世帯に対して郵送などで実施し、回収率は41%だった。

 金融資産の保有額は平均1259万円。平均額は高額保有者が押し上げており、保有額を少ない順に並べた真ん中の値(中央値)は500万円だった。前年までと調査方法を変えたため単純な比較はできないが、金融資産の保有額は平均額、中央値とも前年より増えた。

 また、住宅ローンなど借入金がある世帯は44%で、借入金の平均額は対象者全体で615万円だが、借入金がある世帯だけの平均額は1482万円だった。

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