もうひとりのわたし
どんな名前がいい?って
君にたずねたら
絵本を取りだし
この名前がいいよ!って
小鳥の「こじゅちゃん」
なんて素敵な名前
ありがとう
これからよろしくね
Koju
仕事を終えた
帰り道
耳にイヤホン
「レ・シャンゼリゼ」
夕暮れ時の街並みが
一瞬にして
おしゃれなパリになる
誰も知らない
私の時間
私の世界
ヒロイン気取りの
シネマスター
気持ちの上の パリジェンヌ
バス停までの もう少し
どうか
夢を見させて
Koju
星のカーテン
広がる夜に
祈りを捧げる
子羊の私
振り返る今日が
どんなにつらかったとしても
どんまい どんまい
明日になれば
風は流れる
気も晴れる
神さまだって
一生懸命な私 知ってるはずよ
だから
涙を吹いて
おやすみしよう
大好きな子守歌
くちずさみながら
Koju
小さな頃は気にもせず
自ら転んで
かすり傷
大人になったら慎重に
歩いて転んで
かすり傷
どちらも軽いが 治りが遅い
大人になれば
なるほどに
Koju
大好きだった人に
さよなら告げた
けれど
それは強がりで
その後もずっと
心でしがみついてた
自分のこんなとこ
大嫌いなのに
見栄を張って
幸せになってね
なんて言った心は
土砂降りの雨
でも
季節の移ろいとともに
心の靄も晴れて来て
ようやく
本当のさよなら受け入れた
と、同時に
生まれたての
新しい時間が
私が私らしくあることこそ
大切なんだと
教えてくれた
Koju