札幌は朝などは、もう長袖ジャンパーが必要で15-6度くらいにまで気温低下。
しかし本州地域ではまだまだキビシイ暑さが続いていると思います。
まことに残暑お見舞い申し上げます。
そういうなかですが、新型コロナは要警戒で重症者比率は下がっているけれど、
「あらたな日常」ということでマスクを欠かせない暮らし。
35度にもなる気温の中でのマスクはやはり熱中症リスクとも重なる。
わたしなども長時間マスクをしていると、少しくらっとすることがある。
そのように気付いたときには、ムリせずすぐに冷たい飲み物を補給するなり
リフレッシュすることが絶対に必要ですね。
長時間マスクを掛け続けて暑い気温のなかにいると、
無意識のうちに自分をリスクに追い込んでいると思います。
このブログでは日本建築学会などの公式的研究発表を逐次お伝えしてきましたが、
8月19日「住宅における換気によるウイルス感染対策について」の情報発信。
(リンク先からpdfデータがダウンロードできます)
〜一般社団法人 日本建築学会 換気・通風による感染対策WG
執筆 東京電機大学 鳥海吉弘 東京工芸大学 山本佳嗣
監修 東北大学 吉野 博 東京理科大学 倉渕 隆〜
このなかではエアロゾル、空気感染危険性が可能性として払拭できない中、
効果的な住宅の換気計画についてまとめられています。
本日はその情報発信のなかから蒸暑地・温暖地などで一般的な住宅、
機械換気ではない「自然換気」住宅での対応方法をご紹介します。
そのなかでもこの時期とくに重要と思われる表題のような
「熱中症対策(夏)過乾燥(冬)も考慮した換気の方法」。以下その部分抜粋。
●室温28度以下を確保し窓を5〜15cm常時開放を●
〜熱中症予防のためには、室内では扇風機やエアコンを使って、
室温を適切に調節することや室温をこまめに確認することが重要となります。
しかしながら、ルームエアコンは一部の機種を除いて換気の機能は付いていません。
空気を外気と混合せずに室内空気をフィルター経由で熱交換して再循環させます。
従って、新型コロナウイルス感染症の予防のため、
機械換気設備が設置されていない場合には、
<窓を開けて自然換気を連続的に行う>必要があります。
ただし、窓を大きく開けて自然換気を行うと、室内での冷房効率が低下して
室温が上昇する危険性があります。熱中症予防のための判断は、
室内の暑さ指数(WBGT:湿球⿊球温度)により行うことが好ましいのですが目安として
<室温28度・相対湿度75%、室温30度・相対湿度65%>が
「厳重警戒域」の境界に相当します。
具体的には室温が28度以下を確保できる範囲で居室の窓を5cmから15cm程度を
目安に2箇所(居室に窓が複数ない場合は居室のドアを開放)、
防犯に配慮して常時開放することが望ましいといえます。
蒸暑期は冷房を効果的に利用しましょう。
冬期の暖房時についても換気設備がない場合は、室温が18度以上を
確保できる範囲で窓を開けて換気をすることが必要です。
また、冬期は室内が乾燥し過ぎることがないよう、
相対湿度40%を下回らないように加湿器などを利用して調節しましょう。
エアコンについては、フィルターではコロナウイルスは除去できないため、
エアコンの直接気流が人に当たらないよう調整しましょう。〜抜粋以上。
最近は住宅建築計画で「換気」のユーザー認識がかなり高まっているとされます。
しかし本州地域の既存住宅では機械換気設備はあまり普及していない。
そういう住宅内で、換気による新型コロナ対策はきわめて重要。
適切な換気を心がけることで、熱中症とコロナ対策を万全にしたいですね。