カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

前穂スペシャル

2009-10-01 | 山行記録

2009・9・20

         前穂スペシャル

 

 この日も これ以上ないという大快晴に恵まれた。

 写真は、前穂山頂の象徴的な展望である。 (後姿は、りんご&おぐさん)

 爽快にして、ダイナミック!

 「ヤマケイJOY」「岳人別冊 夏山の表紙になりそうな1枚である。

 

 

 しかし、本邦第11位 3,090mの前穂山頂から足下の北尾根を見下ろすと

 高度感に身が竦む。

 毎年、強風に煽られて滑落し 死亡事故に至る場所だ。

 

 詳細は、「槍穂大縦走」の山行記録レポに譲るとするが、

 簡単に奥穂からのルートをたどっておこう。

 奥穂と前穂を結ぶ尾根は、ピークとピークを吊り橋で結んだように見えることから

 吊り尾根と呼ばれる。

 

 奥穂・南稜ノ頭からバリエーションルートを巻くようにルンルンで進む。

 

 アクセントに ちょっとしたクサリ場があるが難しい場所ではない。

 

 ただし、通過は慎重に。 特に、で岩が濡れている時は!

 

 正面に岩の鎧をまとった前穂を見ながら進む。

 

 展望の良い 紀美子平にたどり着く。

 ☆メモ☆

  穂高岳山荘の創設者、今田重太郎さんによる重太郎新道の開削に因む。

  妻マキさんや愛娘の紀美子さんを伴い、現在の紀美子平にテントを張って

  工事を続け、その後紀美子さんは23歳の若さで他界。

  紀美子さんの名前をとり紀美子平と呼ぶようになった。

 

 紀美子平は、岳沢や上高地、奥穂~ジャンダルム~西穂~焼岳~乗鞍etc.が

 一望できるテラスだ。

 ここにザックをデポして 前穂を往復する。

 空身でもなかなかきつい岩稜登りである。

 

 山頂に着くと、いきなり ↑ ヘルメットにザイル装備のこんな方々と遭遇。

 吊り尾根バリエーションルートで 奥穂へ!

 

 脆い痩せた岩尾根をダイレクトに縦走していくのである。 我輩、興味津々。

 

  ←千晴を見て不意に声を掛けられた。

 カモシカブログファンのクララさんご夫妻。

 「その縫いぐるみ見たことあるなぁ。いつも一緒なんですよねぇ。

  えっ、本当にカモシカさん!。。。」

 「今日のコースも カモシカさんのブログを参考にしました。」などなど

 ブログを介した思いがけない方との出会い。

 驚きと嬉しさと、照れくささと何ともいえない不思議な感覚・・・・。

 

 

 さて、前穂山頂からの展望です。↓

 変化に富んでいて、見飽きることがない。

 

 (奥穂)涸沢岳~槍ヶ岳に向って一直線に伸びるラインが新鮮な感覚だ。

 

 槍ヶ岳アップ。 東鎌尾根を筆頭に3,000mの稜線に突き上げる岩稜の迫力!

 

 前穂北尾根を見下ろす。切り立った高度感がたまらない。

 足元から切れ落ちた前穂東壁。左には涸沢カールが俯瞰できる。

 高所恐怖症の方は、ヒュッテやテントを見ると目が眩むと思われます。

 

 奥又白池も俯瞰できる。

 

 白池なのに エメラルドグリーンな瞳とは これ如何に・・・。

 

 南側のピラミダルな明神岳も印象的だ。

 

 明神岳の裾からは上高地の眺めが。

 焼岳、霞沢岳、乗鞍、御嶽、、、、、。 岩岩の中にあって、癒しの眺め。

 

 一回りしたら、やはり前穂山頂の定番の眺めに!

 

  

 

 

 

 前穂の山頂こそは、貸切に限る!

 

 前穂山頂のもうひとつの顔。

 それは、クライマー、クライマー!

 

 各種バリエーションがあるが、8割方は、前穂北尾根を登ってくる。

 

 三度の飯より 山が好き  暇さえあれば山登り♪

 

 ヤッホーホホホイ   ヤッホーホホホイ♪

 

 俺達ゃ 雲稜の山男♪

  千晴ファン=今日は、屈強の山男!

 ザイルたぐって 頂踏めばよ

           交わす握手によ 血汐が通うよ♪

 

  ザイルかついで 穂高の山へ 明日は男の度胸だめし♪

 

 

 シルバーウイーク山行は、あまりの入山者の多さに驚き、

 急遽コースをショートに切り替えての先行逃げ切り型で、静かで落着いた穂高が
 楽しめた。

 加えて、連休前半の一番いい快晴の期間に山に滞在できたことも
 満足度を高める要素となった。

 奥穂から吊り尾根を縦走して前穂に登り、重太郎新道を岳沢から上高地に下る

 このコースは、展望に恵まれ、足元深く岳沢と涸沢が切れ落ち、

 高度感あふれる3,000mの岩稜縦走で、穂高のエッセンスが詰まっている。

 殊に、前穂からの奥穂は、重量感にあふれ ロバの耳やジャンダルム~西穂の
 縦走路がリアルに一望できる点も素晴らしい。

 岳沢へと下る重太郎新道は、穂高の大障壁に囲まれ、
 「槍穂大縦走」のあの日を想い出させてくれるのと同時に 
 迫力のその眺めは本コースのフィナーレとして相応しいものであった。↓

                                         関連記事参照

 

 「シルバーウイークもまた穂高へ~ダイジェスト~」

 「涸沢~奥穂スペシャル (1)」

 「涸沢~奥穂スペシャル (2)」

 

 

                       「槍穂大縦走」~(4-後半)~ に続く。

 

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8 コメント

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Unknown (eri)
2009-10-01 23:14:47
ワンダフル!!
真っ青の空に岩が映える。

臨機応変にルートを変えられるのも
穂高を知り尽くしたカモシカさんならでは
ですね^^

カモシカさんの詳細な写真に加え、
この間のNHKの田部井さんの番組を見て、
ますます穂高に興味津々になりました。
返信する
eriさん ( カモシカ)
2009-10-02 21:40:39
やはり山は晴れに限りますね。
お陰様で真っ青な空の下で、ダイナミックな展望を楽しめました♪

>NHKの田部井さんの番組
9月23日に放送の「夏の北アルプス 雲上のアドベンチャー」 再放送がありますよ!
BS2「あなたのアンコール」にて、10月3日午後1時30分からです。
穂高、益々好きになってください。
返信する
Unknown (りんご)
2009-10-03 00:35:53
!またまた写真を使ってもらいありがとうございます、しかもトップに。
千晴チャンと撮った写真が載るかと少しドキドキしてました。後姿で十分です!
写真まだ届かないようです。メッセージBOXに違うアドレスを送るのでそちらまでお願いできますか?度々すみません。
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りんごさん ( カモシカ)
2009-10-03 08:12:32
りんごさん、こんにちは。
前穂から、もう2週間経ってしまいましたね。

このTOP写真、来年の「ヤマケイJOY」の表紙になるかもよ 笑

おぐさん宛てに2回送りましたが、容量が大きすぎたのかな?
今、再々再送信しました。
返信する
Unknown (バスガイドのB)
2009-10-03 17:01:57
え~お客さまにお願いです!
窓から手・足・顔などお出しになりませんようお願いします

あ、【崖】からもね!こっちが怖いですから(笑)
返信する
バスガイドのBさん ( カモシカ)
2009-10-03 18:43:33
はとバスのガイドさんかと思ったら、「上松バス」のベテランガイドさんですね!
笑えた~!
なかなかの切り口、お見事。
ご心配ありがとうございます。断じてここでジャンプはしませんから。

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Unknown (つばさ)
2009-10-04 12:22:49
以前、穂高に登った時は、前穂は、天気が悪くなり、パスしました。前穂も天気がよいと、本当に絶景ですね。いつか登りたいです。ブログを通じて、思わぬ出会いもあってよかったですね。隠れカモシカファンも多そうです。
返信する
つばささん ( カモシカ)
2009-10-05 00:14:11
つばささん、天気に恵まれず残念でしたね。
太陽がギラギラ輝いている時にまたアタックですね。

>ブログを通じて、思わぬ出会いもあってよかったですね
インターネットの威力ですね!またどこの山で、隠れファンが登場するのかな?どきどき・・・。
返信する

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