山行2日目(8/11)) 蝙蝠岳への道 1
序章:早朝の塩見岳まで・・・
夜明け前。深夜にひと雨あったが、起き出して外に出ると星空だった。
しばらくすると白峰三山から続く稜線が染まり始める。まだ星が見えている。
稜線の空がオレンジ色を徐々に濃くしてくる。山ならではの静かなドラマだ。
ご来光を迎える。モノトーンの世界から全てに生命の息吹が与えられ、
神聖な山の1日が始まる。
朝日を受ける塩見岳。
早朝のスタート。小屋の裏手から塩見への登り始め。
夜来の雨にまだ雫を光らせるイワギキョウ
朝光を眩しく受け止めて輝く南アルプスの山なみを眺めながら進む。
やがて現れる岩場をこなし、
山頂近くから天狗岩・塩見小屋(白く点のように見える)を振り返る。
峻険な岩場を攀じ登れば3047mの塩見岳西峰に着く。(先に見えているのが東峰)
西峰にて展望を楽しむ。
塩見岳山頂からは360度の展望が楽しめた。甲斐駒・仙丈・間ノ岳・農鳥岳・荒川三山、そして本日登頂を果たす蝙蝠岳。さらには富士山までが間近に見える。
殊に、富士山は西峰と東峰を結ぶ頂稜のほぼ正面に端正な姿を見せる。
これが意外と大きく見えることに驚く。
仙丈、甲斐駒、白峰三山方面。
荒川三山。この右には中央アルプス、北アルプスと続いている。
3052mの塩見岳東峰に立つ。
千晴、感想は? 「ワン、ダフル!」
紺碧の空!気持ちよか~~!! 東峰からの360度の展望ももちろん素晴らしい!
笊ヶ岳、荒川三山、(赤石岳)、兎岳、大沢岳など。
蝙蝠岳と右奥に笊ヶ岳
蝙蝠が翼を広げたように見えることから“蝙蝠岳”と称されている。
今日これから歩く稜線の先に蝙蝠岳。
塩見岳山頂から北俣岳を経由して蝙蝠岳まで続く長大な稜線を捉える。
ぐーっと彎曲した蝙蝠岳までの稜線がよく見えている。
誰も見えない。この稜線を独り占めして歩けるなんて・・・・。
縦走もいいが、今回はここを往復だ。1日で2度おいしい!
パノラマ1枚にならないので、各自頭で合成してご覧ください。A=荒川三山。
Aの左に特徴的な双耳峰の笊ヶ岳=B
C=蝙蝠岳の左奥には農鳥岳・間ノ岳・北岳の白峰三山。更に奥に甲斐駒・仙丈。
D=塩見岳山頂直下より蝙蝠だけに延びる稜線。
E=Dの稜線の先に蝙蝠岳。
白峰三山のアップ=F
仙丈・甲斐駒のアップ=G
G+F=H
荒川三山方面=I
HとIの間に見えない糸で吊り下げられているかのような富士山が見えたが、ここだけはすぐに薄っすらぼやけてしまった。(毎日見ている富士山だから、まあいいか)
<この山行中、カメラの調子が悪くいいところで写ってな~い。涙>
どうしたってこの大展望に目を奪われるが、岩稜帯の山頂付近にも高山植物の花が何種類も咲き乱れていた。代表の2枚。<高山植物は復路でまとめて登場予定>
イワベンケイ、、、、開花前。
イブキジャコウソウ、、、、いっぱいへばり付いておりました。
しばらく360度の展望を楽しみ、塩見の山頂を後にする。北俣岳を乗っ越し、いよいよ蝙蝠岳を目指して本日のメイン、蝙蝠尾根への長い稜線歩きが始まる。
この先は、
塩見・蝙蝠岳(南ア)2日目 B「蝙蝠岳への道 2」につづく。
それと、カモシカさんの写真も相変わらずステキです。
はぁ~~~。って溜息ばかり。。。。
この3連休はどちらかな?
後編も楽しみにしています。
蝙蝠岳は山そのものも秘境の地にありますから、静かでいいです。なんといっても長い稜線が見てよし、歩いてよし、です。
次回はいよいよそこです!
連休は当初予定の中央・南アルプスは共にパスして
北アルプス。3年ぶりの縦走コースでしたが・・・。