現実ブログ 「遺品が語る真実」 遺品整理ブログ
遺品整理屋は見た”天国へのお引越しのお手伝い” 孤独死 自殺 遺品整理 不用品 遺言 ・・キーパーズ




『先週会った時に元気に話をされていたんですが・・・・』


こんな話は、聞いたこと有りませんか???

実は、ほとんどの方が聞いたことがあるよくある話ではないでしょうか。

突然の病や事故で命を落とす方が以外に身近にもあるんですよね。



私が、お伺いしたご遺族はまさに呆然とした状態で、遺品整理のお話など出来る状況では有りませんでした。

どうも親戚の方が気を利かして当社に電話を下さったようですが、当のご遺族様たちには、今日なぜ私達がお伺いしたのかさえわかっておられませんでした。

「このたびは・・・・」

「はい、どちら様ですか?」

「キーパーズと申します、ご遺品の整理をさせてもらっている者ですが、本日○○様よりご連絡を頂きまして、お見積にお伺いするようにお聞きしたのですが。」

「そうなんですか?いやまだ何も考えられないので・・」

「そうですかでは、お名刺だけお渡ししておきますのでもしご入用が御座いましたら、ご連絡くださいませ。」

「はぁ・・」


どうも気を利かしたご親戚の早とちりだったようです。

まだ具体的には形見分けも決まっておらず、突然父を亡くしたショックで兄弟はただ呆然としているのです。
涙も出さず、放心状態で兄弟それぞれが無言で座敷に供えてある後飾り壇の遺影を見つめていました。

そんな状況でお部屋の中を見積で歩き回る事は出来ません、私は、直ぐにその場を離れました。


会社に戻り、ご連絡を下さったご親戚にご報告のお電話を差し上げました。


「先ほど、お伺いさせていただいたのですが、お見積の出来る状況ではなかったのでお名刺をお渡しして帰ってまいりました。」


「そうですかすみませんでした、やっぱり落ち込んでましたか・・・」

「実は明後日、息子さん二人とお父さんの三人で還暦のお祝いをする予定だったそうなんですよ、突然の訃報でみんな相当なショックを受けていましたから。」

「亡くなったお父さんは60才になってもフルマラソンを走るくらい元気な方で、毎日10kmのランニングをしておられたほど元気な方だったのです。」

「先週に祝いの席を予約しており、明後日を楽しみにされていたんですよ、それが突然事故に遭って・・・・・」


「そうだったんですね、しばらくはそっとしてあげた方がいいでしょう。」


「お手間を取らせて申しわけ有りません。」


「いいえ、私どもはいっこうに構いませんのでお気遣いは不要ですよ。」


私たちは、その方としかお話をする機会も有りませんのでそれ以上詳しくはお聞きしませんが、おそらくご近所でも評判の元気な方だったのでしょうね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


突然の出来事には、人間は弱いものです。ましてや仲の良い身近な人の不幸となれば・・・・

世の中には、病気で亡くなる方だけではなく事故などで一瞬にして命を失う方も多いのです、このお話は数年前の出来事ですが、先日こんな見積依頼がある支店の予定表にに入っていました。


”○○岳で遭難した方の遺品整理のご依頼です。”
”ご兄弟が立ち会われます”


私は見積にはお伺いしませんが、おそらく辛いお見積になるんではないでしょう・・・・

担当のスタッフが、しっかりとお気持ちのフォローをさせて頂けるように精一杯努めさせて頂きます。










コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
日々の生活 (わじゅ)
2006-10-19 17:51:48
お別れの言葉なんていえる人の方が少ないんじゃないかなって思います。だからこそ日々日常の関わりが大切になるんですよね。

 
 
 
突然の死 (弟は永遠に29歳)
2006-10-19 19:02:56
交通事故で弟をなくしました。もうずいぶん前です。

汚部屋体質の姉である自分とちがい、きれい好きの弟で、仕事場の机も、ロッカーも、整然としていました。持ち帰る品物の少なさや、周りの方々がかけてくださるあったかい言葉に。

泣きました。

日ごろ疎遠にしていたことを後悔しました。

又、明日があるさ、あとにしよう、と先送りばかりしていたので。汚部屋体質ってやつです。

今日という日は今日しかない、ことが身に沁みました。せめて、天から見ている弟に恥じないよう、きちんと暮らそうと、身の回りを整理整頓し始めました。

まだまだ、モデルルームのようだったあの子の部屋には及びませんが、以前のぐうたらな自分から少し、脱却できた…かな。

姉さん、まだまだダメだよ、とあの子が笑って見ているような気がします。
 
 
 
 (おかちん)
2006-10-19 23:42:40
肉親や親しい人の死別から、立ち直るには

事故、病気、どちらにしても



同じ量の涙を流す必要がありますね、



不治の病宣告されて、泣きながら看病して・・・

突然死は、今から泣く日々が続くと思います



ご冥福を心よりお祈りいたします。
 
 
 
従兄弟の突然死 (なつじゅん)
2006-10-20 01:49:56
今日は58歳の方の通夜式、病気ひとつしなかった病院知らずの方だったそうです。

人の何倍も努力され姉夫妻の会社の為に尽くされた方。PCがハコだけだった当事、プログラム作成から取り組んだ方。

初対面で仕事をさせていただくにもかかわらず、取材というより一緒にお話させていただき1時間。一緒に涙。。



故人さま、元気で病気ひとつしない方でしたから、癌という病に侵されてから 病気との付き合い方が分からず、鬱状態にもなってしまわれたそうです・・・・・



突然は、ご遺族ばかりでなく、本人も相当なショックを受けられるでしょう・・・・・。



私は5年になるでしょうか・・・

同じ歳の従兄弟を亡くしました。

「元気!?体大事にしなよね~!」

さっき携帯で話してたじゃない!



東京駅でランチできる時間が私にあったら、

従兄弟は死んでいなかったかも知れません。。



仲の良かった従兄弟の形見はCDです。



キーパーズさんのお仕事を改めて

大切なお仕事と感じ、孤独死について本気で考えなければいけないと思っている今日この頃です・・・・。











 
 
 
はじめまして。 (camel-40)
2006-10-20 06:59:51
昨日は別れた元夫の月命日でした。

突然会社で倒れ

あっというまに亡くなってしまいました。

最後は一人身でしたから

他人とはいえ、多くの方々に看取られたことが

せめてもの慰めでした。

遺された家は子供たちが相続しますが

私はとても住む気になれません。かといって

貸した誰かがそこで亡くなったら...と思うと

しばらく空き家にする他はなさそうです。
 
 
 
(わじゅ)さま (管理人)
2006-10-20 16:45:23
こんにちは。



たしかに死に目に会うことが出来る人はどれほどいるのでしょうね。



私も含め、死に対して常に心構えを持って生活をしていく訳にはいきません。



常に後悔しないような、人間関係やコミュニケーションを持つ事は必要ですよね。

 
 
 
(弟は永遠に29歳) (管理人)
2006-10-20 16:59:50
こんにちは!



何か素晴らしい姉弟愛を感じるコメントを頂まして有難う御座います。



弟様の分まで生きようとされているお姉さまの気持ちに感銘を受けました。



弟様も微笑みながら見守ってくれているんでしょうね。



 
 
 
(おかちん)さま (管理人)
2006-10-20 17:03:29
コメント有難う御座います。



本当に、当事者様はお辛いでしょうね。



掛ける言葉って本当にないものでしょう。。



でも、故人様は”くよくよしないでくれよ”と言っておられるでしょうね。
 
 
 
(なつじゅん)さん (管理人)
2006-10-20 17:09:07
コメントどうも。。



そんな事があったんですね。



その事が今のなつじゅんさまを立派にしてくださっている一つの要素かも知れません。



でも若すぎる死だったんでしょうね・・・

(なつじゅんさまの年齢は存じ上げませんが)



ご冥福をお祈り申し上げます。



これからもご遺族に思いやりのあるお手伝いを提供してあげてくださいね。
 
 
 
(camel-40)さま (管理人)
2006-10-20 17:15:30
こんにちは。



今は、何も考えないでいいのではないでしょうか。

別れたとはいえ、人生の一時期を過ごされた思いでは消えませんよね。



しばらくは、周りに甘えるくらいでいいでしょう。。

しっかりなんてしなくっても良いんじゃないですか!



故人のご冥福をお祈り申し上げます。
 
 
 
その節はお世話になりました (yuki)
2006-10-20 18:12:42
数年前、母方の叔母が住むマンションの管理人さんから「3ヶ月間家賃を滞納されており、最近部屋から酷い臭いがする」との連絡を受け、親戚と警察と管理人さんで部屋に入ったところ、案の定、叔母は部屋で一人で自殺していたそうです。

立ち会った私の両親の話では、遺体は警察が検死のため引き取ってその後簡単な葬儀で荼毘に付したそうですが、虫のわいた死臭漂う部屋を身内だけで片付けるには、体力的にもメンタル的にもとても無理だったそうです。最初はこんな形なので業者さんに頼むのも申し訳なかったそうですが、快く引き受けて下さったと聞いております。

きっと、御社だったのだと思います。

叔母は今、故郷のお墓で眠っております。

ありがとうございました。
 
 
 
(yuki)さま (管理人)
2006-10-20 19:06:22
こんばんは。



こちらこそ有難う御座います。



私も自分の身内の死臭現場をすることには抵抗があると思います。

皆様のお役に立てますようにこれからも努力させていただきますので、宜しくお願いいたします。



叔母様のご冥福をお祈り申し上げます。





 
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