Fadedを買うよりも... Epiphone Japan ラッカーフィニッシュシリーズ

なんかすっかりエントリーグレード感がある「エピフォン」。
自分的には「カジノ」のイメージがあるのでそんなに悪い印象は無いんですけど、
あの両サイドを切り落としたヘッドが、せっかく芽生えた購入意欲と一緒に、一気に削ぎ落としてくれるという...（笑）。

そんな中、ちゃんとした「ギブソン・ヘッド」にラッカーフィニッシュを施したモデルがEpiphone Japanから発売されました。

以前にもエリートシリーズっていう名称で日本製のエピフォン（ギブソンともいえるかな？）が製産されてましたが、ここしばらくはあまり見かけませんでしたね。
というか、私自身はエリートシリーズという日本製のエピフォンがあったということは知りませんでした（笑）。

そんなことはいいとして。
そのエピ・ジャパのラッカーシリーズのjrとSGを弾いてきました。
これがなかなかいい!!。
塗装の仕上げもなかなか良く、ツヤ有りの中に材の導管を残した仕上げは、本家ギブソンのFadedのような嘘くさいオールド仕上げよりは、よっぽど私的には好みです。
作りもさすが日本製なだけあって、非常に丁寧に仕上げられています。
正直、私が使っているGibsonのJr/Specialよりも、こちらの方が細部の仕上げが丁寧でした（笑）。

サウンドも非常にかっちりとした出音で、なかなかに好印象。
Jrはちゃんと歯切れの良さの中に粘りのある「Jr」らしいサウンドがしてますし、
SGは高域に特徴のある、ソリッド感あふれるサウンドが印象的で、SGらしい抜けの良い音がしていました。
ただSGの方は、いかにもSGというサウンドが出ているものの、実は自分的にはあまり「これぞSG!!」って感じの音は好きじゃなかったりするんですよね（笑）。

全体的に出音が「若い」感じなので、さすがに15年以上使っているJrと比較するのはかわいそうかと思いますが、
その15年前のJrの最初の頃の音と比較すると、このエピジャパのサウンドは今後をかなり期待させるものがありました。
多分、育ってくるといい感じになるんじゃないでしょうかね～？。

さすがにオリジナルGibsonよりいいか?、といえば微妙なとこなんですが、
ギブソンのエントリーシリーズにあたる、Fadedフィニッシュモデルを買うならば、このエピ・ジャバの方がいいんじゃないかと私個人は感じました。

ただ、エピ・ジャバ・ラッカー・シリーズが7万くらい。ギブソンのFadedが8～9万くらいで売ってたりしますから、あと1万ちょっとで「Gibson USA」が買えてしまうあたりを「どう」捉えるかが、このエピ・ジャバ・ラッカーの判断基準かも知れませんね～。