ケメコ通信ブログ版Ⅲ

みなみ西陣のおっさんのひとりごと

マーケティングはお役立ち競争なんです

2007-03-29 07:20:51 | マーケティング
日本の広告業界の歴史において一度もマンコーでなかったことはありません!

と、表面的には言われています。
マンコーは満稿と書きます。
一応広告業界の末席を汚すところで仕事をしてきたのですこしお話します。

「ラ・テ・新・雑」といわれるマスコミ4媒体
「ラジオ」「テレビ」「新聞」「雑誌」に加えてインターネット広告があります。
それが今まで一度たりとも満稿でなくてまるで屋外看板の空きみたいな
空白状態で放送や出版をしたことはない!と業界のエライさんは言います。

雑誌や新聞は広告の入稿状況によって紙面のページ数を操作することができます。
しかし、テレビやラジオは1日24時間近い放送時間があらかじめ設定されているので
広告が少ないからっと放送時間を少なくすることはできません。

だからでしょうかねぇ!
最近のテレビを見ていると余りにも「バンセン」が多すぎませんか?
「バンセン=番組宣伝」は自局の番組を宣伝することです。

広告収入がなくても空けているわけにはいけません。
関係者はきっと口が裂けても言わないでしょうが
きっと広告収入が激減しているんだと思っています。

100年以上のメディアの歴史の中で放送局や新聞社と広告代理店の癒着構造があります。
ぼくは広告業界に入ってきた新入社員の新人教育でいつも言っています。
「広告代理店の代理は広告主や消費者の代理作業をするのでなく
放送局や新聞社の代理をするのです」

生活者の意識が変わり、選択肢が増え、広告効果が激減しています。
マーケティングはそんな生活者の笑顔をつくるためのための競争です。
つらい時期を一緒に潜り抜けようとしている人たちための「お役立ち競争」なんです。

今日のケメコ通信ブログ版の写真は「春なのに…①~⑤」です。

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