シュウメイキク;秋明菊(キンポウゲ科)花言葉は、忍耐。キンポウゲ科の多年草で、たかさ50~1009㎝。長い花柄の先に菊に似た淡紅色の花を咲かせるが、花弁に見える萼片は萼片である。古く中国から渡来したが、京都の貴船に多く見られたところから名づけられた。観賞用としても栽培され、白、クリーム、赤、桃色などがある。「露霜にしうね深し貴船菊 我 里」「菊の香や垣の裾にも貴船菊 水原秋櫻子」「秋明菊カレーを食べし息に触れ 大林清子」「夕月に細き首のべ貴船菊 関 木瓜」秋聞を過ぎると、昼よりも夜の時間が長いのは冬至の前後であるが、夏の短夜のあとなので、夜が長くなったという感じが強い。夜なべに精を出し、読書に身が入るのもこのころである。「鐘の音をなして来る夜長かな 正岡子規」「よそに鳴る夜長の時計数えけり 杉田久女」「次の間へ湯を飲み立つ夜長かな 岡本癖三酔」。(わが夜なが一人水飲に立つ秋の暮 ケイスケ)