お義母さんへ

朝早く

夢から引き離されるのは

水道の蛇口をひねる音

誰よりも一番に起きて

一日の食事の基礎を作る

80歳を越えて

からだもきつかろうに

腰の痛みをこらえ

台所に立つ義母（はは）

でも　これが義母の日課

里帰りするたび

いつも見て来た風景

のんびり育った私は

世間知らずで　料理も苦手

厳しく教える義母が怖かったり

冷たく感じたりもしたけれど

年月を重ねるうちに

すべては私の為と知り

やがて教えは実となり花となる

いつの間にか

料理が上手くなれたのも

義母のおかげ

一生　越えることのできない恩師

気の利かな私を

叩き直してくれた人

噛めば噛むほど

味の出るスルメのように

あなたの愛が沁み渡ります

恥ずかしくて

口に出しては言えないけど

お義母さん

大好きです！

これからも

元気でいてくださいますように






料理も　生き方も

義母には一生敵いません。

唯一

一緒に歌う時だけは、”敵わんね～”

と言ってくれるお茶目なお義母さん

これからも

ずっとずっと長生きしてね

大好きなお義母さんへ


風香・・