飛び降り現場のお片づけ

こういう現場のご依頼は、大至急です。

「○○町なんですが、何分位でこちらに来れますか？」

私はすぐに着替え、飛び出しました！

私達のお伺いする現場には、ご遺体は一切ありません・・・
しかし、こんな場合は向かう車の中では現場の状況を色々と想像してしまいます。。



現場には、ダンボールがかぶせてありました。

お父様が

「すみません急に呼び出して・・・」

「いいえ、それよりお父様は大丈夫ですか？」

「はい何とか・・・・」
「息子は完全な飛び降り自殺だったようです、現場で確認し警察に同行した時に『あとで掃除しておいてくださいね』と言われ、えっと？思ったのですが誰にもお願いすることが出来ないので、警察に聞いたらお宅を紹介されたのです。」
「ご近所の方が見ている前でいくら何でも息子の飛び降りた後の道路の血痕を洗い、清掃なんて出来ないですよ・・・・」

「そうですね、まだ悲しむ余裕も無いのにデッキブラシでゴシゴシなんて出来ないですね。作業が終わりましたらお呼びいたしますのでご自宅でお待ちください。」

ダンボールを剥がし専用のビニール袋に不要物を片付け、洗剤を撒き血痕を洗浄していきました。
作業は、約１５分で完了し跡形も無く綺麗になりました。


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この方は飛び降りられたマンションの隣のマンションに住んで居られたのですが、１週間後に引越しをすることに決められました。
遺品の整理と引越しもお手伝いさせて頂き、全く知り合いのない他県へお荷物をお届けいたしました。


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息子さんは、今で言う「ニート」で高卒後、９年間殆んど外出もせず自宅の中で暮らしておられたようです。。
９年間の間には打つ手は有ったと思うのですが、当事者になると難しいのでしょう。


自殺の原因はわかりません、恐らく誰にも分らないのではないのでしょうか・・・・