韓国のユン大統領が、21日の閣議で「日本はすでに数十回にわたり、私たちに歴史問題について反省と謝罪を表明している」「韓国社会には排他的民族主義と反日を叫びながら、政治的利益を取ろうとする勢力が歴然と存在する」と言及したとされる。さらには、国交正常化をパクチョンヒ大統領が「決断したおかげで、サムスン、現代、LG、ポスコのような企業が世界的な競争力を備えた企業に成長することができた」とも話したらしい(戦時賠償金を、朴大統領は後に「漢江の奇跡」と呼ばれるほどになる経済成長のために注ぎ込み、国民の賠償に使わなかったおかげってことだよね)。
はっきり言って驚いた。
あたしは韓国人・朝鮮人・中国人から、たくさん人がいる場所で酷い事を言われた経験が数え切れないほどある。ほぼ全てが英国での出来事だけど、ほんと酷かったし辛かった。英国では東洋人は全部「外国人」、みんなひっくるめて差別の対象だった。だから同じ差別されるにしても「日本はひどいことをしたのだから、彼らと自分たちを一緒にするな」という思いが、人のいる場所での糾弾になったんだと思う。今ならそう思えるけど、当時は本当に辛くて嫌で誰にその気持ちをぶつけていいのかわからなかった。当然今でも思い出したくないシーンだ。そのくらい日本人は嫌われていたし、彼らは日本人を嫌いにしかなれないような教育もされていたはず。だからそれから何十年も経って、ようやく韓国の大統領がこんなことを言うようになったんだ、と感慨深い。
もちろん写真にあるように、野党はユン大統領の徴用工問題の解決策には反対しているし、こないだの日韓会談を「亡国外交」だと呼ぶひとたちがソウルの日本大使館までデモを組織したらしいし、大統領の支持率も低下したと言われる。韓国人の多くは日本が謝罪したことを知らないし、テレビのコメンテーターなども平気で日本は反省してないなどと言うらしい。まぁ都合のいいことしか報道しない、偏ったコメンテーターしかテレビに呼ばない、は日本だって同じ。それを言えば反中反韓を政治利用する輩がいるのも同じ。同じだからこそ、大統領がこれを言うことの重大性とその覚悟は理解できるはず。
日本が関係を蔑ろにしているうちに、韓国の一人当たりGDPは日本を追い抜いた。ボールを投げてもらえている間に、関係修復をどの国民にも見える形で行うのが、責任ある政治家・オピニオンのリーダーのするべきことだと思うんだけどな。ちゃんといい球を投げ返してくれ〜
写真は日経で使われていた共同通信のものから拝借
ただ、大統領が替わると以前の発言が無かったことにならないかどうかは心配です。
kebaさん、多感な時期に辛い思いをされたのですね。
その体験あって、自分の国を俯瞰的に見られる様になられたのじゃないでしょうか?
過ぎた愛国も自虐も、狭いところからの視点が原因じゃないかと思うこともしばしば。
若い人こそ世界に出て日本って国を客観視して欲しいと思っています。
ユン大統領はもうちょっと国内で根回ししといた方が良かったのかもしれません。
おっしゃる通りあの国は、大統領が変わるたびにガラガラポンになる(しかも必ず前大統領が訴追されたり自殺したりする)、唯一変わんないのは困った時の反日感情利用、みたいなところがありますからね。
そのせいで日本側も譲歩っていわれても、政治生命に関わるから限界がある、って感じ。
悪循環の例を挙げよっていわれたら、これっす、って状態。
どう転ぶかはほんと読めません、なので、日本が投げ返すボールが大事かなと思ってます。
あたしも海外に興味を持つ若い子達が減っていることには、すごい危機感を感じます。
日本はいろんなものを海外に依存していて、外国との関係なくしては国としてやっていけないにもかかわらず、「日本すごい」とか「世界が日本を称賛」とかキモいです。
忖度報道しかしないメディアが報じることを、客観的に物事を相対化してみられないから鵜呑みにしちゃう、tsuboneさんのおっしゃる通りだと思う。
わかいもんには、日本って思ってたほど凄くない、という思いをたくさんしてもらって、その上で自分が変えてやる〜ってくらいの気概で頑張って欲しいっす、あたしの老後のために(苦笑)。