タラら々日記 漢方の薬眞堂

何故か学生時代のあだ名はタラ。
薬剤師として、国際中医専門員として日々の暮らしの中での事を書いています。

陰陽の大切さ

2014-07-30 | わかりやすい漢方論

陰陽ってきいた事がありますか?

ほとんどの人が聞いた事があると答えてくれます。

陰陽師という事から知っている人もいます。

私たちがいるこの世界において陰陽は何にでもあります。

陰陽は相対的なものですから、2つの事柄の対比としてあります。

例えば1日のうちで昼は?夜は?どっちですか?

昼が陽で夜が陰ですよね。

イメージとして明るい昼は陽で暗い夜は陰だろうとわかります。

ところが相対的いう事で明るい昼も日向(陽)と日影(陰)があります。

陽のイメージは明るい・活発・温たたかい・上・昇る・外向的

陰のイメージは暗い・静か・冷たい・下・下がる・内向的

そんな感じではないでしょうか?

それでは身体における陰陽はどうでしょうか?

身体を動かすエネルギー的なものは陽

物としての体は陰にあたります。

人の構成を気血水(津液)で考える漢方において 動的役割の気は陽に、物質てき基盤の血津液は陰と考えます。

ですから陰陽そろって生きているわけです。

それでは身体の状態を考えるとき陰虚、陽虚というのはどういう状態でしょうか?

虚はむなしいという字です。足りないという意味です。

陰陽は相対的なものではあるので陰虚なら陰は足りないので陽の方が多いという事になります。また陰とは血と津液 の事でもあるので血や津液が不足している事でもあります。さらに物質としての体の不足という事にもなります。