Life of Kazzy

2007年2月8日に第1子を出産しました。
今後は育児日記中心になりそうです。

☆逆境を跳ね返すヒーローたち『シービスケット』

2005年03月03日 | 映画
『シービスケット』
一度レンタルしたが、観る暇がなくそのまま返却したやつ。 
今度こそは観ようとまた借りてみる。
競馬には まったく興味ないし、動物を主としたストーリーは人間に無理やりやらされてる感が出て、観てると可哀想になってくるのであまり観たくないのですが、この作品には好きな俳優の一人、トビー・マグワイアが主演してるので観てみようという気になりました。

この作品、素晴らしいですね。
実話をもとにしたストーリも、この中に出てくる人たちの精神もすべて素晴らしぃ
もっと早くに観とけばよかったな。

この中にでてくるハワード(莫大な富を手に入れた自動車ディーラーの社長。シービスケットの買主)の精神はすごいなと思いました。
彼の精神は「何事もあきらめない」というのが根底にあり、絶対に物事を途中で投げ出さないし、自分の周りに居る人を決して見捨てたりしない。そんな彼の精神にとても感銘を受けました。
お金持ちだけど貧しい人たちを蔑んで見てない。
レッドの右目が見えない(騎手にとっては致命傷)とわかったときも「ちょっとのケガで命あるものを殺すことはないさ。」と絶対に見捨てないし、シービスケットがじん帯を損傷し、競走馬としての道を閉ざされたときも安楽死させなかった。
金儲けのためにシービスケットの勝利だけを望んでいたのなら右目の見えないレッドをクビにしていただろうし、レースに出れなくなったシービスケットを使いものにならないと安楽死させただろう。
そんなハワードに報いるかのようにレッドは過去の心の傷を克服し立ち直っていく。また馬の調教師であるスミスも心を開いていく。

心にジーンとくる場面が幾度もありました。
レッドの親友、騎手ウルフもよかった!
シービスケットの復活レースに骨折して騎手としての生命を絶たれたレッドをレースに出させてやりたいとハワードに言うセリフ「心を潰されるより足を潰されたほうがましさ。」は胸にズシっときました。
ウルフはレッドにとって唯一、心の内を理解してやれる親友であり、よきライバルだったのだと思う。
復活レースでもウルフが一役買ってシービスケットを優勝させます。
当時のアメリカの人々はシービスケットに自分たちの夢を託し、シービスケットから希望や勇気などをもらったのでしょうね。

この作品、とてもよかったです