ウツケンのたまり場

今月の目標。
ブログを引っ越す。

読書の秋2007 エクストラステージ05 「1+2=パラダイス」

2007-11-23 00:00:00 | 
1+2=パラダイス


作者:上村純子

今回のマラソンのラストはこれ。
ボスが序盤にレジェンド作家をもってきたので、こちらも対抗しました。

昔は児童誌や少年誌でもエロに関する縛りが今よりもかなりゆるかった時代。
少年期のお子様が親の目を盗むことなく堂々と買うことの出来た雑誌です。
直接的な性行為描写はないものの、裸、下着の「チラ」を通り越して「モロ」にまできている漫画が少年誌にはひとつのジャンルとして確立されていました。今の規制で行くと確実にアウトがとれます。
その中でも一際存在感があり、後世に語り継がれているのが月刊のマガジンとジャンプです。
ジャンプには「やるっきゃ騎士」「瞳ダイアリー」などがあり、
マガジンには「Oh! 透明人間」「いけない!ルナ先生」「ハートキャッチいずみちゃん」などがありましたね。
この手の話をすると年代の差がよくでるのですが、とくに80年代から90年代の作品がひどい盛んだったように思います。この頃には川原正敏もエロ漫画をかいてたんですよ。しかもデビュー作で。

そんな時代背景はさておき、こいつです。
ルナ先生が有害図書指定をうけて打ち切りという目にあった作者、上村純子が次に世に送り出した作品がこれです。

医者の息子である主人公は昔幼馴染の双子にえらいなめにあったことが原因で女性恐怖症だった。
しかしその例の双子が戻ってきた挙句、主人公の家に看護婦見習いとして居候することになる。片方は玉の輿にのるため、片方は幸せな家庭をもつために主人公にせまり(性的な意味で)エロい生活が展開されていくってなもんです。

はい。ルナ先生と方向性はまったく変わっておりません。
この双子も裸になるという共通点こそありますが、おとなしめで裸になることに抵抗のある(でも裸になる)姉と積極的ですぐ裸になる妹という正反対のキャラクター付けがされてますが、これは今の双子キャラの性格のテンプレートでしょう。

エロスは2倍となるものの、ルナ先生に比べて作品にこれといった特徴的部分がないのがおしいところです。
なんだかんだいってルナ先生の「わたるくんが死んじゃうチャート」は必要ということです。

そしてこの作品も有害図書指定を受けてしまい、エロ部分をだんだんと抑えながら終了していきました。打ち切りでないのが救いです。ただし、当時の単行本は4巻で終了し最終巻が出るのはその後になるのでした。

その後、この作品とルナ先生は成年指定マークがついて別の出版社から発売されて、その際に最終巻として5巻も発売されました。今は絶版のようです。
あの時八女の漫画倉庫で見つけた際に買っていればよかったなと思ったり思わなかったり。


最後にこのスレを紹介して締めとします。

これにてエロ本晒し並走終了。

読書の秋2007 エクストラステージ04 「・・・・・・・・」

2007-11-22 00:00:00 | 




きらきら


作者:秋葉凪樹

今日はコレ。
秋葉凪樹といえば広げた風呂敷をたたみきれない作家として有名ですが、これは短編集なので安心です・・・・って、かぶったーーーーー!









魔討綺譚斬奸 ZANKAN!


作者:龍炎狼牙


今日はコレ。
当時OVAやドラマCDと珍しいメディアミックス展開をした、かなりの人気だった作品ですって、かぶったーーーー!















皆さんは、表紙を好きな作家が書いていて、買ったはいいものの、いざ中身を空けたら好きな作家はまったくかいてなかったりイラストだけだったりしてしょんぼりしたことってありますよね?あるよね?あるって言え!(逆切れ
これはそんな本です。

そんな本なので、この本の中身については正直どうでもいいです。

内容をあえて紹介するとしたら、版権モノのエロ漫画詰め合わせです。
ガールズパレードとかそんなかんじの。
せぐちことまついもときは表紙だけでした。




いやしかし、今回の企画は走っているヤツの好みをかぶせて足をひっぱるつもりでやってみたのですが、まさか連続でかぶせられてしまうとわ。
最終日の明日は絶対かぶらない作品をぶつけます。

Q.企画の意図と反してませんか?
A.うるさい!

読書の秋2007 エクストラステージ03 「さらくーる」

2007-11-21 00:00:00 | 
さらくーる


作者:みた森たつや


今回はこの本です。
これは信者買いだったというか懐かし買いだったというかそんな本です。

そもそもみた森を最初に見たのは小学校後半から中学に上がったばかりの頃くらいで、その頃「コミックファミコン王国」系列を定期購読としていて、ちょうど読んでいた時期の作家陣が小林真文、みた森たつや、森田屋すひろ、福原君といったラインナップでした。ベガ父さんシリーズすきでしたね。
もともとはゲーム4コマをメインとした雑誌なのですが、雑誌名を変更したときくらいから一部オリジナル漫画の連載も開始されるようになり、みた森はその時オリジナルを書いてました。
でまぁ、そのような少年期から数年後にこれを見つけて購入、というわけです。

昔話はさておき、この本です。
主人公の家に知り合いから送られてきた壷。そこから出てきたのは願いをかなえるために出てきた魔法使いサラクール。
でてきたはいいものの壷は壊れて帰れなくなり、壷の中の魔力は主人公に移動してしまう。魔力を取り戻すまで2人は同居生活をすることになった。
押しかけ女房型のコメディ漫画です。昨日のとは違いストーリー>エロな感じです。
序盤はどたばた→エロス→ちょっといい話という流れでエロゲ的というかそんな感じなのですが、中盤以降は家族を亡くしたという主人公の影の部分が非常に大きくなったり、サラクールが国に戻った後の展開がエロの部分を完全に喰ってしまいますが、それはそれストーリー漫画としても楽しめます。また、序盤から登場する黒髪の魔法使いとの関係はストーリー終盤への伏線としてよくできており、彼女の序盤の行動と反応は一度読み終わったあとにようやく理解できるようなつくりになっています。


我が家でこれを組長が読んでからたいそう気に入りまして、突然布教活動を開始、きゅうりのプチブームになったのはまた別のおはなし。たぶん本人が語るに違いない。

読書の秋2007 エクストラステージ02 「BOY・SOPRANO」

2007-11-20 00:00:00 | 
BOY・SOPRANO


作者:完顔阿骨打

今回はこれ。
これはたまたま大学の先輩が卒業する際に100冊近いエロ本をくれた際に入ってた本です。
8割近くは古本屋行きになりましたが、なぜこれを残したかはいまいち覚えてません。

これは単発集ではなくそれなりにストーリーのあるもので、どちらかといえばエロ>ストーリーです。また、ジャンルは「女装少年」ものです。

小さい頃に両親をなくして別の家にひきとられ、女性だけの環境の中で女装させられたりして育てられた主人公。
家族に溺愛されて(性的な意味で)高校生になったけれども入学先は母親が理事をつとめる女子高だった。

クラスの人間にばれて全員に姦されるわ。姉の所属するSM同好会(部員はSのみ)に入れられて姦されるわというもの。
しかし、それは決していじめられているわけでなく愛されている(性的な意味で)結果姦される総受け体質の主人公の話です。

エロメインの本ではありますが、本当の家族ではないという主人公が作っている壁が最終的には取り除かれるということで一応まとまった終わりにはなってます。

ちなみにこれをもらった同時期に「シ・カ・エ・シ」なるエロゲをプレイした記憶があります。こっちはこの本と境遇は同じなのですが、主人公が愛されず、親からもいじめられているという正反対の作品です。プレイしてて苦笑いです。

読書の秋2007 エクストラステージ01 「ことみ大辞典」

2007-11-19 00:00:00 | 
なりゆきで今回から5回だけエロ本晒しに付き合うことになりました。
うちのブログの品位が疑われない程度にがんばります。

・現在のマラソン走者
1ヶ月エロ走者   ○ 
5日間並走走者   
1ヶ月遅れの本晒し走者  


というわけで今回はこれからスタート。
ことみ大辞典


作者:ことみようじ

まずは信者買いですね。風原さんも信者買いとかするんですよ。
ことみようじはエロゲの原画やキャラデザイン、漫画・イラストはアンソロジーからBL系、レディコミ雑誌など幅がすごく広く補足しにくい。その上カットイラストが多くそもそも単行本などに収録されにくいという非常に補足しにくい活動をしています。
また、ひとつの出版社にとどまって書くことが極端に少ないのも補足しにくい理由であります。

で、この本はそれらばらばらになった作品をまとめた寄せ集め本なわけですが、オリジナルから版権モノ、健全から一般、しまいにはカラフルピュアガールで掲載された荒川工との連載コラムまでなんでもありの収録っぷり。
オリジナルも比較的単発なのでストーリー性なんかはないのでとくに語るところはないのですすが、ことみ分を補給するには十分です。

あと、ことみの魅力はこの絵の書き方の多彩さだと思います。

本さらし反省会会場。

2007-11-04 01:01:30 | 
今年の本晒しは明らかに失敗でした。
仕事が詰まって更新できなかったことと、どうしても晒す本に限界が来てしまいました。

去年に比べて記事のテキスト量が見返してて明らかにすくなすぎます。

まぁ、限界にきたらエロ本で1週間とかやろうと思ってましたが、誰かさんのところと違ってうちは硬派なので結局やりませんでした。

来年は出来ません。やらないではないです。できないです。


ちなみにエクストラステージは「妹の本晒し」をやらせようと思ったのですが、記事が間に合わなかったことと、本が「小学校低学年向け 読書感想文の書き方」だったので企画倒れになりました。


それで、今月は兄貴がエロ本晒し1ヶ月というのでそっちにバトンをわたしたら芋づる式にこことかここがはじめてます。

俺が終わった後で盛り上がりやがってこんちくしょうが・・・・


それといつももらってばかりなのでわりばしさんにAAを渡して反省会終了。


   ___l___   /、`二//-‐''"´::l|::l       l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i::::::l:::::::';:::::
   ノ l Jヽ   レ/::/ /:イ:\/l:l l::l   u   !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l::::::l::::::::i::::
    ノヌ     レ  /:l l:::::lヽ|l l:l し      !/  ';:l,、-‐、::::l ';::::l:::::l:::::::::l:::
    / ヽ、_      /::l l:::::l  l\l      ヽ-'  / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::::l:::::::::l::
   ム ヒ       /::::l/l::::lニ‐-、``        / /;;;;;;;;;;;;;ヽ!   i::::l::::l:::::::::::l:
   月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l::::l:::::::::::::
   ノ l ヽヽノ    /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;',               ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    l:l:::l:::::::::::::
      ̄ ̄    /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l            `‐--‐'´.....:::::::::!l:イ:::::::::::::
   __|_ ヽヽ   /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ....      し   :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l::::::::::::::
    | ー      /::::l';!::::::::::::::::::::  u               ', i ノ l:::::::::::::::
    | ヽー     /イ';::l          ’         し u.  i l  l:::::::::::::::
     |       /';:';:!,.イ   し    入               l l U l::::::::;':::::
     |      /,、-'´/ し      /  ヽ、   u    し ,' ,'  l::::/:;':::::::
     |        /l し     _,.ノ     `フ"       ,' ,'  ,ィ::/:;'::::::::
     |       /::::::ヽ       ヽ    /     し ,' ,' / l::/:;'::::::::::
     |      /::::::::::::`‐、 し      ',  /    u   ,、-'´  l,、-''"´ ̄
     |      ``‐-、._::::::::::` ‐ 、     ',/       , -'´`'´ ,-'´
     |      _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´  u /     し


ぜひ有効活用してください。
あと、AAを貼り付けたときに行間やずれが気になるときは、

<FONT STYLE="line-height: 100%;" size=2>
AAをはる
</FONT>
(タグの<>はもちろん半角で)

これでずれなくなる。ふしぎ!

読書の秋2007 31日目 「極道めし」

2007-10-31 00:00:00 | 
極道めし


作者:土山しげる
巻数:1巻まで

今回は本当にネタ切れ起こして大変だった3年目。
実質うちに93種類は本があるというわけですよ。びっくりですね。
締めはやっぱりお気に入り作品で。
土山しげるの新しいチャレンジ作品「極道めし」

冒頭はホストが逮捕されて、刑務所にぶちこまれるところから話が始まりますが、この作品には主人公はとくにいません。
あえて設定するならば登場して飯を語る人物全てが主人公です。
とある部屋で毎年暮れに行われる飯自慢大会。
優勝者は元旦のおせち料理を他の参加者からもらえるというもの。

そして、語る料理はあくまでも想像であり、作中に実物がでてくるわけではありません。
人が語り、それを想像してのどを鳴らす。実物が登場しないグルメ漫画というのは新しい作風です。
卵ご飯、カツ丼など決して一流ではないB級グルメ。そしてひとつの料理でもそれぞれのメンバーの食べ方やこだわりで話が膨らんでいきます。

思い出話と登場する料理、おいしそうに描く土山しげる料理描写はみてて非常に食べたくなってくる。そんな作品です。


これで今年の本晒しは終了。
実はエクストラステージを用意してたのですが、残念ながら企画倒れ。
詳細は後日。

読書の秋2007 30日目 「OH!MYコンブ」

2007-10-30 00:00:00 | 
OH!MYコンブ


作者:かみやたかひろ
巻数:全12巻

そういえば忘れてましたこれ。
ボンボンに料理漫画というジャンルを確立させた有名作品です。
「お菓子」をベースに料理を作るという今までにないジャンルで、幼少期のみんなは真似して作って自爆したもんです。
きゅうりとはちみつやうにプリンなんか有名ですね。
ボクも幼少期にサイダーと麦茶をまぜてビールっぽくなるあれを真似してメッコール1歩手前が出来上がったこともあります。

自作の話ははさておき、リトルグルメというインパクト、ギャグもシリアス、料理勝負に発展してオールマイティにいけるストーリー展開は今現在記憶にとどまる快作だったと思います。ボクはこの漫画で箸のマナーを覚えました。

次、ラスト。

読書の秋2007 29日目 「超兄貴」

2007-10-29 00:00:00 | 
超兄貴


作者:田丸浩史
巻数:全3巻


今回は超兄貴。田丸の代表作です。

超兄貴といえばメサイヤの色物シューティングとして有名ですね。Rの兄貴の得意分野ですのでゲームの方は割愛。
これは一応原作としてゲームの方がくるのでしょうが、あくまでもキャラクターを借りた別物として考えた方がいいとおもいます。
本来の主人公、イダテンは冒頭でやられ、たまたま近くにいたイダテンにちょっと似た木こりが二代目イダテンとしていつもの2人、アドンとサムソンを連れてボ帝ビルをやっつけにいくことになりますが、脱線と寄り道がほとんどです。

うちにあるのは全3巻の単行本で、一応の完結はしていますが、間にかなり未収録部分があるらしく、それらを収録した愛蔵版と愛蔵版発売前に未収録を同人誌で出しているようです。

それはさておき、超兄貴というもともと異質な作品をばたばたながらも纏め上げているのは田丸の作画、とくにマッチョ筋肉が絶妙にマッチした結果だと思います。


あと、この作品は連載がキャプテンなのですが、1回だけ幼少期に見た記憶があります。
ちょっと数日入院したときに母親がジャンプでもマガジンでもなくこれを買ってきたことがあり、たまたま見たことがあります。
そのときはほとんど印象になかったのですがね。

読書の秋2007 28日目 「ANGEL BEAT」

2007-10-28 00:00:00 | 
ANGEL BEAT


作者:安原いちる
巻数:全14巻


えー・・・今回はこいつです。
誰だって恋愛作品のバイブルってのがるんですよ。
人によってはボーイズビーだったり日向章一郎だったり笑う大天使だったりするわけですよ。
で、ボクの場合はこれだったりするだけなんですよ。
嘘半分・虚言半分ですが。

この作品は「ANGEL BEAT」というラジオ番組という設定でDJの千歳まりあが毎回高校生くらいの青臭い青春恋愛を御便りのように紹介していくというものです。
実際はオムニバス形式のストーリー展開なのですが、後に別な恋愛という形で再登場したりします。

同じ路線にはボーイズビーがありますが、あっちはエロ路線が強いのと全体を通して主人公の男が非常に「弱い」という印象が強く嫌いです。
また、オムニバス形式というのは様々登場人物がひとつの「テーマ(縛り)」にのっとって展開していくものでありますが、恋愛ものというのは広すぎて一貫性がとれなくなる場合の方が多いのですが、(その際「学園もの」などのもうひとつの縛りを設ける)この作品は番組「ANGEL BEAT」という一貫性を持たせることにより、二つ目の縛りを緩和しているため非常にバランスが取れている作品であると思います。

ただ、ひとつ難があるとすれば、オムニバス形式は長期化すればするほど人物の書き分けテクニックが必要になるということでしょうか。


いよいよラスト3つになりました。
もう少しだけ走ります。

読書の秋2007 27日目 「スーパービックリマン」

2007-10-27 00:00:00 | 
スーパービックリマン


作者:おちよしひこ
巻数:全6巻

今回はコロコロの漫画を紹介。
スーパービックリマンです。

ビックリマンといえばいわずとしれたあのビックリマンですが、ビックリマン26弾がでたあたりにそれらとは違う路線で商品化されたのがスーパービックリマンです。

このおち版が読みきりで登場したときはまだ商品が先行販売で全国ではなかった頃、本格的に連載が始まったときはアニメ放送前、そしてこのスーパーはもともとビックリマンのようなストーリー性がないものとして商品化されたのですが、次第にストーリーが作られていきます。

つまりこの漫画は「商品をベースにしたもののストーリーはなかった」かつ「アニメが原作となっているわけではない」という特殊なコミカライズであり、どちらかといえばこの作品が商品、アニメを引っ張ったといえるでしょう。

しかしながら人気がありつつも打ち切り。理由としては「土俵でサッカーをした」と言われるようにシリアスすぎてコロコロの空気になじめなかったというのが理由のようです。

あと、最近愛蔵版で復刊してるので結構手に入るようになったみたいです。

読書の秋2007 26日目 「甲殻機神ヤドカリくん」

2007-10-26 00:00:00 | 
甲殻機神ヤドカリくん


作者:小野敏洋
巻数:全1巻

さてー、あと5回です。
もうネタがなくて今年は出張もあってぐだぐだの苦行になってしまいましたが。
でも完走はします。
来月のために。

で、今回はこれです。小野敏洋の作品ですね。

やんちゃな小学生、コウがある日の晩に海底生物と遭遇する。
外見が嫌いなタコだったのでその晩は敗走するも、翌日の晩にはそのタコに幼馴染がさらわれているのを発見。
祖父の作ったロボットエビス丸にのり助けにいった先で地上制服を企む鮫型人類の帝国に進入することになる。
幼馴染を助けるため、とりあえず地上を守るために暴れていたところ、帝国の生態兵器とエビス丸が中心部の時間反応炉に落下融合して新しい生命体が誕生する。

小野敏洋の作品は背景となる骨組みがしっかりしていて、舞台・時代背景・文明などの設定が非常に細かく、練りこみがすごいくらいまとめられています。
とくにネコの王は現代に魔法要素、ネコとの共存というファクターがうまくマッチさせています。

これも最近復刊したらしいです。
ちょっと高めのお値段ですか、てんとう虫コミックス未収録の部分も入っているようですので、好きな方にはそちらをお勧めします。

ところで、この本うち2冊あるんだが、誰のだ?

読書の秋2007 25日目 「勇者カタストロフ!!」

2007-10-25 00:00:00 | 
勇者カタストロフ!!


作者:牧野博幸
巻数:全4巻

今回はこれ。
スクエニががまだエニでマックとの引き抜き騒動がおきる前の作品。
当時低年齢層向けの漫画誌として「月刊ギャグ王」というものがありました。
たぶんエニ系は闇の人の得意分野だと思いますが、風原さんも中坊時期はこんなのみてたんですよ。

で、当時のギャグ王の看板として連載さしていたのがこれ。
ちなみに裏のエースは「うめぼしの謎」でした。

「魔王を倒し世界を救う勇者」というロマンを求めた王様は勇者シェカネアを呼び寄せていた。そんな中、城下町の魚屋のズックは鯛を売ろうと城にきて、シェカネアと魚屋を間違えられてしまう。
そしていざ現れた本物の勇者は年老いた爺さんだったため、王様の力技で勇者として魔王をたおすことになったり。
全編通しての勢いのある力技のギャグが特徴です。

結局のところ魔王は3話程度で倒したことにするのですが、その後商店街を守るために突如現れた移動激安デパートとの商業戦争がおきたり、父親を探すために旅に出たり。

世界観としてはオーソドックスな剣と魔法の世界をベースにしていますが、城下町が商店街だったり、地元商店街対大手ショッピングセンターといった現代の販売戦争など、日本風な部分が感じられます。

ギャグ漫画ではあるものの、道中は人情話のシリアス部分が出てきますが、この部分も良くまとまっていて純に楽しめる作品です。

読書の秋2007 24日目 「少女探偵金田はじめの事件簿」

2007-10-24 00:00:00 | 
少女探偵金田はじめの事件簿


作者:あさりよしとお
巻数:全1巻


ほとんど予定のペースから遅れっぱなしの今期の本晒しですが、もうすこしだけ続きます。あと1週間くらい。

さて、今回は探偵ものとしてこれをチョイス。

この作品は「探偵もの」ではありますが、決して「推理もの」ではありません。
どちらかといえばミステリー作品を皮肉でパロディとしたギャグ漫画です。

とある学校で毎回おこる猟奇的殺人事件(でも生徒は減らない)。それを捜査するのは推理研究会の金田一(はじめ)と鑑識・指紋採集マニアの助手あさみ。
突如現れては現場を荒らし無茶な推理を展開、下校時間に帰るクラブ活動のため、いつも犯人は謎のまま。

どうやら4話以降で若干路線がずれたらしく、半ズボンの中年探偵小林正太郎や全裸探偵エロキュール・ポルノ。犯人は宇宙人や巨大ナメクジなどそれまでの推理つぶしをするような皮肉パロディ色が強くなったように思います。
どうやら当初予定してたネタがNGだった故の路線変更説が濃厚なようです。

それはさておき、もともとゾンビシリーズや寄生中シリーズのようにグロ描写を得意とする作家ですので、毎回冒頭の非常にミステリアスな雰囲気で進行する風景はとても推理もの「らしく」感じられますが、鵜呑みにするとだまされます。

それと、この作品はミステリーの王道を皮肉でつぶしている作品ですのでミステリー好きにはおすすめできないように思っていたのですが、逆に王道を知ってて笑えるところが多いらしくミステリー好きにも人気がある作品のようです。

読書の秋2007 23日目 「われらホビーズ ファミコンゼミナール」

2007-10-23 00:00:00 | 
われらホビーズ ファミコンゼミナール


作者:あおきけい
巻数:全4巻


そいえば、月マガはあったのに月ジャンがないように思ったので今回はこれ。

ファミコン全盛期に連載された作品で、最初は近所のファミコン仲間がゲームをプレイする1ページギャグ漫画だったのですが、次第に路線が変更され、このゲーム仲間が毎回いろいろなゲームのキャラクターになりきる1話完結型のギャグ漫画になりました。

路線は変わったものの、登場キャラは傭兵気取り、ゲームのうまいヤクザ、世間知らずのお嬢様とその執事といった個性的な当初からのキャラクター性をきちんと残しつつ、いろいろなゲームの登場人物にするというその作り方がうまくできています。

とりあげるゲームも初期はマリオからスポーツ、アドベンチャーなどオールジャンルにわたり、後期にはドラクエ4あたりまでやっているあたり、ファミコンの歴史とほぼ並走して連載されていた作品といえると思います。