芍薬は漢方薬につかわていて足のつる時に芍薬甘草湯を使っている人も多いと思います
白芍は補血斂陰、柔肝止痛、平肝斂陰、利水の補助
これは石垣に十文字に
多分キランソウ
100均マクロを使うと
キンランも
ざっそうみたいなニワセキショウ
100均マクロで
他にも色々可愛いのを見つけてみませんか?
ドクダミも花盛りになっています
日本で生薬として使うのは花の時期に根を残しつんで干したものです
食欲不振という事1つでも中医学の分類は7つもあります
この分類は中医症状鑑別診断学にのっています
この翻訳本は「症状による 中医診断と治療」があります
人の症状を中医学の陰陽・寒熱・表裏・虚実・五臓六腑・気血津液などの状況に照らして考え、通常と違っている部分を把握していきます
いつも 思うのですが中医学の考え方は崩れた平衡状態をもとに戻そうとする所にあると思います
だから何故平衡が崩れたのか?大事になります
生活リズムの乱れによる事もあるし、七情内傷(感情が身体に影響する)もあるし、外邪の侵襲による場合もあります
それは自力で戻せる時もあるし、漢方薬や養生食の力を借りる必要がある時もあるし、その力を借りてももとに戻すのは難しい時もあります
それでも平衡を保つ努力は必要だと思います
これは西洋医学と違うアプローチなので、病気と向き合う希望になると思っています
⁂ここ2~3日、中央公園を歩いているとシジュウカラのさえずりが聞こえます
私には〈チューピッピ〉って聞こえて可愛いらしいです
以下はシジュウカラの事をのせたずいぶん前のブログです
さよなら シジュウカラ - タラら々日記 漢方の薬眞堂 (goo.ne.jp)
7つ目は食べ過ぎ飲みすぎによるものです
中医学では傷食とか言います
食によって脾胃が傷つき働きが悪くなった状態で、その為食物が停滞します
それを食滞とか食積とかいいます
その為、胃の辺りに膨満感がある・臭いゲップがでる・酸っぱい水が上がってくる・便が臭い・便秘・おならが臭いなどの症状がでます
その臭いは腐臭と表現されていますが、時間がたった食べ物が腐敗するイメージなのだと思います
脾胃気虚で降濁の機能が弱いと少し余分に食べただけでもなるし、食欲旺盛な人でも疲労や寝不足・ストレスなどにより脾胃の働きが弱くなってそうなる場合もあります
また便秘の人は積を生じやすい場合も多くみられます
食の積滞に対して消食導滞(停滞している食を消化させたり排出するように送ったりする)の方法を使います
消導薬に分類される中薬で山楂子・神麹・莱菔子・麦芽・穀芽などがあります
良く知られている晶三仙は山楂子・神麹・麦芽などでできた食品です
便通がない人は通便作用のあるものを、脾胃気虚の人は健脾して運化機能を高めるものを併用します
5つ目と6つ目は脾胃気虚の食欲不振が発展したものです
気は陽に属します
もともと体質が弱かったり不摂生が続いたりすると陽気の不足となり冷えを伴うようになります
冷えは滞る性質があり鈍い痛みも加わります
この痛みは温めると楽になり冷えると酷くなるのが特徴です
お腹を温めて健脾する漢方薬を選びます
腎は先天の精・脾は後天の精といいますが、脾は後天的に腎精を補います
ですから脾陽虚から脾腎陽虚に発展します
そうすると足腰が怠く力がはいらない等腎虚の症状が加わるとともに更に冷え込みが強くなります
4つ目は脾胃気虚の食欲不振です
脾胃の働きが弱いため あるいは弱っている為の食欲不振です
原因は食事を食べたり食べなかったり、夕食が夜遅かったり、脂っこいものや消化の悪い物が多かったりの事もあるし、睡眠不足が続いたり・疲労が重なってる事だったりもあります
もともと食が細く脾胃の働きが弱い人は尚更です
だんだん食欲がなくなって、酷くなると全くお腹がすかない・ちょっと食べただけで胃の辺りが膨れて苦しかったり、食べ過ぎると吐き気がしたりする事もあります
脾胃は気血を生む所なので脾胃の働きが弱くなると怠い・疲れやすい・息切れするなど体力が落ちている感じの症状がでてきます
こういう時の治療は健脾益気を主にして行います
健脾益気の基本は四君子湯です
それに理気化痰薬を加え運化作用を高めた六君子湯や更に気の流れを良くした香砂六君子湯(健胃顆粒)があります
お腹はすくけど食べたくない(飢不欲食)という特徴的な症状は胃陰虚の症状です
陰の不足ですから潤い不足で口喝・唇や舌の乾燥・大便が水分不足で硬いなどの他にゲーっとこみ上げるけど何も出る物がなかったり・しゃっくりがでたりします
風邪などで高熱を出したあとなど、熱によって胃陰が消耗してなったりするそうです
でも胃陰虚になるのはそればかりとはいえないと考えています
そもそも陰虚(陰の不足)とはなんでしょう?
『胃陰不足とは胃の陰液が不足しその為胃が栄養と潤いを失って生じる病理的な変化である』中医学の基礎より
また そうなる原因に関しても
① 温熱病の邪熱がなかなかとれない
② 気持ちがふさいで気鬱が化熱
③ 大病や慢性病がなかなか改善しない
④ 摂食習慣による・・・辛い物の食べ過ぎ・熱い物が好きなど
となっています
陰液の不足によって虚熱が生じやすく 虚熱は弱ったところに生じる熱なので更に形を損傷します
陰陽対立表によると陽は気で陰は形となっています
気血津液を分けると 気は陽・血津液(形あるもの)は陰となります
私はこれらの事から萎縮性胃炎は胃陰虚の事が多いと考えています
それと原因にもう一つ老化も考えています
老化は胃陰虚だけでなく胃気虚も伴う場合が多いとは思いますが・・・
胃陰虚に対して益胃湯が書かれています
残念な事にこの処方は販売されていません
しかし方剤学で麦門冬湯を見ると主冶の項目に①肺痿(肺陰不足)②胃陰不足となっています
もし虚熱による炎症がある場合は清熱剤を加えて使ってみるのも良いと思います
ただ胃陰虚は虚証で、弱っているわけですからある程度時間がかかると思います