カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

安曇野「早春賦」&上高地「残雪の穂高」

2011-05-08 | 山行記録

 

 安曇野「早春賦」&

           上高地「残雪の穂高」   

                            GW第一弾<4月29日>~その1

 

 24日に北アルプスでは降雪があり、新雪が積もった。GWの雪山登山はいつにも増して

 表層雪崩に注意だなと思っていた矢先、涸沢で大規模な雪崩。

 当初の計画の雪の涸沢山行<天気次第では奥穂、北穂、涸沢岳のいずれか>

 であったが、28日まで入山規制。29日に解除されても天気具合で諦めざるを得なかった。

 せめて光城山~長峰山の桜と共に遠くから眺めようとの思いで 信州入りしたものの

 山梨県では快晴で 南アルプスも八ヶ岳もくっきり稜線が出ていたのに 長野県からの

 北アルプスは稜線が全て雲の中だ。28日の雨の影響が多少残るかとは思っていたが

 予想以上に回復が遅い。(昼から雲が取れてきて、クリアに見え出したのは夕方近くだった)

 「愛する穂高に逢いたい」との思いは募るが

 久しぶりの穂高との対面は明日にとっておくことに。

 

 29日は、山は諦め 心が癒される風景の広がる安曇野をゆっくり散策することにした。

 安曇野は、いつまでも残しておきたい日本の原風景である。

 私にとっても幼い頃遊んだ田んぼの風景が重なる。いつ訪れてもほっとする風景。

 常念をはじめとする北アルプスの眺めは感動的であり、流れる雪解けの清流は

 訪れる旅人の心をも清々しいものに変えてくれる。心のふるさとが安曇野にはある。

 

 

 先ず訪れたのは、最近パワースポットとしても脚光を浴びるようになった穂高神社。

 

 シンプルな造りの本殿であるが、美しく立派である。

 

 本殿のすぐ脇には、「安曇野の銘酒」がずらりと並ぶ。

 

  パワーが頂ける立派な杉だ。

  杉だけに立派スギる。

  

  奥社(本宮)は 岳人集う登山の拠点「上高地」にあるものね。

  ここまでは、ウオーミングアップのようなものだ。

  どこへ行こうという目的はない。 ただただ安曇野の風景に浸りたい。

  足の向くまま、気の向くままに。。。。。

 

 次に訪れたのはここ。

 

 この1枚でずばり場所が特定できる方は、地元の方か安曇野を歩いたことがある人。

      心洗われる素晴らしい眺めです。

 実はこの地は、以前から知ってはいるものの訪れる機会がなかったのです。

 清々しい空気と清らな流れ。目に鮮やかな緑と青空。野鳥のさえずり♪

 山岳展望の感動とは、また違った感動です。

 美術館で額縁に収まった1枚の絵画を鑑賞しているような感覚。

 実際にこの地に立って、この風景を目の当たりにし、清涼感いっぱいの空気を吸って

 素直に来てよかったーと思える!

 いつまでも残したい風景のひとつです。

 

 しばし数枚の写真で この雰囲気を楽しんでいただけたら幸いです。

 

  

 

 

 

 

  

 水車小屋が登場すると 何処だかお分かりですね。

 

  安曇野には 道祖神がよく似合う。

 

  広大なわさび田が どこまでも続きます!

 

   もうお分かりですね。 「大王わさび農場」です!

 

  今が丁度、わさびの花が満開の見頃の旬!

 

  真っ白な小さな小さな花です。 

  ワサビ田そのものは、珍しくなく ワサビ各種は、伊豆のお土産でも有名です。

  なにせ ワサビ発祥の地は 静岡県の有東木<うとうぎ>ですから。

  ただし、大王ワサビ農園の大規模なわさび田は圧巻ですし、観光施設として見事です。

  何よりもいいのは、前半の写真でご覧頂いた水車小屋周辺の風景です。

  1日、ぼーっと眺めていたっていいくらいだ。

 

  大きな道はできるだけ回避して 田んぼへ、川の近くへ。。。。

  

  いい眺めだなぁ~ ↓  と思って 何気に脇を見ると「せせらぎの小路」とある。

 

 こういう風景が好き♪  こういう所をのんびり歩くのが好き♪

 ここを辿れば、安曇野を代表する田園風景が一望できる。

 田植え前の水張りが終わったところだ。

 バックには、北アルプスがずらりだ。 稜線の雲が取れてくれればもっと感動的なのに。

 

  鍋冠山、大滝山、蝶・常念方面。

 

  燕岳、有明山、餓鬼岳、、蓮華、鹿島槍、、白馬岳方面。

 

  常念の頂はまだ雲の中だが、蝶ヶ岳への稜線が見えた。

  春が来たよと  教えてくれる  蝶の形の残り雪~♪

  安曇野に桃 咲く頃は  心もゆらゆら  かげろうになる~♪

  ああ、青春の  その想い出に  あなたと登りたい  蝶ヶ岳~♪

 

 

 安曇野に住む人たちは、毎日こんな風景が見られていいなぁ。

 単純な思いだが、羨ましい。

 北アルプスを眺めながら、 畦道を歩く。 畦道を歩くのも大好きなカモシカなのです。

 これだけで かなりの満足度に満たされる。

 ふっと、オタマジャクシやカエルと戯れた子どもの頃の田んぼでの遊びが思い出された。

 

 

 

 

 NHK連続テレビ小説「水色の時」の道祖神。 

  (『水色の時』のために製作された道祖神が安曇野市に保存されている)

 ここまで来たら、「早春賦の碑」を訪ねてみよう♪

 

 穂高川の堤防を北アルプスを眺めながら歩く。

 サイクリングの人たちも気持ちよさそうだ♪

 

   燕~有明~餓鬼~蓮華・・・後立山連峰と続く。。。。。

 

  上の写真の左:大天井~常念~蝶~大滝~鍋冠山へと続く。。。

 

 唱歌「早春賦」を歌う恒例の早春賦まつりが この日(4月29日)に行われたのであった。

 毎年この時期に行われることは存じていたが 今日だったとは! ラッキーであった。

 

 

 まだ、祭りの準備のため裏側から撮影。 本番前の舞台裏リサーチ!

 

  歌碑の前が 『早春賦』が演奏される舞台となるのだ。

 

  リハーサル中の楽屋(野外テント)探訪。

 

  第2部のハープ演奏で メイン奏者を務めるお姉さんと記念の1枚!

 

  安曇野を代表する北アルプス:蝶ヶ岳~常念岳の眺め

 

  木々の芽吹きが鮮やかな穂高川の河川敷

 

  穂高川と北アルプスの眺め。   『早春賦』・・・・・最高の舞台です!

 

 「早春賦まつり」は、穂高川の堤防にある記念の歌碑の前で行われる。

      残雪の北アルプスを背景に 歌声が響いた♪

 

 あいさつした吉丸一昌<作詞者>の孫の昌昭さんは「早春賦は人生の応援歌として、

 生きる勇気を与える深い意味が込められている」と解説。

 東日本大震災被害に思いをはせ、「歌はこういう時に人々の心を揺さぶり、勇気を与える。

 大震災と原発事故が早く収束してくれることを祈る」と話した。

 

 『早春賦』は 1913年(大正2)に発表された唱歌。

 春まだ浅い安曇野の風景を歌ったものとされ、厳しい寒さに耐えながら

 春を待つ思いを歌っている。

 

 

 安曇野の盟主:常念岳を筆頭に 残雪の北アルプスを背景に

 本格的な観光シーズンを迎えた安曇野の田園地帯にさわやかな歌声が響いた!

 

 市民ら有志でつくる実行委員会が主催し28回目になるとのこと。

 ニュース報道のテレビカメラも入っていた。

 

  春は名のみの   風の寒さや~♪   谷の鶯  歌は思えど~♪

 地元の穂高南小学校合唱部の児童、とその母、祖母を交えた三世代合唱団による

 早春賦の合唱とハンドベルとチャイムを交えて合唱。

 

 子、母親、祖母の3世代が声を合わせ、早春賦を作詞した吉丸一昌と作曲した中田章に

 ちなんだ唱歌も4曲披露。

 

 

 写真なので、感動的な爽やかな歌声まではお聞かせできませんが、

 本当に素晴らしかった! 今までよりもっと深く安曇野が好きになりました♪

 

 テレビカメラの後をぐるりと取り囲む参加者一同、一緒に『早春賦』を歌います♪

 残雪の北アルプスを眺めつつ、私も『早春賦』を歌った。

 早春賦の舞台となったこの大好きな安曇野で 美しい風景を前に歌えることへの高揚と共に

 東日本大震災と原発事故の被災地のことも頭を過ぎり、なぜか涙が頬を伝った。。。

 

 

 地元の手作りの暖かさが感じられる「早春賦まつり」。素朴だけれど 感動は大きい!

 この後、第2部があり ハープ演奏や早春賦愛唱会、文化協会音楽グループの

 3団体の約60人による『早春賦』の調が春風にのって遠くまで響いていた♪ 

 

 まつり会場をあとに もうしばらく穂高川沿いを歩いてみる。

 

 

 

 

 

 

  桜、タンポポ、オオイヌノフグリが堤防や畦道に今が盛りとばかりに咲いている!

  (静岡では2~3月にピークを迎える花たちだ。信州では、雪解けと共になんですね。)

 

  分かれ道に突き当たると フィーリングで進路選択のぶらり旅。

 

  田んぼと広い空 ~~~ いいねーー♪

 

  田んぼのすぐ近くを流れている川です。 うわぁ~、水がきれい!!

 上高地の梓川レベルの清流です。 すぐ近くに民家もあるのに!

 (本来、川というのは こうゆう物なんだよね) 

 

  魚が泳いでます! 岩魚かな? 山女かな? 

  種類は判別できませんが、大きさは塩焼きサイズです。

  透明度の高い清らかな流れを見ているだけでも 癒され

  マイナスイオンに包まれて 心身ともにリフレッシュできます。

 

  お昼にしましょう。  やはり 蕎麦でしょう!

 

    「大梅十割そば」を堪能する。

 

  午後になりようやく蝶・常念がきれいに稜線を見せ始めました。

  後立山連峰方面はまだ雲の中です。

 こんな安曇野の風景をまだまだ楽しみます。  こんな同じ風景で飽きないかって?

 飽きません。 好きなんです安曇野が♪  できることなら、ここに住みたい。

 

  夕方5時頃。 ようやく澄んだ青空を見ることができました。

  明日の天気に 期待です♪

 

  ついに日没。。。。  

  こよなく愛する安曇野。  いつまでも残したい日本の原風景です。

 

        上高地「残雪の穂高」   GW第一弾<4月30日>~その2 に続く。

 

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「岳-ガク-」 | トップ | 上高地「残雪の穂高」  »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
う・・・ (矢車草)
2011-05-10 19:55:21
こんな景色と早春賦・・・
これは涙ものですね~♪
安曇野の春 ホントに美しいですね
こんなところに住みたいわ(*^_^*)
返信する
わさび~ズ (ろく)
2011-05-10 20:07:34
安曇野はいいね。写真楽しみ。高速道が出来る前は家族と聖湖の峠を越えて軽自動車でとことこと。今、高速だけどスピード速すぎて緊張する。「水色の時」をやってるけどテレビはあまり見ない。
新鮮なわさび漬、わさびアイス、わさびソバは旨い。「真妻」というわさびがあるのですね。
Wikipediaより
ワサビの最高級品種は静岡県産の「真妻」甘みと辛味が強いのが特徴である。
ワサビの産地である伊豆市や安曇野市では市の花に指定されている。

返信する
Unknown (つばさ)
2011-05-11 18:34:15
「大王わさび農場」は、職員旅行で行ったことがあります。写真を見て、また行きたくなります。北アルプスをバックの田園風景も本当にいいですね。安曇野は、山や自然の好きな人には魅力的なところで、住んでみたくもなりますよね。
返信する
矢車草さん ( カモシカ)
2011-05-11 21:15:16
>こんな景色と早春賦・・・
残雪の北アルプスをバックに爽やかに響く早春賦の歌声♪よかったよ~。

>こんなところに住みたいわ(*^_^*)
でしょ、でしょ! 安曇野、本当に愛すべきすてきな場所です。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-05-11 21:28:55
登山の時は気になりつつもクルマで通り抜けてしまう安曇野ですが、ゆっくりゆっくり歩くと真にそのよさが分かります。

>「水色の時」をやってるけど
   今やってるのは「おひさま」!ですね。

大王は、広大で素晴らしいです。よく真妻をご存知で。
伊豆天城の真妻=その味と品質で日本最高級のわさびと言われる逸品です。
返信する
ろくさん ( カモシカ)
2011-05-11 21:30:29
 Unknown・・・あっ、やっちゃった。
 ↑ ろくさんへのお返事でした。
返信する
つばささん ( カモシカ)
2011-05-11 21:35:26
職員旅行で行かれたのですね!

>安曇野は、山や自然の好きな人には魅力的なところで、住んでみたくもなりますよね
ここに住めたら、毎日北アルプスと一緒ですものね♪安曇野のこの風景は、開発の手に染まらずいつまでもこうであって欲しい所です。
返信する

コメントを投稿

山行記録」カテゴリの最新記事