直木賞作家の馳 周星著「少年と犬」を原作に「ラーゲリより愛を込めて」の制作チームが贈る犬と人間のかけがえのない絆を描いたもの。
震災から半年後の仙台で職を失った青年が、同じ震災で飼い主を失った犬「多聞」と出会い、犬がずーと見つめている西の方に気が惹かれ、
犬と西へ西へと旅をする。途中で会う人々との交流と支援を受けながら、何年も掛かかり、ついに熊本に。
多聞が会いたかった少年とついに会うことが出来たが、その年に、熊本大地震が起き、多聞は少年を助けた後地震で命をなくした。
様々な自然の中を旅する犬の表情・目の動きに引き込まれ、涙なくしてはみれなかった。
「少年と犬」は直木賞受賞後購入して読んだ。この時も感動して一気に読み上げた。
生きつらい日常の中、「多聞」に癒やされて生きる元気を貰った人々と犬の交流に、私もこころを癒やされ元気を貰った。
土筆の佃煮