kebaneco日記

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マッチポンプもいい加減にせよ

2010年10月17日 | 折々の話題
日本年金機構の年金記録照合業務を巡る入札情報漏洩事件。旧社会保険庁OBのエヌ・ティ・ティ・ソルコの山本 一郎容疑者(競売入札妨害容疑)と日本年金機構の高沢信一容疑者(官製談合防止法違反容疑)が逮捕されている。

消えた年金問題って、やるべき人がやるべき仕事をちゃんとやっていれば起こらなかった問題。しかも今となっては過去にさかのぼって何とかするなんて、無理だし無駄。膨大な投資をして年金記録照合をどうこうするのは、社会保険事務所とか社会保険庁とかその他関係者からお金を徴収して行うならまだしも、現在の納税者のお金を使ってやるべきことではないと思う。しかも、サボった人たちがこれをネタに不正に利益をむさぼるなんて、信じられない。一体日本という国はどこまでモラルが低下してるんだ。

掛け金を払っていた可能性が高い人には満額支給し、現在掛け金を払っているあたしたちのような世代にはさっさといわゆる国民背番号制を導入すべきだと思う。消えた年金・消えた高齢者、これらは全部窓口が機能していなかったこと、窓口が縦割りで情報共有されていなかったことが原因。感情論だけで国民背番号制または納税者番号制に反対するのは簡単だけど、もはやそんなことを言っていられないのではないか?少なくとも情報が正確に捕捉され情報の悪用漏洩が重罰に処せられる制度と、情報の正確性に対して本人が訂正の申請をできる制度があれば、あたしはそのほうが少なくとも今の状態よりはフェアだと思う。そろそろ政治家は「過去にさかのぼって一人残らず照合します」なんていう不可能なスローガンを降ろして、社会保険庁の責任をきちんと追及し、そのうえで国民背番号制の導入に関して冷えた頭で議論し始めるべきだと思う。

しかし、そもそも住民基本台帳システムが導入されるときに、そういうことを念頭に置いたのではなかったのか?それとも部分最適だけを考えて、政府と仲の良いシステムインテグレータの会社を儲けさせ、天下りの席を確保しただけだったのか?マッチポンプもえ~加減にせぇよ~だ。

写真は年金機構の本部に家宅捜索に入る警視庁職員。日経新聞より

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