-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0087 KEM-Gお薦めのアラジンの点火の仕方の巻

2016年01月17日 | 日記
今回は、アラジンをお求めいただいた方にご説明している

煤(スス)でストーブが汚れない点火の仕方について。



いきなりですが、お宅のアラジンはこんなになっていませんか?





メンテナンスでお預かりするストーブの半分以上が、

こんな汚れ方をしています。



この部分はチムニー(煙突のような筒の部分)を立ててしまえば、

炎にさらされないので、ここがススで汚れるのは点火の時に原因が。



さて、その原因とは・・・



メーカーの取り扱い説明書を見てみましょう。





4番の項目を見ると、

芯の2~3箇所に火を点けると書いてあります。



この通りに火を点けると、3つめの火を点けるときには、

最初に火を点けたところはスーッと炎が広がってきていて、

チョットもたついたりしているとチムニーを立てる時には

最後に点火した場所も結構広がってきています。


こうなると、ススがもうモワモワと立ち上がってきます。


この状態でチムニーを立てると、最初にご覧いただいた部分を

ススが直撃するんです。

そりゃ汚れる訳です。


お客様の中には、炎が一周するまでチムニーを立てずに、

じっと待っている方も。

こうなるともう大変。




さて、どうするか?




私がお薦めしている方法は、[小さく産んで大きく育てる] 方法。


1. 芯を上げる ☆どのぐらい芯を出すかは下の写真を見てください

2. 一箇所だけ点火する (小さく産んで)

3. 直ぐにチムニーを立てる

4. 炎が一周するまで何もせずに待つ

5. 炎が一周したら、ツマミを回してキレイな青い炎にする (大きく育てる)





この方法ならば、炎がほんの小さなうちにチムニーを

立てるので、全くと言っていいほどススがつきません。



我が家のアラジンの写真を見てください。





この冬は既に3ヶ月ほど使っていますが、とってもキレイな状態です。



私のお薦めするこの方法。 難点がただ一つ。

[ 4. 炎が一周するまで何もせずに待つ ]

このほんのわずか10秒ほどの時間がじれったい時があるんです。

特に朝なんかは。



そのため、私は火を点けるときはアラジンの前にドッカリと座り

落ち着いて点けるようにしています。


たった10秒の時間が待てないほど、お前の人生はそんなに忙しいんかい?

なんだか、お天道様がそんな風に言っているような気がして。



小さく産んで、大きく育てる

ぜひ、お試しください。



あれあれ、どなたかのブログの終わり方みたいになってしまいました!