庶民の「足」が好き

その日はセンターからの無線無線を専門に受ける担当の勤務でした。

日曜日でした。平日の様に仕事関係でタクシーをご利用になるのではなく、
買物やパチンコ、銭湯など、休日ならではの用途がほとんどです。

ってことは、ほとんどが近い所への御乗車です。
しかし、この日はとてもテンポ良く回転しました。
あるお客様をお送りし、待機場所に戻ると程なく
次のお客様お迎えの無線が入るといった感じで、
馴染みの地域をくるくるとまわっていました。

確かに長距離のお客様に御乗車頂くのは嬉しいのですが、
これはこれでとても楽しいのです。
前にもちょっとだけ書いたのですが、
私は地元の庶民の「足」になるのが好きなのです。

後で日報をチェックしてみると、
ほとんどのお客様が千円以下の料金でのご利用でした。
小さくて軟らかくて、思わず手の平に乗せて
撫でてしまいたくなるような可愛い仕事ばかりでした。
こんな私でも何かの役にたっているんだろうなぁと
思えるようになってきました。