昨年から続く悲惨なウクライナ戦争の中で、日本はどう”とちくるった”のか、軍備増強に余念がない。あろうことか、自衛隊の大幹部が乗ったプロペラ機が墜落するという大惨事が起きる中、あの忌まわしいオスプレイ基地がいよいよ佐賀空港近くに造られるという。それも諫早湾干拓事業という時代錯誤の無謀な政策で、悲哀に打ちのめされている漁業関係者を税金で懐柔した挙句の顛末だろうが、何とも間の悪い状況ではないだろうか。
正直なところ、戦争最中だからこそ日本国憲法の有難味を噛みしめるべき時なのに、与野党をあげて戦争前夜に突き進むかのような憐れな政治に憂い以外の気持ちは湧き起らない。敢えて言えば、戦争を知らない子供たちが戦争を美化し、憲法を知らない議会人が憲法を変えるというのが、日本人の性なんだろうと自戒するしかない。
