
暗闇におぼろげに明かりがこぼれる竹灯籠
12月5日の朝日朝刊に載っていた。
『安定発電と脱炭素 原発以外にない』と宣(ノタマ)う某先生の弁である。
1.電力需要が爆発的に増える予測では、原発活用以外に解はない
1.脱炭素設備関連の基幹部品に中国製が多く、経済安全保障が犠牲になる
1.原発の再稼働によって電気料金は引き下げられ、立地地域は潤っている
1.日本の経済力、技術力、国際競争力に資するものは進めればよい
こんな倫理観で、こんな浅はかな論理と知識で大学の教授なのかと絶句した。朝日ともあろう新聞社がどうしてと頭を抱え込んでしまった。だが、反面教師なんだと思えば少し気が楽になった。上記のような意見を持っていれば、電力関係業界や政府関係機関からの山のような希少な情報が入手可能である。論文執筆には事欠かないだろうし、各種団体の委員には引っ張りだこだと推察する。
今年は被団協ノーベル平和賞受賞の年である。「かの反面教師とやらは原子爆弾の投下をどう思っているのだろうか。はたまた、福島原発事故をどう見ているのだろうか。そして、放射性廃棄物の処理をどのように考えているのだろうかお伺いしたい」と、一瞬だけ頭をよぎったが、やっぱりこんな記事を載せた甘ーい新聞社に腹が立ってしまった。