”天災は忘れた頃にやってくる”と云われるが、こうも地震が続くと忘れようとしても安寧が遠のいてしまって、いつになったら穏やかな日々が訪れるのだろうと想う。そんな時勢の折、避難所に身を寄せた実習生が食事も毛布も手にせずにじっと我慢していたという記事が朝刊に出ていた。
やっぱりそうなんだ。在日の問題でもそうなんだ。日本で犠牲になられた人を祀る慰霊碑撤去もそうなんだ。アイヌ民族の問題も、沖縄に集約された米軍基地問題もみんなそうなんだと思った。根っこにあるのは特権だと確信した。あの人よりも自分たちは権利があるという意識である。
その特権意識はほとんどの日本人にあると想う。人である以上、その意識を超越できる人は少ないだろう。だとしたら、そういう意識を瞬時に断ち切る日本人らしさを手に入れるしかない方法はないのではないか。そのためには、日々社会勉強を続けていくしかないのだろうと想う。先ずは自省したい。