テレビでの大型台風情報に心を痛めながら、岡山到達は未だ先だなと判断して、シネマクレールに駆けつけた。
朝10時から上映の「アナウンサーたちの戦争」を見る。これが最後の上映だ。
太平洋戦争開戦から、終戦の天皇の言葉までの、アナウンサーたち活動を事実に基づいて映画化されたもの。
社会の実態や市民の声を語ることは出来ず、大本営の原稿を読むことで、戦争に向けて民意を鼓舞していく。
報道は真実ではなかった!事の、アナウンサーたちの苦悩と葛藤。
映像を通して、アナウンサーの心情を初めて知り、考えた自分のうかつさ。
各地で戦争の被害に目を被うばかりの報道の中、日本も戦争への足音が高くなっている時代だ。
マスコミが、統制されようとしている危機感を改めて考えさせられた。