カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

絶景、涸沢カール& 梓川を泳ぐサル!<3日目>

2019-08-08 | 山行記録

 

 絶景、涸沢カール

          梓川を泳ぐサル!

             <山行3日目>

 

 山行3日目の朝を迎える。 深夜に降雨が有り、稜線は濡れた状態である。

 涸沢カールを見下ろしても 奥穂取り付きを見上げても 涸沢岳方面を振り返ってみても

 

 ご覧のように真っ白で視界不良である。

 

 朝起床してから2時間以上様子見をしていたが、回復の見込みがないこと、岩稜のスリップのリスクがあること

 無事に予定コースを歩けたとしても展望の楽しみがないことなどから

 涸沢経由の安全策で上高地に戻るプランに変更した。

 

 

 ところが、ザイテングラートを半ばまで下った辺りで薄ら前穂北尾根が見え始めた。

 

 遠くに常念岳の姿も薄ら確認できるようになった。

 

 

 さらに下ると、上空に青空が顔を出し 前穂や

 

 下方にある涸沢カールが、はっきり望めるようになってきた。

 

 稜線を見上げると まだガスが取れずに雲の中である。

 

 北穂南陵

 

 奥穂~白出のコル~涸沢岳の稜線

 カール内は天候回復であるが、この時点では稜線はまだダメだなと思っていたが、

 にわかに風の向きが変わった。 そして、湿度の高い空気から乾いた空気に一気に入れ替わった体感があった。

 

 

 数分もしない内に稜線も晴れ渡り 夏山日和に!

 

 予定変更に少々後ろ髪を引かれる思いである。

 

 涸沢槍

 

 前穂

 

 北穂南陵

 

 のんびり行こうぜ! カールのど真ん中から 涸沢カールの絶景を堪能しよう!

 以下の写真は、涸沢カールのお花畑が広がるビューポイントである!!

 

 

 

 

 

 

 今回は、山頂からの展望は一切得られなかったが、このようなカール内の素晴らしい景色を存分に楽しめた。

 

 

 足元には チングルマの絨毯が広がっていた。

 

 涸沢ヒュッテのテラスにて。 以下、涸沢カールの絶景展望。

 

 

 

 

 初日と同じ場所からの眺めであるが、天気の善し悪しによって印象は格段に異なる。

 1日眺めていても飽きない眺めである。

 初心者の時、初めて涸沢を訪れた時の感想=「日本にこんなところがあったのか!」である。

 山は、山頂を踏むことのみならず このような多様な楽しみ方があるのである♪

 

 そんなに急ぐと 山が逃げるよ

 ゆっくり行こう  ゆっくり行こう

 あせらずに行こう  あせらずに行こう

 口笛吹いて 汗をぬぐえば

 くすんだヒュッテの赤い屋根

 見なれた道さ  道さ

 急ぐこたないさ  ないさ

 

さて、ここからは帰路に遭遇した上高地のサルたち♪

今までにも拙ブログ記事で何度も上高地のサルたちの表情を捉えてきたが、

今回は、スクープといってもいい。

 

 梓川の川原と水辺の境にある砂・砂利を夢中になって勢いよく掘り、餌を漁っている。

 梓川なのでカニではない。でも、何かを食べている。<遠くからで確認できず>

 

 これは珍しい光景であろう! 仲間のサルの上唇を捲り上げ、歯の検査?

 どうやら何か挟まったものを取り除いてやっている様子。

 

 子ザルたちの行動も可愛らしい。

 

 ここからが、今回の最大の見所だ!

 なんと、サルが梓川をスイスイと泳いでいるではないか!

 

 

 

 

 

 地獄谷の温泉に浸かるサルは、皆様もご覧になったことがあるでしょう。<私も目にしています>

 ところが、目の前で川を泳ぐサルを見たのはこれが初めてです。

 瀬戸大也もびっくりの泳ぎです!

 サルも連日の暑さで、涼を求めての水泳でしょうか?

 しかしです。梓川の流れに手を浸けた経験のある方ならお分かりでしょう。

 夏のこの時期とはいえ、雪解けの流れです。1分、否、30秒も浸けていたら冷たくてギブアップするでしょう。

 その冷たい水の中を平然と上高地のサルは泳ぐのです!

 極寒の冬の上高地でも生息するサルたちですから、寒いのは平気ということでしょうか?

 

 

 子ザルをおんぶした母ザルも泳いでいます!

 梓川を横断していますので、サルたちの行動パターンとして梓川程度の川幅の川なら

 迂回することなく、いとも簡単に移動できてしまうという事実です。

 あっぱれ、上高地のサル!

 

 最後に 小梨平から仰ぎ見る穂高連峰。

 この様子では、山頂から360度の展望を見渡せるとまではいかなかったであろうが、

 予定通り稜線へGoできたなぁと少々残念感あり。 

 でも、危険のリスク回避を旨とするカモシカとしては 今回は不完全燃焼ながら、

 山の都合に合わせて登ろう、また天気のいい時に登ろうと思うのであった。

 大好きな穂高の山々に、「また来るときには 笑っておくれ」と手を振るのであった。

 穂高よ  さらば  また来る日まで

 

 

 

 

 

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