オンシジュウム(ラン科)花言葉は、可憐。メキシコ、ガテマラ、ブラジルなど、中米、熱帯南米産で、黄色系の色彩の多いものが多いいため、大変派手に見えるラン科の植物です。花は一つの花茎に5~6輪から数十個付けるものが多く、咲き始めから終わりまで、一ヶ月以上も花を見られ、いくつかの品種を持てば長い期間その美しい花が眺められるので、家庭園芸には欠かせない植物です。その上特殊なものを除けば、中.低温で十分に冬越しますから、カトレアより管理が楽で、花立ちもよく、たいへん重宝な花です。しかし、概して50cm以上の長い花茎を出すものが多いため、この意味では天井の低いフレームでつくるのには不適当かもしれません。夏は戸外の日光が充分当るところに出しぱなしにし、秋まで充分光線を当てることが必要です。光線不足の時は、なかなか花がこないものです。夏の成長期間中は、毎日水を欠かさず与え水を切らすと、すぐ枯れてしまいます。「秀でた詞の花はこれや蘭 宗 因」「門に入れば蘇鉄に蘭の匂いかな 芭 蕉」「夜の蘭香にかくれてや花白し 蕪村」「人賤しく蘭の価を論じけり 正岡子規」「大いなる蘭の鉢あり応接間 高浜虚子」「胆の葉のとがりし先や初嵐 永井荷風」「白き蘭やがて匂へり見つつあれば 加藤楸邨」「夜が去りて花ひえびえと蘭の露 野沢節子」。我が家では、例年雪など降らなかつたので植物の超冬に氣を配らずにいたら、今年の大雪で蘭などは、ほぼ全滅かもしれない。遅きに失したが、2~3鉢取り入れて様子を見ることとした。(冬越しを 吾身にかまけ 鉢物に 気配失せる 花の悲しき ケイスケ)