クリーンエネルギー

ポエムでも、ささやかなクリーンエネルギー政策だ。
以前から工房周辺には太陽を遮る建造物もなく、日当たりも大変良いのに太陽光がもったいないと思っていた。
今回工房の二棟の屋根にソーラーを敷き詰めた。と言っても世間全体から見れば雀の涙よりも、さらにちっちゃな蟻の涙って感じだろう。
事業用の為に自家消費は出来ないが、なんか未来生活が始まった気持ちになって、清々しい気分だ。
ほんのささやかな電気だけれど、どこかの家の明かりとして灯るだろう。

西日に照らされて、田舎の未来生活が始まった気持ちだ。

隣の屋根の設置も間もなく終わるだろう。

フキノトウ。

朝から無風。小春日和って陽気だ。世間では大雪というのに。
さてボチボチかなって思って、家の前の山裾に春探し。
知らず知らずの内に春の到来が始まっていた。
フキノトウがニョキニョキ、ニョキニョキ。摘んでいる切り口からフキの香りが一面広がる。
指先は春の香りと息吹で一杯だ。今夜はフキ味噌にしようか、やっぱり天ぷらがいいな。

雪、

日本中雪、雪、雪。昨夜の天気予報では静岡県も数年ぶりの大雪情報。
オリンピックの開会式を見ながら、何処へ撮影に行こうかとワクワク浮き立つ。
早朝に期待に胸をふくらませ、カーテンを開く。そこは銀世界ーーーーと思ったら雨。
誠に温暖な地区だ、夢破れたり。やむを得ず上流の山間部に15分ほど車を走らせた。
何とか今年はじめての雪に触れる事が出来たが、積雪量が少なくて、これと言った撮影ポイントに出会わなかった。

静まり返った集落は氷雨が降っていた。

雪に埋もれるように蝋梅が咲いている。

フキノトウが雪の中で、春の訪れを知らせていた。

豆まき

昨夜豆まきをして一夜明けたら春の訪れ。暦の移り変わりはなんかユーモアがある。
地方によっては福を招く鬼もいれば厄払いされる鬼もいる。鬼は外もあれば、地方によっては鬼も内もある。えてして悪者扱いの鬼は角が生えているようだ。魔目故生命力のある豆を撒き、邪気払いをする。大昔は赤青黄黒の土偶を玄関に据えたようだ。それが今では赤鬼、青鬼、黄鬼、黒鬼これも何か楽しい。
一番酷なのは大和朝廷時代に坂上田村麻呂が東北地方に遠征して、アイヌの人々を鬼として極北に追いやり、多大な被害を与えた事だろう。鬼をご神体にした神社は被害を与えた人々の怨念から逃れようと、鬼に見立てて祭ったようだ。
宮城県の鳴子温泉の先の山奥には、鬼首といった秘湯があり、素晴らしい湯がコンコンと噴出している。以前湯に浸かりながら、ここには坂上田村麻呂が多くの鬼の首を撥ねた伝説があるが、多分大和朝廷とアイヌの人々の激戦の地であったのだろうと思った。
もしかすれば今の自分の生活も、古くはアイヌの人々の悲惨歴史の上で成りなったのかも知れない。
ともあれ現代の鬼は怖いインフルエンザや中国大陸から流れ込む大気だろう。くわばら、くわばら。

鬼は外、福は内

やれやれ鬼も退散したようだ。