タラら々日記 漢方の薬眞堂

何故か学生時代のあだ名はタラ。
薬剤師として、国際中医専門員として日々の暮らしの中での事を書いています。

春先のイライラ

2014-03-14 | わかりやすい漢方論

「このところ ストレスがたまってる。」

「いつもの事なのに夫の発言にイライラして・・・」

「こどもの勝手にイライラがつのてきた!」

「なんだか心配なようないやな気分」

「胸のあたりがもやもやする」

「飲み込むときに つかえる感じがする」

「食べたくないし、食事にしたくがすごくおっくうになってる」

「何にもやる気がしない 私 うつになっちゃったかも」

春のせいです。

肝に問題ありの状況です。

その状態の根本原因は 中医学的には肝血虚あるいは肝陰虚です。

また 肝の本体である陰・血が不足して 肝陽が制御できなかったり、疏泄機能が失調したりしています。

まず 気機(肝の疏泄機能)の調整をしなくてはなりません。

また長い目でみれば肝陰や肝血を補っていかないと不安定な状況はまたでてきます。

気機の調整は本体の状態の不足の程度によって違いがでますし、また もともと肝の疏泄機能が悪いタイプの人もいます。

肝は心とは親子関係です。

肝が心を生む相生の関係です。

心は神を蔵すといって思推活動の根幹をなします。

つまりあれこれ思考する場所であるという事です。

あれこれ考え悩みすぎると肝に影響がでます。

中医学の五行五臓の関係は複雑に影響しあっていますが、これは心身の状況を把握して治方(治す手立て)を見つけ出す為にとても役立つ事です。


春はつったり ピクピクしたり

2014-03-13 | わかりやすい漢方論

3週間前 息子の首の筋がつった。

仕事中につってきたと電話があった。

とにかく保温するように言った。

それから3時間後帰ってきてすぐ漢方薬をお湯に溶かしてだした。2種類の漢方!

「飲み込むのが痛いよ」といいながらやっと飲んだ。

「何も食べれないから横になってる」と言って部屋にいった。

それから20分くらいたっただろうか?

「治った」「うそのようだ」といいながら出てきた。

 

数日後 同じ事があった。

「こわいから 飲んでおくよ」といって翌日は1日3回飲んだ。

その翌日は「1つは本来急な状況に使うものだから、持って歩くだけにしておいてね」

と言って1種類にした。

 

その漢方薬は現在も服用中。急な時に使う方は服用していない。

 

現在服用中の漢方薬は抑肝眩悸散で 持って歩いているのは芍薬甘草湯です。

 

春は五行の木の季で五臓の肝と関係しています。

『肝は筋をつかさどる』といい筋と関係しています。

肝は春に木が枝を伸ばすように 自由奔放にのびのびしたいのですが、ストレスがかかってくると 肝の働きが悪くなります。

 

ストレスは精神的ストレスばかりでなく、環境的ストレス・肉体的ストレスがあります。

春先は気温の変動など環境的ストレスも受けやすい時期です。

 

春は肝の季節

そして「肝は血を蔵し」「疏泄をつかさどる」を念頭において春の漢方・春の養生を行いましょう。

 

 


モネ観てきました。

2014-03-05 | わかりやすい漢方論

あと1週間で終わりという時期になってモネを観てきました。

やっぱりすごく混んでました。

あまり近くで見ても鑑賞でなく観察になってしまいそうなので 人の後ろ方から 前の人が動いたすきに観るみたいな・・感じで・・・

なんとなくピンクの入った色彩で 夢の世界のような景色が多くて素敵です。

海を書くのに何日もかよって自然の命を感じてからでないと描けないというような事が書いてありましたが、風景を心に取り込んでから書いているからこういう絵になるのかと主人と2人で納得して観ていました。

だから ただの自然描写と違って心の中が繁栄した感じで えっ これもモネ?という色あいの絵もあって 50歳くらいで人生の変わりめくらいの所だからかな?男性更年期?って話していました。

中医学では男性は8の倍数で心身に変化があらわれるとされています。

8×6=48才になると陽気が上のほうから衰えて減ってくるので髪や顔が衰えてきます。

実際に体力の衰えを感じたり、またこれまでの仕事や人生を振り返る時期なのではないでしょうか?

それはともかく この日は美術館をはしごして平山郁夫のシルクロードも観てきました。

こちらはそれほど混んでいなかったので ゆっくりゆったり観れました。