空美風~私らしい言葉で~

二胡と歌の親子ユニット空美風のボーカル担当ひとみが綴るブログです。

たいせつなひと

2012-02-18 11:36:28 | ポエム 名曲とともに・・






かつて


これほどまでの痛みを

体が震えるほどの恐怖を

味わったことはない

そうあって当然と

思って生きてきた僕の

思いあがり

ありふれた日常も

見なれた景色も

穏やかな日々のすべては

奇跡というほど

見えない力で

留まっているだけに過ぎなかった

太陽も 月も 星も

風の囁き 潮騒の調べ

君の笑顔だって

この目が

この耳が

運んでくれたもの




僕の両目から

消えようとしている光が


ゆるやかなカーブを描き

悲しみ 怒り 恐れさえも

連れ去っていく

代わりに

心の瞳は冴え渡り

眩しい世界を映し出す


たいせつなひとよ


霞んでゆく君の笑顔

とても綺麗だよ

僕に流してくれた

涙はダイヤモンド

この輝きは永遠

もう二度と

失うことはない

恐れることもない

君はずっと

ここにいるから






逃れようのない

悲しみを乗り越えた時

心は

解夏を迎える


追伸・・


3月3日 映画「解夏」の舞台となった

長崎市内の聖福寺で、はじめての雛祭りが催されます。

聖福寺大雄宝殿の修繕寄付を募っての催しです。

聖福寺への想いを、人一倍募らせた静風先生とともに

長崎胡弓愛好会の皆さまと

私も、歌という形で、

お手伝いできればと思います。


詳しくは、

こちらをご覧ください



風香・・


















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4 コメント

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解夏 (フムフム)
2012-02-18 12:05:15
だいぶ前にさだまさしさんの書いた小説『解夏』を読みました。
読み進んでいるうちに、何故解夏という題をつけたか分かりすごく感動しました。
「解夏」とは仏教用語で、修行僧が庵で座禅修行を終える日で苦しみから解き放たれる日でもあります。
短編小説ですが、ギューっと色濃く心の動きを表現してて余韻の残る小説でした。
返信する
フムフムさんへ☆ (風香・・)
2012-02-18 14:53:57
フムフムさん、こんにちは

私も、眼球の委縮症という病気があり、
片方の目は見えません。
極めて珍しい症例だそうで、いつ、どうなるかもわからない状態です。

小説は読んではおりませんが、映画の中で感じた主人公の心模様が、
今なお、恐怖心と闘っている自分の心と重なり、
「解夏」を迎える時の、心の安らぎを見て、
まだ見えない先ではありますが、
やんわりと、
私の苦しみも解き放たれていく感じがしました。

今回、このような詩を綴らせて頂き、
改めて、その意味を学ばせて頂き感謝しております

フムフムさん
素晴らしいコメントを、本当にありがとうございました
返信する
こんにちは~ (メイ)
2012-02-19 11:35:25
心に背負った哀しみや傷
互いが理解し、分かり合おうとする
愛の想い・・
共に生きてゆこうとする意思の力・・
深い絆や思いやりのこめられた詩

風香さんの強い信念のような思いを感じ取りました

3月3日、今年は各地、様々なイベントが
行われるようですね。
幸せ平和を想う祈りがたくさんの人々の心に
届き、響きわたることをことを願います。
聖福寺のひな祭りにも、たくさんの方が
集われるよう、心から願ってま~す
返信する
メイさんへ☆ (風香・・)
2012-02-19 20:28:49
メイさん、こんばんは
いつも、あたたかなメッセージを、ありがとうございます

詩を綴る時、真っ白な気持ちのままに言葉を織って行くので、
その想いが、まっすぐに心に響いてくださると、
本当に幸せに思います

今日、聖福寺を訪ね、主人と一緒にお祈りをしてきました
とても素敵なお寺で、ここで歌えるなんて・・と心が震えるほどでした

そうそう・・
大切なことを忘れてました。
以前、メイさんが、
静風先生の「ある晴れた日に」の演奏を聴かれた感想を書いてくださいましたが、
静風先生が、メイさんのコメントをお読みになり、
喜んでおられたようです

メイさん
心より感謝しております
本当に本当にありがとうございました
            
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