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冬来たりなば春遠からじ…最後に笑う者が勝つ。

2013-07-18 14:43:01 | 日記


ψ

「冬来たりなば春遠からじ」に関連した英語例文の一覧 - Webl
http://p217.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/01207V0BoA4W2y6C/6T?_jig_=http%3A%2F%2Fwww.google.com%2Furl%3Fq%3Dhttp%3A%2F%2Fejje.weblio.jp%2Fsentence%2Fcontent%2F%2525E5%252586%2525AC%2525E6%25259D%2525A5%2525E3%252581%25259F%2525E3%252582%25258A%2525E3%252581%2525AA%2525E3%252581%2525B0%2525E6%252598%2525A5%2525E9%252581%2525A0%2525E3%252581%25258B%2525E3%252582%252589%2525E3%252581%252598%26sa%3DU%26ei%3Db3znUb6XN8ukkwW5n4H4CA%26ved%3D0CB0QFjAA%26usg%3DAFQjCNGqeXaghN2NkkRLGy9eSlCF1C0nbw&_jig_source_=srch&_jig_keyword_=Google&_jig_xargs_=SKeywords%3Djmobv%2520Google&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fonesearch%3Ffr%3Dm_top_y%26p%3DGoogle&guid=on



冬来たりなば春遠からじ


◆読み

ふゆきたりなばはるとうからじ


◆意味

厳しい冬がくれば、春はすぐその隣、人生の厳しい冬もいつまでも続くわけではなく、希望に満ちた未来がすぐ後ろに控えている。


◆使用例

そんなに落ち込むなよ「冬来たりなば春遠からじ」だから。


◆一言メモ

イギリスの詩人シェリーの

『西風の賦 (西風に寄せる歌) Ode to the west wind』の末句「If winter comes, can spring be far behind 」が語源由来。

「朝の来ない夜はない」の意味のことわざで、イギリスの17世紀のことわざ「夜明け前が一番暗い」や日本のことわざの「夜まさに明けなんとして益々暗し」にも通ずる所がある。



If Winter comes,can Spring be far behind?

◆Reading

fuyukitarinaba, Harutou(w)karaji


◆Meaning

If severe winter comes,it does not continue forever immediately in spring in the neighbor,the winter when the life is severe either,and the future when I rose waits in the hope behind immediately.


◆Use example

If"come,winter is it near immediately in spring" in cluding an omission so;therefore.


◆Word memo

Of the British poet sherry

Phrase"If winter comes,can spring be far behind"are of the etymology origin after"Ode to the west wind to write(song to send to fall wind)of the fall wind".

In the proverb of the meaning that"there is not at the night that does not come of the morning",there is the place to know"to right become vacant at night,and to be gloomier and gloomier aswhat"of the proverb of Japan where a proverb in the17thcentury in theU.K. "is gloomy most before the daybreak".



最後に笑う者が勝つ。

脳深部刺激療法‐Deep Brain Stimulation

2013-07-18 12:34:33 | 日記


#ккк #К #Х #ррр

脳深部刺激療法(英:Deep Brain Stimulation; DBS) http://upload.wik http://p217.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/01207V0BoA4W2y6C/5E?_jig_=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org%2Fwiki%2F%25E8%2584%25B3%25E6%25B7%25B1%25E9%2583%25A8%25E5%2588%25BA%25E6%25BF%2580%25E7%2599%2582%25E6%25B3%2595&_jig_source_=srch&_jig_keyword_=Google&_jig_xargs_=SKeywords%3Djmobv%2520Google&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fonesearch%3Ffr%3Dm_top_y%26p%3DGoogle&guid=on



脳深部刺激療法


脳深部刺激療法(英:Deep Brain Stimulation; DBS)とは、何らかの病変により、脳の一部が機能不全を起こしている患者の脳に適切な電気的または磁気的刺激を継続的に送りこむことによって、症状の改善を図る治療法である。

1995年頃にフランスのリモザンによって考案され、パーキンソン病・ジストニア等の不随意運動やてんかん、重度の鬱病、強迫性障害、遷延性意識障害といった、脳の病変に起因するさまざまな疾患について、薬物療法での改善が見られなかった例を対象にアメリカなどで治験が続けられている。

日本ではパーキンソン病や振戦の治療に関して2000年より保険適応が認められている。


使われる装置の概要[編集]

パーキンソン病患者の頭部に電極を挿入する手術を行っている所。

刺激電極(Lead):脳深部の機能異常を生じている神経核や線維に対し、信号を送り込むことにより神経回路の働きを調節する。

通常、MRI画像を用いて標的となる神経核の位置を同定し、定位脳手術で正確に電極を埋め込む。

標的となる神経核は、症状やその体性分布により決定される。

刺激電極は4個の接触子より構成され、埋め込んだ後に陰極または陽極に用いる接触子を選択することができる。

延長導線(Extension Cable):側頚部の皮下に導線を通し、留置された電極と患者の前胸部に埋め込まれた刺激発生装置を繋ぐ。

刺激発生装置(Implantable Pulse Generator, IPG):信号刺激を発生し、電極から脳に送り込む装置。患者の前胸部に埋め込まれる。装置には電池が内蔵され、消耗した際は交換手術が必要となる。刺激条件・強度に依存するが、通常5-6年に一度の交換となる。

患者用リモートコントローラ:4つのボタンで患者自ら操作(スイッチON, スイッチOFF, スイッチ状態の確認,バッテリー残量の確認)ができる。

医師用プログラマ:患者前胸部(IPG植え込み部の直上)から送受信器を当て、無線でIPGの状態を読み込んだり、刺激条件を設定するのに用いる。


注意点[編集]

体内埋め込み型電子機器の例に漏れず、強力な電磁波などによって誤作動する可能性が指摘されている。

この治療を受けている人は、心臓ペースメーカー使用者と同様、必要以上に電波の発信源に近づかないことで自衛する必要がある。

関連項目[編集]

心臓ペースメーカー

優先席



精神外科

スティモシーバー

ブレイン・マシン・インタフェース


関連文献[編集]

日本語のオープンアクセス文献
坪川 孝志, 山本 隆充脳深部刺激装置 : その機器と運用医科器械学 63(3) (1993) pp.120-127

深谷 親, 片山 容一脳深部刺激療法によるパーキンソン病の治療医科器械学 73(7) (2003) pp. 347-352


外部リンク[編集]

日本語のサイト
深部脳刺激療法について-名古屋市立大学病院脳神経外科

英語のサイト
「Deep Brain Stimulation」-Medpediaにある「脳深部刺激療法」についての項目。(英語)

この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。
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КХ スティモシーバー‐Stimoceiver…脳埋込チップ

2013-07-18 12:23:32 | 日記


#ккк #К #Х #шшш #ррр…


スティモシーバー (Stimoceiver)…脳埋込チップ http://upload.wik http://p217.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/01207V0BoA4W2y6C/3Z?_jig_=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org%2Fwiki%2F%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2586%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25A2%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2590%25E3%2583%25BC&_jig_source_=srch&_jig_keyword_=Google&_jig_xargs_=R&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fonesearch%3Ffr%3Dm_top_y%26p%3DGoogle&guid=on



スティモシーバー


スティモシーバー (Stimoceiver)とは脳埋込チップとも呼ばれ、脳に電極を埋め込み微弱な電流を流すことで脳の活動を制御することを目的とした脳に埋め込む装置である。

エール大学のホセ・デルガード教授 (Jose Manuel Rodriguez Delgado) が発明した装置である。

スティモシーバーを埋め込んで信号を流すと人間の感情を操作したり肉体を動かしたり出来ることが実験によって確かめられた。

特に1963年に行われた実験では闘牛の脳にスティモシーバーを埋め込み、リモコンで自由に操るという実験をやって見せた。

この実験は大々的に報道され「脳を外部からコントロールすることによって動物を思い通りに操ることが出来る」と話題になった。

同様の実験は猫や猿でも行われている。

1970年代初めにアメリカを初め世界中で他人を洗脳し操ることが出来る装置という誤解が広まりデルガード教授は何百人もの人に脳にスティモシーバーを埋め込まれて操られていると訴えられることになった。

これは全て妄想にすぎなかったが、社会的な問題が大きくなりすぎ、デルガード教授はアメリカ医学会から追放同然にスペインへ戻った。

1974年以降になるとデルガード教授の米国での名声は消え市民からも忘れさられスティモシーバー事件は沈静化した。

デルガード教授は事件後も多数の論文を発表しているがスティモシーバーを扱うことは医学会のタブーとされるようになり、現在では日の目を見ることはなくなっていた。

しかし、脳性麻痺やパーキンソン病の患者にスティモシーバーを埋め込んだところ大幅な改善が見られたという事例が何件もあり、近年では再評価する意見も出ているが、埋め込まれた人間は他人に操られるという偏見から治療への応用は進んでいない。

逆にスティモシーバーを使えばSFに出てくるような記憶の書き込みが可能になると擁護する意見もあるが、デルガード博士に不可能だと否定されている。


関連項目[編集]

脳深部刺激療法

ブレイン・マシン・インターフェース

ブラック・ジャック 『快楽の座』

本作でもスティモシーバーの話も扱っているが単行本では未収録である。

図解アリエナイ理科ノ教科書-IIICの中に、「ボタンひとつで絶対服従 この脳改造がすごい!」という題名でスティモシーバーの解説記事が掲載されている 

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カテゴリ:
医学

КХ…前部前頭葉切截 ‐ "ロボトミー"は"悪魔の手術"か

2013-07-18 11:11:33 | 日記




#К #шшш #Х


前部前頭葉切截 ― "#ロボトミー"は"悪魔の手術"か
http://x51.org/x/ http://p217.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/01207V0BoA4W2y6C/be?_jig_=http%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fimgres%3Fimgurl%3Dhttp%3A%2F%2Fx51.org%2Fx%2Fimages2005%2Flobotomy8.jpg%26imgrefurl%3Dhttp%3A%2F%2Fx51.org%2Fx%2F05%2F08%2F1413.php%26h%3D227%26w%3D300%26sz%3D13%26tbnid%3DdDtDWxWY9OXXHM%3A%26tbnh%3D90%26tbnw%3D119%26prev%3D%2Fsearch%253Fq%253D%2525E3%252583%2525AD%2525E3%252583%25259C%2525E3%252583%252588%2525E3%252583%25259F%2525E3%252583%2525BC%2526tbm%253Disch%2526tbo%253Du%26zoom%3D1%26q%3D%25E3%2583%25AD%25E3%2583%259C%25E3%2583%2588%25E3%2583%259F%25E3%2583%25BC%26usg%3D__rvWvnb84dAnhJV9-02SQuOiGrP4%3D%26hl%3Dja%26sa%3DX%26ei%3DREznUYHcKomxkAWkjYBg%26ved%3D0CC8Q9QEwAg&_jig_source_=srch&_jig_keyword_=Google&_jig_xargs_=R&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fonesearch%3Ffr%3Dm_top_y%26p%3DGoogle&guid=on



ロボット(robot)という語は、1920年にチェコスロバキア(当時)の小説家カレル・チャペックが発表した戯曲『R.U.R.』において初めて用いられた。



前部前頭葉切截 ― ロボトミーは"悪魔の手術"か

【MSNBC/etc】1979年、東京都小平市のとある民家で、精神科医の妻と母親が刺殺されるという事件が発生した。犯人の桜庭章司はその数時間後、池袋駅で銃刀法違反で逮捕されたが、取り調べで桜庭が語った犯行の動機は余りにも衝撃的なものだった。桜庭は、15年前、殺害した家族の精神科医にロボトミー手術を受け、その復讐をしたかったと自供したのである。そして蕩々と語られはじめた桜庭の過去は余りにも悲痛なものだった。 桜庭はそれまでスポーツライターとして働いていたが、ある日、些細ないざこざを起こして警察に逮捕された。そして精神鑑定を受けた結果、異常が認められたため、精神病院への強制入院を命じられたのである。 桜庭は、入院後もしばらくライターとして働き続けたが、ある日、医師が肝臓検査を理由に桜庭に全身麻酔をかけた。そして桜庭が目を覚ましたとき、彼はそれまでとは何かが全く変わっていた自分に気づいた。 医師は、ロボトミー手術を、本人の同意さえ得ぬまま、桜庭に施していたのである。 そして間もなく、桜庭は医師から"術後に"手渡された手術の同意書にサインすることを条件
に退院したが、彼の人生 ― そして彼自身 ― はそれまでとは全く変わり果ててしまった。特にライターという職業にとって、ロボトミーによって引き起こされた感覚鈍麻は致命的だった。それから彼はライターを止め、様々な職を転々としながら、手術を行った医師への恨みを募らせていったのである。 そして1979年9月26日、後に「ロボトミー殺人事件」と呼ばれるようになるその事件を最後に、日本ではロボトミーという言葉はほとんど聞かれなくなる。

前部前頭葉切截
ロボトミーの始まりは1935年にまで遡る。その年、米イェール大学のカーライル・ヤコブセン博士とジョン・フルトン博士らはチンパンジーに対して前部前頭葉を切除する手術を行い、結果、チンパンジーの"実験的神経症"が克服されたという報告を行った(注:参考1参照)。そしてそこから着想を得たポルトガルのリスボン医科大学神経外科医アントニオ・エガス・モニス博士(※1)は共同研究者のジェームズ・W・ワッツ博士と共に、「精神障害が前頭葉内の神経細胞に異常なシナプス結合線維群を生ずるためにおこるという仮説に基づいて両側前部前頭葉白質切截術prefrontal leucotomyを考案し、精神症状を対象とする脳手術の分野を精神外科と命名(※2)」したのが最初であると言われる。 その手法とは頭蓋骨にドリルで穴を開け、" Leucotome(白質切断用メス)"と呼ばれる棒状の器具を差し込んで前頭葉の神経繊維を切断し、繊維群の再結合を促すことで精神障害を克服するというもので、モニスはこの方法で20人の患者に対して手術を行い、"著しい成果"を挙げた事を学会に報告したのである。 ※1
.モニスはロボトミーの考案者としてだけでなく、ポルトガルの国会議員(1903-17)や外務大臣(1918)も務め、第一次世界大戦終結時には、パリ平和会議(ヴェルサイユ条約)にポルトガル使節団の一員として参加している(1919)。 ※2.廣瀬貞雄著『精神外科』(新福尚武他編『精神医学書 上巻』所収・1980・金原出版)より
アイスピックと小槌
そして1936年になると、モニスの報告を聞きつけた米国の神経外科医ウォルター・フリーマン(写真)が同僚のジェームス・ワッツと共にロボトミーを研究、その手法を"改良"し、米国中にその"画期的な治療法"を喧伝して、一躍時の人となった。特に彼は患者に局所麻酔をかけた上で眼窩から直接アイスピック(※3)を挿入して小槌でそれを打ち込み、ほとんど"勘頼み"で神経繊維の切断を行うといった手法で、患者の並ぶベッドを文字通り次から次へと移動しながら、数多くの患者の治療を行ったという(米国中で凡そ3,400人もの患者に対して施術を行ったと言われる)。 ※3.”アイスピックのような器具”ではなく、実際に"アイスピック"だった。 こうしたフリーマンの宣伝効果もあってか、ロボトミーがいよいよ一般的に行われるようになると、ロボトミー考案者としてのモニスの名声はいよいよ揺るぎないものとなる。そして1949年にはその功績が認められ、考案者のモニスはスイスの脳科学者ウォルター・ルドルフ・ヘス博士と共にノーベル医学生理学賞を(共同)受賞するにまで至
る。 また当時、このロボトミー手術を受けた患者の中には世間に名を知られた人々も多い。例えば1941年には故ケネディー大統領の妹で軽度の精神障害を患っていたローズマリー・ケネディも23歳の時に、また当代一の美人にして、様々な奇行でも知られた女優のフランシス・ファーマーも各種治療を試した後、1949年にロボトミー手術を受けているのである(※4・写真は手術後)。 ※4.ケネディの場合も、フランシスの場合も本人の承諾なく行われたと言われている。また両者共に、結果としては症状が変化こそしても、それが"改善"だったとは言い難い結果に終わったようである。ちなみにローズマリー・ケネディはその後の半生を養護施設を転々として過ごし、今年1月に施設内で死去している。

批判されるロボトミー
しかし当時、ロボトミーを行っていた医師たちは、モニスの手法を模倣し、やがて独自の手法を開発する者も現れたが、中には非常にいい加減な手術も数多く行われていたという。そしてその為か、1930年代後半になると、世界各地から、ロボトミーを受けた患者の中から様々な精神障害や感情鈍麻といった症状 ― それはまさに映画「カッコーの巣の上で」に描かれた主人公の姿さながらの ― が発生することなどが報告されるようになる。そして1950年代になり、電気ショック療法の改良や、クロールプロマジンといった精神治療薬の開発(1952)が進められると、被害者や医学会からもロボトミーに対する反対の声が上がり始め、ロボトミーは急速ににその地位を失っていった。 こうしてロボトミーはいつしか、多くの犠牲者だけを生んだ"悪魔の手術"とさえ呼ばれるようになり、1970年代までにはほとんどその姿を消した。そして現在では、当時ロボトミーを施され、結果廃人状態になってしまった患者の家族を中心に、モニス医師のノーベル賞取り消しを求める運動さえ行われているのである。 「このような酷い間違いを犯し、
それを認めようとしないノーベル賞委員会を、一体誰が信用することが出来るでしょうか?」そう語るのは、ニューヨークの医学図書館員クリスティーン・ジョンソンである。 ジョンソンの祖母、ビューラー・ジョーンズは1949年に妄想症を生じ、電気ショック治療を含む様々な方法で治療に失敗した後、1954年にロボトミー手術を受けた。しかし結果、彼女は以後の人生を養護施設の中で過ごさねばならない身となってしまったのだ。

人格破壊手術
ジョンソンの活動に賛同する元看護婦のキャロル・ノエル・ダンカンソンも、同様に母親がロボトミー手術によって廃人化されたという。彼女の母親、アンナ・ラス・チャネルスは1949年、妊娠に伴う偏頭痛を治療するためロボトミー手術を受けたが、それまで"活発で聡明な女性"だったアンナは、完全な廃人となって家に戻ってきたのである。 「母は、自分でものを食べることも、トイレに行くことも出来ない身体になりました。喋ることも出来なくなり、とても怒りやすい人間になってしまったんです。」

その後、アンナの症状は若干の回復を見せたが、結局人格そのものは幼児的に退行したままで、母親として子供を育てられる状態ではなく、キャロルらは子供時代を養護施設で過ごすことを余儀なくされた。更に、キャロルの夫は彼女の面倒を見ることを疎んじて蒸発し、キャロルは母親のもとへと送られたが、そこでも母親や兄弟から恥であるとして疎まれ、それまでとは一転して、不遇の人生を送らねばならなくなったのである。 「彼女はロボトミーで全てを失ったんです。何もかもです。」

ノーベル賞の取り消し
そして1989年にジョンソンの祖母が死去したことをきっかけに、ジョンソンはPsychosurgery.orgというウェブサイトを開設、ロボトミー被害者の家族によるネットワークを組織し、ノーベル賞からモニスを除外するよう働きかける運動を始めた。現在、ノーベル賞公式ウェブサイト上のモニスのページには、受賞理由として「その当時、(ロボトミーは)代替のない治療方法だった」ことなどが掲げられている(※5)。 一方、ジョンソンらの活動を受けたノーベル財団は、ノーベル賞受賞歴の中からモニスを外すことは不可能であるとして、それらの要求を拒否している。 「取り消される可能性はありません。絶対に無理でしょう。ノーベル財団ではそもそもそうした抗議に対応する用意さえありません。」 ノーベル財団の常務マイケル・ソールマンはそう語っている。そしておそらくそれは事実である。例えば、過去にはPLO(パレスチナ解放機構)の故ヤーセル・アラファト議長にノーベル平和賞が授与された時にもこうした議論がおこっているが、財団はそれらの抗議をことごとく無視している。そしてその為、ジョンソンンは現在、他の
ノーベル賞受賞者らに働きかけ、モニスのノーベル賞受賞を取り消す活動を支持するようを請願活動を行っているという。
※5.しかしまた、モニスは脳造影撮影法の事実上の考案者としても評価されており、ロボトミーのみがノーベル賞受賞の理由だったわけではないと説明されている。 -NovelPrize.org : Medicine 1949

ロボトミーは”悪魔の手術”か
このように、ロボトミーを巡る議論は今なお続いているのである。やはりロボトミーは過去の未熟な医学が生んだ、"野蛮"な、"悪魔の手術"だったのだろうか?しかし最近ジャーナリストのジャック・エルハイ氏が出版した"The Lobotomist"はこの問題に新たな一石を投じている。エルハイ氏は同書において、現在ではしばしナチスドイツで死の天使と呼ばれたジョセフ・メンゲルとさえ同視される、ウォルター・フリーマンの活動に焦点を当て、現在に伝えられる彼のイメージが余りにも現実と異なっていること、そしてまた、ロボトミーが少なからず効果を挙げていた事などが再検証されている。 -The Lobotomist: A Maverick Medical Genius And His Tragic Quest To Rid The World Of Mental Illness また最近刊行された英国の医学論文誌、New England Journal of Medicineにおいては、医学史博士のバロン・H・ラーナー氏らがエルハイの主張を受ける形でロボトミーを検証し、”当時、米国の精神病院に押し込められていた400,000人もの患者を救う為に考案された、悲痛な、しかし最後の手段だったのではないか”と記してい
る。またその中で、一部の患者に対しては確かに効果を発揮したことは確かであると認めているのである。 「確かに、ロボトミーによって害された人間は膨大な数に上りますが、それは当時、ロボトミーが余りにも多用されたこと、そして例えば種々の発達障害や、頭痛、精神不安などといった必ずしも適応すべきでない症状に対しても、ロボトミーが行われたことが原因だったのではないかと思います。」ラーナー氏はそう語っている。 エルハイ氏の調査が始まったのは今から約8年前に遡る。その年、氏は1930年代にロボトミー手術を受けたという男性の家族に面会し、話を聞いたことが直接のきっかけになったという。そしてその後、氏がフリーマン医師について調査を進めていくと、これまでに決して語られてこなかった新たな情報が次々と明らかになったのである。その驚きを、氏は次ぎのように記している。 ”一体、何が、彼のような情け深く、才能に溢れた医師を、かのような野蛮な脳外科手術に駆り立てたのだろうか?そして一体何故、もはや無意味にさえ見えた、あの手術を長期に渡って実践し続けたのだろうか?” 事実、フリーマンの施
術を受けた患者達は、術後、著しい性格の変化を見せたという。そしてエルハイ氏は次のように続けている。 ”それは確かにフリーマンの目指したところであった。しかし、彼は、あたかも興行師の如き存在になってしまったのだった。”
【参考1】
フィネアス・ゲージの事故
実際に前頭葉破壊による性格変化という現象が確認されるきっかけとなったのは、1848年、米ヴァーモント州の鉄道敷設の為の山岳開拓工事で起きたフィネアス・ゲージの事件が発端であると言われる。フィネアスは不慮のダイナマイト爆発事故によって長さ1mもの巨大な鉄棒が頭蓋骨を貫通したが、奇跡的に生還した(イラストは事故当時の復元図)。 しかしその後、彼の記憶や知性は以前のままであるにも関わらず、性格だけが著しく変化するという症状が確認され、多くの脳科学者の興味を引くことになる。そして結果、フィネアスのケースは前頭葉破壊による精神外科治療研究を開拓するきっかけとなったのである。 -An Odd Kind of Fame: Stories of Phineas Gage (A Bradford Book) また1890年にはスイスの医師、ゴットリエブ・ブルクハートによって、精神障害を抱えた6人の患者の頭部にドリルで頭蓋穿孔を行い、前頭葉の一部を除去するという手術が行われた。結果、二人の患者は死亡したものの、残りの患者には顕著な改善が見られたと記録している。これら19世紀に行われたロボトミーの前身的な実験が、後のヤコブセン博士、モ
ニス博士らにインスピレーションを与えたことは、想像に難くない。 -Last-ditch medical therapy - revisiting lobotomy.(PubMed)
-Great and Desperate Cures: The Rise and Decline of Psychosurgery and Other Radical Treatments for Mental Illness
【参考2】ロボトミー殺人事件|ロボトミーの歴史と事件|電気ショック療法 【関連】頭蓋穿孔 - 「トレパネーション」は第三の眼を開くか
-恐怖が消え去り、全てが性交の対象になる - クリューバー・ビューシー症候群とは
Posted by : X51 | 2005年08月14日 16:12

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COMMENTS (180)

1. NONAME 2005/08/14 16:12:36 [RES †“] [TOP †‘] 1Get!!何か怖いですね・・・。
2. NONAME 2005/08/14 16:17:38 [RES †“] [TOP †‘] 2ゲト!!
なんか怖いね
3. Ryu 2005/08/14 16:19:15 [RES †“] [TOP †‘] 2get
ロボトミー…
最後の手段で用いたのでしょうか?
科学者の興味が多くあったと思います。
4. 2005/08/14 16:19:31 [RES †“] [TOP †‘] ttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/m.htm
ロボトミー殺人に関してはここが詳しい
5. ぽ 2005/08/14 16:19:48 [RES †“] [TOP †‘] すげーーーー。 ある意味で、電磁波による前頭葉機能低下も、
ロボトミー的であるなぁ。
6. 通りすがり 2005/08/14 16:22:57 [RES †“] [TOP †‘] 科学信奉者には、根拠の無い自信をもって他人に迷惑かける奴が多いからな。
7. たゆむし 2005/08/14 16:25:05 [RES †“] [TOP †‘] アイスピックと小槌…痛々しい…
8. hoi 2005/08/14 16:27:21 [RES †“] [TOP †‘] こわぁぁ! かのカートコバーンもやられかけたと聞くが…。
9. 2005/08/14 16:34:21 [RES †“] [TOP †‘] 一桁get 人体実験だなこりゃ
10. NONAME 2005/08/14 16:35:24 [RES †“] [TOP †‘]

ロボット(robot)…戯曲『R.U.R.』が始まりである。

2013-07-18 09:54:14 | 日記




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ロボット - Wikipedia
http://p217.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/01207V0BoA4W2y6C/1d?_jig_=http%3A%2F%2Fwww.google.com%2Furl%3Fq%3Dhttp%3A%2F%2Fja.wikipedia.org%2Fwiki%2F%2525E3%252583%2525AD%2525E3%252583%25259C%2525E3%252583%252583%2525E3%252583%252588%26sa%3DU%26ei%3DnzjnUd2IOcfJkwW4t4GQBA%26ved%3D0CBsQFjAA%26usg%3DAFQjCNG0M46-MU2U96PcMgEwCLsi3msWMA&_jig_source_=srch&_jig_keyword_=Google&_jig_xargs_=R&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fonesearch%3Ffr%3Dm_top_y%26p%3DGoogle&guid=on



ロボット


ロボット(英語:robot)とは、人の代わりに何等かの作業を行う装置、もしくは、「人や動物のような」機械。

機械としてのロボットとは、主に以下の意味に大別される。

ある程度自律的に連続、或いはランダムな自動作業を行う機械。

例・産業用ロボット、軍事用ロボット、掃除用ロボット、搾乳ロボットなど。

人や動物に近い形および機能を持つ機械。

『鉄腕アトム』や『機動戦士ガンダム』等のSF作品に登場するようなもの。

いわゆる「人造人間」や「機動兵器」(広義のパワードスーツ・人間増幅器とも)など。

生産技術製じゃんけんロボット


語源[編集]

ロボット(robot)という語は、1920年にチェコスロバキア(当時)の小説家カレル・チャペックが発表した戯曲『R.U.R.』において初めて用いられた。ただし、この作品に登場するロボットは金属製の機械ではなく、原形質を化学的合成で似せて作った、人間とは異なる組成の肉体と人間そっくりの外見を持つもので、現在のSFで言うバイオノイドである。

robotの語源はチェコ語で「賦役」(強制労働)を意味するrobotaとされている[1]。ロボットの着想にはゴーレム伝説が影響しているとチャペックは述べており、また、「ロボット」という言葉を作ったのは自身ではなく、兄で画家のヨゼフ・チャペックであるとしている。カレルが『R.U.R.』のあらすじをヨゼフに話し、彼にどのような名前にしたらよいだろうかと聞いてみたところ、ヨゼフは口に絵筆をくわえてもごもごとした口調で「ロボット」はどうだろうかと答えたという。[2]。この『R.U.R.』が各国で翻訳・上演されたことで広まり、「ロボット」の語は一般に使用されるようになった。日本においては、1923年に『人造人間』(宇賀伊津緒訳、春秋社)として出版されており、宇賀はrobotを「人造人間」と訳している。

ロボットの定義[編集]

ロボットが何を指すのか、という明確な定義は事実上存在しない。それは、『R.U.R.』のロボットが「人の代わりに作業(労働)をさせることを目的に」、「人(の姿と自律行動)を模して」作られたものであることから、一般に広まった「ロボット」という語が、各分野において「人に代わって作業(労働)をするために作られた存在」、「人の姿を模して作られた存在」、「人の(自律)行動を模して作られた存在」のいずれかまたは複数に該当する存在に対して、それぞれ独自に用いられているためである。

ただし、特定の分野においては、定義を明確に定めている場合もある。日本工業規格(JIS)では「JIS B 0134」(1998年)により「産業用ロボット」の定義を、「自動制御によるマニピュレーション機能又は移動機能をもち,各種の作業をプログラムによって実行できる,産業に使用される機械。」と規定している。「JIS B 0134」では同時に多くの産業用マニピュレーティングロボットに関する用語を定義している。

人の代わりに作業を行う装置の場合、ある程度の工程なり手順なりを自動的かつ連続的に行う物がロボットと呼ばれ、単一の動作を行う物や、絶えず人間が操作をする必要がある装置、ブルドーザーやショベルカーなどの操縦者が搭乗する必要性があるものは基本的にロボットとは呼ばれない。その一方で、手動操作であっても、人の形をした機械装置であればロボットの範疇に含む場合もあり、パワードスーツなどを含めた「人の形をした乗り物または作業用機械」についても同様に、一般的にはロボットと呼ばれている。また、作業用機械であっても、高度な遠隔操作や自動制御技術の導入が進み、人間が操縦者から単なる作業指示・命令者に近づきつつある事から、一層境界が曖昧になって来ている。

操り人形の類は何かの作業を目的とした装置ではないし、まして自動的に動作する物でもないためロボットとは言えないが、予め設計された一連の動作を特定の操作をきっかけとして行うオートマタやからくり(からくり人形)等に、今日あるロボットの原型を見出す事ができるため、間接的にオートマタやからくり人形をロボットの一種と見なす事も可能である。同時に、モーター等の動力が内蔵され機械的または電気的に人間の操作を伝達して動作するマニピュレーターも、ロボットの一種と見なされるが、これらは厳密な定義による分類ではなく、多分に慣用句的用法である。

昨今ではコンピュータ言語によるプログラムやソフトウェアも、ロボットとして扱われることがある。またインターネットの情報を自動検索するソフトウエアもロボット検索と呼ばれる。検索を命令すると結果・情報が返されるからである。これらは物体としては存在しないが、「人の代わりになんらかの作業を、ある程度の工程なり手順なりを自動的かつ連続的に(かつ効率的に)行うもの」という定義からすれば、あながち間違いとも言えないであろう。これらは機械的ロボットとの区別のために短縮形のボット(Bot)と呼ばれることが多い(インターネットボット、ボットネットなど)。

別の用法として、ロボットの「機械的」という概念を人間にあてはめ、「自分で判断をしない、指示待ち的な人間」や「自分の意志ではなく、他人に操られて動く人間」を「ロボット」とやや侮蔑的に比喩することもある。ただし、同様の人を指して「傀儡(かいらい)」や「操り人形」という比喩はそれ以前から存在するため、新しい語をバリエーションの一つとしてあてはめたものと言える。英語においても、同様の比喩に「ロボット」を用いるが、こちらも先に「オートマトン(オートマタ、機械人形)」が比喩に用いられていた。

歴史[編集]

1739年、ジャック・ド・ヴォーカンソンがアヒルを模したオートマトンを開発する。

1770年、トルコ人 (チェス) チェスを指すオートマタと詐称した物 

1796年、細川半蔵が茶運人形などの構造を図解した「機巧図彙」(からくりずい、きこうずい)を著す。

1921年、カレル・チャペックが「ロボット」の造語を使用し、その概念が広まった。

1926年、ウェスティングハウス・エレクトリックが電話で信号を送ってリレーを操作する機械「テレボックス」(Televox)を開発する。のちに筐体表面に人型に切り抜いた板を貼り付けた事で、これが人型ロボット第一号とみなされてしまう事もある。

1928年、生物学者の西村真琴が文字を書く人間型ロボット「學天則」(がくてんそく)を製作する。

1947年9月25日、アメリカ空軍のC-54輸送機がオートパイロットで大西洋を渡り、イングランドへの着陸に成功する。

1950年、SF作家のアイザック・アシモフが、作中でロボット工学三原則を発表、ロボットと人間の共存に関する議論の的となる。

1963年、日本初のTVアニメ「鉄腕アトム」が人気となり、劇中のロボット「アトム」が、日本でのロボット開発において一つの目標となる。

1970年、大阪万国博覧会が開催され、ロボットを中心にしたパビリオン「フジパンロボット館」が出展された。

1980年代、自動車などの生産ラインに、溶接や部品の組み付けなどの作業を行う産業用ロボットが導入され始める。また同時期、マイコン制御による自律自走式のマイクロマウス競技が流行し、様々な企業や個人が、優れた迷路脱出能力をもつロボットを開発・発表する。さらにアメリカ等の国々で、マイコン制御の家庭用ロボットが複数市販された。これらはROMチップに焼き付けたプログラムをStepByStepで実行する関係で扱いが難しく、また高価である事からあまり普及しなかったものの、消費者の関心を集めた。そのブームに乗り、パソコンやゲーム機で制御する「ロボット玩具」が普及したり、テレビアニメ等で様々なロボット物の番組が提供され、ロボットブームとなる。

1985年、筑波研究学園都市で国際科学技術博覧会(つくば科学博)が開催され、「芙蓉ロボットシアター」などで様々なロボットが展示された。

1996年、単体で完全な二足歩行を行う人型ロボット「P2」を本田技研工業が発表する。

1999年、ソニーが犬型ロボット「AIBO」を発売して人気となり、家庭用エンターテイメントロボットという市場が生まれた。

2002年2月4日、ロボット競技ROBO-ONE第一回大会が東京で開催。二足歩行ロボット研究が個人レベルにまで浸透する。

2004年3月18日、コンピュータ操作の無人自動車によるレース「DARPAグランド・チャレンジ」がアメリカ国防総省によってモハベ砂漠で開催。参加車両15台中、240kmを完走した車両は出なかったが、翌年10月の第二回大会では参加車両23台のうち5台が212kmを完走した。

実在のロボット概略[編集]

産業用ロボット

以下は現実世界におけるロボットの研究・開発状況について解説する。

ロボットは長い間フィクションの中だけに登場する存在であったが、主に工場などの生産ラインで腕力の必要な作業や、高温など危険な環境下での機械関係の点検・保守作業などで、自律的に人間の代行ができる機械が産業用ロボットと呼ばれ活躍している(自動車組み立てロボットなど)。

「産業用ロボット」も参照

しかしすでに一部では、歩行する人間型の物ではないが自動的に建物内を巡回・警備するロボットのレンタル開始、病院内の物資運搬におけるロボットカートの採用、また自動車の自動運転という意味のロボットカーなど、非人間型ロボットを中心に移動する自動機械が人間社会のなかに動き始めた。据え置き型の製造機械である産業用ロボットはそれらが動かない限り、ロボットと呼ばれる自動機械であり人間社会に与える影響も旧来の自動機械と同等と考えられたが、これからの人間社会は移動するロボットからの影響を受けることが想像される。

福島第一原発事故後に日本製原発ロボットの投入が遅れたことや、ロボット掃除機等の分野で日本企業が主役から外れている事などを背景に、実用性の高いロボットの研究開発の重要性が指摘されている。

歩行するロボット(人の形をした物)[編集]

二足歩行型「トヨタ・パートナーロボット」

詳細は「二足歩行ロボット」を参照

現在、ASIMO(本田技研工業)・HRP-2/HRP-3(川田工業・産業技術総合研究所・川崎重工業)・SDR-4X/QRIO(ソニー)・PALRO(富士ソフト)等の二足歩行可能な人型ロボットが開発・発表されており、ROBO-ONEのような企画向けに個人で製作されるロボットにも高度なものが現れ、オーケストラを指揮したり、TPR(トヨタ)等のトランペットを吹いたり、ドラムを叩いたりする物も登場している。

いずれもこれら人の形を目指したロボット開発は、古くからのSF作品で描かれた「人間社会に溶け込んで、人間と共同作業や共に生活するロボット」というイメージに沿ったものでもあり、日本においては『鉄腕アトム』の影響が少なからず二足歩行ロボット開発者の発言に示されている一方、若い世代では一連の巨大ロボットもののアニメーション(→ロボットアニメ)が言及される。たとえばASIMOでは前述の『鉄腕アトム』を、HRP-2/HRP-3開発者の一部は『機動警察パトレイバー』の影響を受けていることを公言している。なおHRPシリーズは実動機のデザインをアニメのメカデザインで活躍する出渕裕に依頼したことでも知られる。

一般社会に普及し始めたロボット[編集]

「エンターテイメントロボット」、「家庭用ロボット」、「サービスロボット」、および「掃除用ロボット」も参照

古くはリモートコントロールや簡単なマイクロコンピュータで制御された物が、博覧会や展示施設で訪れた者の目を楽しませていたが、近年ではコンピュータの高度化に伴い、施設案内業務等の実質的な「仕事」を果たすロボットが登場している。

前出のASIMOは、イベント会場の客寄せにレンタルされたり、2002年にはニューヨーク証券取引所で、史上初めて「人間以外では初めて」取引開始の鐘を鳴らす等した。最近では日本科学未来館・ツインリンクもてぎ・鈴鹿サーキットホールメープル・Hondaウエルカムプラザ青山に常設され、訪れた人々の間を歩き回ったりもしている。

AIBO

近年では、ソニーのAIBOに代表されるエンターテイメントロボットの登場により、一般家庭に愛玩品や娯楽品、果ては「家族」という位置付けで様々な家庭用ロボットが発売されている。これらは人間とコミュニケーションを取ったり、自由に動き回って目を和ませたり、更には「ロボットの居る生活」という「近未来的な暮らしをしたい」という欲求に応えている。これらは主に、ペットという性格付けが強い事から、動物型の物が多く市場投入される傾向にある。

また人型・型を含め、自動的に建物内を巡回・警備・清掃するロボットがレンタル開始されたり、病院内の物資運搬にロボットカートが採用されるなど、非人間型ロボットを中心に労働源として人間社会に浸透しつつある。

更に世界初の調理ロボットといわれているビタクラフトのRFIQ自動調理システムや、掃除用ロボットなど、家事の手助けをするロボットも普及している。要介護者の介護作業を助けさせたり、ホームセキュリティの一環で、家庭内を巡回・警邏させる試みなども始まっている。

搭乗型ロボット[編集]

ロボットの登場するロボットアニメにおいて、主人公らが乗って操る搭乗型二足歩行ロボットが登場、これらに対するあこがれも強い。これに近い位置にあるのは、上半身ではテムザック社のT-52「援竜」であろう。T-52は災害現場における大型レスキューロボットで、身長3.45m、体重5t。無限軌道で移動し、遠隔操縦もしくは有人で操縦できる。二本のマニピュレータは操縦者の腕の動きにあわせて動く。

トヨタは、下半身のみの搭乗型二足歩行ロボットの研究開発も行っており、歩行障害者の使用する車いすの代替をめざしている。これは、i-footと呼ばれ、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)で実際に活躍している。高さは2.36mと、動歩行の二足歩行ロボットとしては最大級のサイズを実現し、階段の昇降も可能という。

下半身では榊原機械のLAND WALKERが、すり足のため擬似的なものではあるが、有人での二足歩行を再現している。

兵器としてのロボット[編集]

詳細は「軍事用ロボット」を参照

軍事活動やそれに付随する危険物処理などでは、人的被害(→戦死)を減らすためにロボットの導入や、様々な活動の機械化が進められている。米国では偵察や輸送など不意な接触に伴い戦闘に巻き込まれやすい分野で、日本では地雷処理など戦後処理の分野での開発が進められている。

特殊な環境で活躍するロボット[編集]

宇宙空間でのロボット

宇宙開発においては、その苛酷な環境や生命が失われるリスクの高さから自動的に状況を判断して行動するロボットの重要性は高まっている。また火星や月の裏側など、無線による操縦が出来ない環境では、ある程度自己判断能力のある無人探査機の開発が求められていた。その結果、近年では無人火星探査車ローバーのように、自分で移動経路を判断して探査任務を行うロボットが実用化されている。

日本では、自国製ロケットの運搬能力が(生命維持装置を含めた)人間を軌道上に打ち上げるのが難しい事もあり、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送においては、自動的に軌道修正を行ったりできるロボット宇宙船(無人のスペースシャトル)の構想が、国内での宇宙開発における主要方針となっている。他にも国際宇宙ステーションからの緊急脱出機材として一時アメリカで開発が進められていた乗員帰還機(CRV)のX-38(Xプレーンシリーズ)は国際宇宙ステーションからパイロット無しで脱出・地球への帰還ができるよう、完全自動化する構想であった。これは開発中止になったが、一種のロボット宇宙船といえよう。

水中探査ロボット

「自律型無人潜水機」、「遠隔操作無人探査機」、および「レスキューロボット」も参照

宇宙と並んでもう一つの未踏破領域である深海探査には、多くの国が乗り出している。日本には、最大潜航深度7000メートルで世界一の無人潜水船「かいこう7000」が開発されている。また、小型で安価な大量のロボット潜水艦を投入しようという計画もあり、海洋資源開発に期待が持たれている。

深海対応型を含め、水中探査ロボットの研究・開発は多くの企業や研究者が取り組んでおり、東日本大震災時は、東工大などが開発した「Anchor Diver 3」、三井造船の「RTV」、米Seamor Marine「seamor-ROV」、米SeaBotix「SARbot」などが遺体や瓦礫の捜索、地形の調査などのために使われた。

火山探査ロボット

千葉工大,東北大学,筑波大学,岡山大学,情報通信研究機構(NICT),産業総合技術研究所(AIST)が火山探査を目的にクローラ型移動ロボット「Kenaf」を開発している。

人の動作を補助するロボット[編集]

パワードスーツ、ロボットスーツ、強化外骨格等ともいう。現在の医療での回復が見込まれない、脊髄損傷により歩行ができない人や、それ以外に病気などで歩行が困難な人を対象に、歩く動作を補助する目的で「ロボットスーツ」が開発されている。開発は、筑波大学大学院システム情報工学研究科の山海嘉之教授が中心となって行っており、ロボットベンチャーサイバーダインが設立され、「HAL」を製造している。イメージとしては小説「宇宙の戦士」などに登場する架空の兵器であるパワードスーツといったらわかりやすいかもしれない。福島第一原発事故後、「HAL」を原発作業員のために改良したロボットスーツを公開している[3]。

また、松下電器産業が神戸学院大学総合リハビリテーション学部の中川昭夫教授らのチームと共同開発した半身麻痺患者のリハビリテーション用ロボットスーツは、健常な半身の筋肉の動きをセンサーで検知し、麻痺した側に装着した人工筋に伝えることで左右同じ動きを実現するもので、2008年の実用化が計画されている。

これらは通常「ロボット」と呼ばれる物と異なり単体での動作はなく、人間が装着することで機能し、医療・福祉関係のほかに、物流関係、工事現場など広く民生用への応用が期待される。軍事用に米軍がマサチューセッツ工科大学と共同で強化外骨格の研究をしているといわれる。また、人間の力を拡大するのではなく、手術などの微細な作業の際に人間の動きを縮小するマイクロサージェリー用のロボットも医療用に開発されている。

人命救助とロボット[編集]

詳細は「レスキューロボット」を参照

危険な場所に、人間に代わって導入するロボットをレスキューロボットという。既述の地雷撤去ロボットや、災害などにおける被災者の救護活動を担うロボットなどがある。

レスキューロボットは地震や噴火・津波などによる被災地に投入していち早く被災者を発見、保護することで救命率の向上と二次災害による被害を防ぐことを目的とする。これらのロボットはセンサーや移動能力を持ち、倒壊建物に取り残された被災者の発見に役立てるほか、テムザックの「援竜」のように従来からある建設機械を発展させて二本のアームを供えロボット化し、瓦礫撤去を効率よくこなすことが期待される。

火災の場合では、コンビナート火災など危険すぎて消防隊が突入できない個所にも侵入できる放水銃を備えた無人走行放水車や、危険の伴う火災現場に突入して状況を調べるための偵察ロボット、水中を捜索する水中検索装置、マニピュレーターを備え要救助者を回収する救出ロボットが東京消防庁に配備されている([2])。これらはリモートコントロール式の装置であるが、危険個所の消防と被災者の救出に威力を発揮することが期待される。

2011年3月11日東北地方太平洋沖地震による東日本大震災や福島第一原発事故後には、改めてロボットを使った人命救助や、原子力災害ロボットの役割の重要性が再認識された。現在、多くの研究者や企業が原発災害用ロボットの開発に力を入れている。

ロボットを題材とした作品[編集]

ロボットは人間が機械装置を発明した段階で、必然的にその発想が生まれた。工学的に精巧な装置を組み合わせていけば、最終的には人間に限りなく近い物が出来上がるだろうという予測から、古今東西・様々な架空のロボットが創造(想像)されている。

「Category:ロボットを題材としたフィクション作品」を参照

ロボットの研究者[編集]

加藤一郎(早稲田大学教授)

菅野重樹(早稲田大学教授)

藤江正克(早稲田大学教授)

高西淳夫(早稲田大学教授)

石黒浩(大阪大学教授)

稲葉雅幸(東京大学教授)

中村仁彦(東京大学教授)

國吉康夫(東京大学教授)

小林宏(東京理科大学教授)

小・栄次(千葉工業大学教授)(クインス開発者)

田所諭(東北大学教授)(クインス開発者)

中野榮二(千葉工業大学教授)

広瀬茂男(東京工業大学教授)

福田敏男(名古屋大学教授)

三浦宏文(工学院大学教授)

吉田司雄(工学院大学助教授)

吉川恒夫(立命館大学教授)

実在のロボット[編集]

學天則

TWENDY-ONE

WENDY

WAMOEBA

P1-P2-P3

ASIMO

aibo

トヨタ・パートナーロボット

ロビーナ

i-foot

先行者

PLEN

QRIO

ハローキティロボ

ロビスケ

HRP-2

HRP-4C

ビッグドッグ

メカニマル

TERA

LAND WALKER

アクトロイド

イフボット

wakamaru

フィグラ・アイ

EMMA-U0A

pyuuun

PALRO(パルロ)

脚注[編集]

^ カレル・チャペック『ロボット』千野栄一訳、岩波文庫、1989年、206頁。

^ カレル・チャペック『ロボットという言葉の起源』栗栖継訳(『現代人の思想22 機械と人間の共生』平凡社、1968年、収録)

^ 2011年11月7日AFP「原発作業にロボットスーツを、サイバーダインが公開」[1]

参考文献[編集]

『ブルックスの知能ロボット論 なぜMITのロボットは前進し続けるのか?』-ロドニー・ブルックス〈五味隆志訳〉(2006年、オーム社 ISBN 4274500330)

『アンドロイドの脳 人工知能ロボット"ルーシー"を誕生させるまでの簡単な20のステップ』-スティーヴ・グランド〈高橋則明訳〉(2005年、アスペクト ISBN 4757211015)

『ロボットのこころ 想像力をもつロボットをめざして』-月本洋(2002年、森北出版 ISBN 4627827814)

『ロボットフロンティア』(『岩波講座ロボット学 6』)-下山勲ほか(2005年、岩波書店 ISBN 4000112465)

『ロボットインフォマティクス』(『岩波講座ロボット学 5』)-安西祐一郎ほか(2005年、岩波書店 ISBN 4000112457)

『ロボットモーション』(『岩波講座ロボット学 2』)-内山勝、中村仁彦(2004年、岩波書店 ISBN 4000112422)

『ロボット学創成』(『岩波講座ロボット学 1』)-井上博允ほか(2004年、岩波書店 ISBN 4000112414)

『脳・身体性・ロボット 知能の創発をめざして』(『インテリジェンス・ダイナミクス 1』)-土井利忠、藤田雅博、下村秀樹編(2005年、シュプリンガー・フェアラーク東京 ISBN 4431711597)

『ロボット21世紀』(『文春新書』)-瀬名秀明(2001年、文藝春秋 ISBN 4166601792)

『ロボットは人間になれるか』(『PHP新書』)-長田正(2005年、PHP研究所 ISBN 4569641555)

『コミュニケーションロボット 人と関わるロボットを開発するための技術』(『知の科学』)-石黒浩、神田崇行、宮下敬(2005年、オーム社 ISBN 4274200655)

関連項目[編集]

産業用ロボット

軍事用ロボット

サービスロボット
レスキューロボット

エンタテインメントロボット(娯楽用・家庭向けと展示用を含む)

医療用ロボット

掃除用ロボット

家庭用ロボット

ロボット競技
アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト

ロボカップ

ロボットカーレース

コンピュータ
人工生命-人工意識

人工知能-人工無脳

認知科学

RobotML

アンドロイド

パワードスーツ

(ロボットスーツとも呼称されることがある。)

サイボーグ(サイボーグはロボットではなく、機械的に補助された人間である)

ロボット工学三原則

ロボットアニメ-スーパーロボット/リアルロボット

ロボット漫画

シーケンス制御

梵天丸

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、ロボットに関連するメディアがあります。

Honda HUMANOID ROBOT SITE

トヨタ自動車:企業情報 ビジョン/フィロソフィー

TOYOTA.CO.JP~トヨタ・パートナーロボット~

日本ロボット学会

人工知能学会

社団法人 日本ロボット工業会

とんぺいの機械博物館 世界のロボット

日本のロボット研究

RooBo(次世代ロボット開発ネットワーク)

ロボットラボラトリー

ロボット・ファン.net

恐竜型ロボット PLEO(プレオ)

ロボットのリスト

ヒューマノイドPALRO(パルロ)


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ロボット
機械安全



2012年人類滅亡説(2012ねんじんるいめつぼうせつ)とは、マヤ文明で用いられていた暦の1つ長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に1つの区切りを迎えるとされることから連想された説である。