「昨日死ぬとわかっていたなら自分で片づけていたんでだけど、突然だったから何の準備もしてなくて・・」
そうなんですよね。
人間は、自分の死のタイミングを事前に把握する事が出来ないのです。(もしかすると他の生き物は、知る事が出来るのかもしれませんが・・)
そして、遺体は動物だって植物だって残しますが、遺品を残すのも人間だけなんです。
そして、多くの人が人には見られたくないものが有ります。
身内にだけ見られたくない物や、他人には見られたくない物など人によってその内容は様々です。
私たちは、遺族に任されて室内の遺品を仕分けし分別梱包している最中、色々な物を目にする事になります。
そして”ン?これは・・”と思ったときには、天国から故人が申し訳なさそうな顔をしてこう言うのです。
「あ!それなんですが・・嫁には見せないで欲しいのです、なんとかうまく処理できませんか?」とか「その引出しの中に入っている手紙は、親戚の○○だけには見られないように嫁さんに渡してほしいんです」と言う言葉が聞こえてくるのです。
”!?” 本当に聞こえるんですかって!
すみません、これは嘘です・・・
残念ながら私には霊も見えなければ、天からの声も聞こえません。
しかし、皆さんはどうですか?
けしてやましい物でなくても、だれかれかまわず自分の生きた証である遺品を見てもらいたいという人はいないのではないでしょうか?
「どうぞ皆さんご覧ください!これが私の遺品と生き様です!」
こんな人が居たらそれは立派な文化人でしょうね。
私だって家族以外の人には、自分の遺品を見てもらいたいとは思いませんものね。
・・・・・・・・・
先にも言いましたが、私には天からの声が聞こえる訳ではありません。
しかし、多くの遺品整理の現場を経験すると自分がもし天国に行って自宅を眺め遺品を片づけてくれている人が居たらそう言いたくなるのではないかと思うのです。
「あれは遺品になる前に、あの人にあげておけばよかった!遺品となってしまったらもうもらってくれないだろうな・・」
そんな事も思うかも知れませんね。
コメント利用規約に同意する
頂いたエンディングノートに、自分の意思は残せても見られたくないものまでは、考えが及びませんでした。でも確かにその通りです。
死は予告なくやって来ます。例えば、交通事故とか!!私が家族にも見られたくないものは、パソコンメールですね。結構友人とのやり取りで、家族の愚痴を書いています。今のうちにチェックして、不味いものは削除しておきましょう。
残された者が傷つくのはやはり忍びないです。
そういうものも今からチェックしておかないといけないですね......
自分もそうなりそうな物をどっさり持ってました。
異性からの手紙や、痛々しい創作日記。
顔から火が出そうなこっぱずかしいポエムノート。
もし、自分の死後に誰かに見られたら…。
恥ずかしさのあまり、もう一度死んでしまいそうです。(意味不明)
こちらのブログを読んでこの危険性に気づき、数年前から、せっせとシュレッダー処分を続けています。
それでも、これは捨てたくないな~、と思う物が一つ残ってしまいました。
創作童話なのですが、ダメ元で出版社に持ち込みしてみました。
奇跡のように出版が決まり、浮かれています。
自費でないので、とても有り難いです。
禍福はあざなえる縄の如し。
現在自分の体調は最悪なのですが、気分は最高です。
いつ何が起こるかわからないので、嬉しい出来事は素直に喜び、そうでない事には泣いたり暴れたり、凡人らしくじたばたして行こうと思っています。
キーパーズさんのお仕事は人生の後始末に携わる、とても尊いお仕事ですね。
自分も、誰かに「良い仕事をしたね」と思ってもらえるように生きてゆきたいと思います。
モノと言うより、片付いていない部屋そのものですね。
普段からこまめにせっせと片付けなくては、と思いますが、常に追いついていないのが現状です。
私は、40になったばかりですが、この2年の間に、近しい友人が二人亡くなりました。
一人は気付いた時には手遅れで余命2ヶ月と言われ、まず遺品整理をしたようです。
全身の神経が麻痺する病気だったので、動けるうちに、自分の写真を処分し、アドレス帳も最低限残して処分。
飼っていた猫をお姉さんに託し、遺品に関する細かい指示を出していました。
死後は、パソコンは絶対に開かず、水没して壊してから処分するように。
貯金の使い道、葬儀の方法までも。
まるで、自分が存在した事すら消してしまいたいような遺品整理の仕方でした。
もう一人は、最近、くも膜下で急死したので、遺族が遺品整理に大変だったようです。
必ず明日がある保証なんて無いわけで、もし、余命を宣告されて、果たして自分で整理ができるのだろうか。
また急死にしても、見られたくない物はあるし、だけど今処分したくないし・・・。
ちょうど時期的に記事がリンクしていたので、コメントが長々となってしまいました。