梅；白梅；勾配；盆梅（バラ科）落葉低木で、中国原産。花は五弁で葉に先立って咲くき、一重、八重咲き、色も白、紅，絞りなどの変化がある。その品種は数百種類にものぼるが、大別して、野梅、豊後梅、紅梅系の三種となり、用途から見れば観賞用野梅と、実梅を採るため野梅とに分かれる。寒い季節に先じて咲く白梅には、香りと気品がある。万葉時代に花といえば梅を指し、古くから詩歌に讃えられたばかりではなく、桜とともに日本人に最も親しまれた花である。たくましい古木の幹の屈曲と、真っすぐに天に伸びる薄緑の若枝の線の交差には、凛々しい造形美があり、清楚な花の風情や清らかな香りを味わいながら、品格を落とさぬように句を詠まねばならない。「梅が香にのつと日の出る山路かな 松尾 芭蕉」「梅も一枝死者仰臥の正しさよ 石田波郷」「暮れそめてにわかに暮れぬ梅林 日野草城」「渓梅にとまりて青き山鴉 飯田蛇笏」「我が前にけふの道あり梅ひらく 轡田 進む」「紅梅の紅の通へる幹ならむ 高浜虚子」「活し梅一枝強く壁触る 山口誓子」「二もとの梅の遅速を愛すかな 与謝 蕪村」「勇気こそ地の塩ならや梅真白 中村草田男」「伊豆の海や紅梅の上波流れ 水原秋桜子」「鵯のむかう向きなる梅の花 星野立子」。梅を詠んだ句は非常に多い。我が家の正月用の盆栽にも梅の蕾が大きくなるもまだ咲く気配なし。（蒼天に 梅の蕾も 膨らみて ケイスケ）
梅；白梅；勾配；盆梅（バラ科）落葉低木で、中国原産。花は五弁で葉に先立って咲くき、一重、八重咲き、色も白、紅，絞りなどの変化がある。その品種は数百種類にものぼるが、大別して、野梅、豊後梅、紅梅系の三種となり、用途から見れば観賞用野梅と、実梅を採るため野梅とに分かれる。寒い季節に先じて咲く白梅には、香りと気品がある。万葉時代に花といえば梅を指し、古くから詩歌に讃えられたばかりではなく、桜とともに日本人に最も親しまれた花である。たくましい古木の幹の屈曲と、真っすぐに天に伸びる薄緑の若枝の線の交差には、凛々しい造形美があり、清楚な花の風情や清らかな香りを味わいながら、品格を落とさぬように句を詠まねばならない。「梅が香にのつと日の出る山路かな 松尾 芭蕉」「梅も一枝死者仰臥の正しさよ 石田波郷」「暮れそめてにわかに暮れぬ梅林 日野草城」「渓梅にとまりて青き山鴉 飯田蛇笏」「我が前にけふの道あり梅ひらく 轡田 進む」「紅梅の紅の通へる幹ならむ 高浜虚子」「活し梅一枝強く壁触る 山口誓子」「二もとの梅の遅速を愛すかな 与謝 蕪村」「勇気こそ地の塩ならや梅真白 中村草田男」「伊豆の海や紅梅の上波流れ 水原秋桜子」「鵯のむかう向きなる梅の花 星野立子」。梅を詠んだ句は非常に多い。我が家の正月用の盆栽にも梅の蕾が大きくなるもまだ咲く気配なし。（蒼天に 梅の蕾も 膨らみて ケイスケ）