いろんな言訳を模索しているのだろうが、新型コロナ感染対策の不備は認めたくない。かといって、安全・安心且つコロナに打ち勝った証に対しては、出来ませんでしたとは言い難いということだろう。
前政権の時に、「東京五輪は一度リセットする」と言えばよかったのだ。首席秘書官がそこまでは頭が回らなかったのだろう。即ち、取り巻きの秘書官が自由にモノいえる状況ではなかったというのが今日の混迷を招いている。
そこで出てきているのが、日本のワクチン接種が欧米諸国より３カ月も遅れたという言い訳だ。国としてワクチン接種が一定程度進まない状況では、安心・安全なオリンピックは開催できないからだ。新型コロナはインフルエンザと違って夏でも流行するだけに、ある程度（60～70％）のワクチン接種ができていないと無理である。
当初７３００億円で開催できると豪語していた猪瀬という知事がいたが、もう既に３兆円を突破というオリンピック史上例をみない開催費用となってしまった。IOCの方針と著しく反するこの東京大会は、オリンピックの歴史から抹消したいに違いない。何しろ、福島復興などと言った嘘が全世界に知れ渡った中で、心から共感を覚えるアスリートはいないからである。
