風まかせ放浪記

バイクといろいろ日記帳

龍神へ

2007年09月24日 15時01分06秒 | バイク一般
写真はまる「で万里の長城」のような和歌山県と奈良県の県境の
尾根を切り開いて作られたという龍神スカイライン。
この1年の念願叶ってやっと走破を実現したのであります!

金曜日は毎月定例の全国会議のため早朝の新幹線で大坂を出発し
東京に向かった。今月は中間決算の締め月なので、未達成支店はいつもの
月以上に満座の席で糾弾されるという別名「吊るし上げ会議」なのだが
、なんとかのらりくらりでクリア致しました~

いつも、この会議のあとは座長より恒例のお誘いがあって、虎ノ門あたりで
軽く呑んだあと、青山に繰り出しさらに盛り上がってミッドナイトまでに及ぶ
こともしばしば。そのまま実家に帰るときはいいんですけどね

従って、とてもあくる日に走るなんてことは無理なので、会議終了後は
ぐずぐずと世間話も付き合わずに、さっさと東京駅に向かって一路大坂へ
案の定「三河安城」あたりで携帯が鳴り、電波の弱いとぎれとぎれの会話で
いかにも「いま新幹線のなかで~す」という臨場感がいいよなあ・・・

「そんなに忙しいのか?せっかく週末に帰ってきたのに、ましてや明日から
3連休なのにまた、大坂に帰るのか?大変だなあ」電話の主は、連休の前夜に
本店会議が終わったとたん、単身赴任先の大坂へ踵を返した企業戦士に同情し
仕事ぶりに感心している。

(ほんまは明日、あさってとツーリングでおますぅ~・・・)なんて
悟られぬように
「はい!中間決算の不足を少しでも補うのが私のミッションですから」
「では失礼します」「プチッ!」
サラリーマン風太郎はええ加減でおますぅ~(^^)

一夜明けて、土曜日はお天気も良さそうで一安心だ。・・のは良かったが
いつもの阪神高速5号線に乗り、環状線を乗り継いで柏原ICに向かうつもりが
何をどう勘違いしてしまったのか「西名阪道」と先週、仕事で奈良に向かった
「第2阪奈道」を完璧に間違えてしまい、なんだかいつもと違うなあと思いなが
ら阪奈トンネルを出て料金所に着くまで気付かなかったというボケぶり・・

よく考えてみると大阪城を左手に見たとたんに「ありゃぁ~ッ!」と
気付かないといけないのにね。気を取り直して650円を払い次のICで降りて、
Uターンしてまた650円・・・まだ寝ボケでるのかと気を締めなおして
、近畿道からやっと西名阪道に入り、柏原ICから165号でひらきちさんと
待ち合わせた道の駅「ふたかみパーク當麻」に向かった。

当初は東京からやってくる仲間を鳥羽のフェリー波止場で出迎えようかと
思ったのだが一度も走ったことのない道を案内するのではまずいと思い
往路で走った「大人の遠足」仲間のMT下見にお付き合いしながら、
それがそのまま東京からやってくるフリーダムメンバーの復路として
道案内できるように距離や時間の記録をきちんと記録しておいた
また、フリーダムメンバーが龍神だけでは物足りないといえば
こちらで教わった「月ヶ瀬」周辺に繋がっても良いようにルート探索をしておいた

「道の駅は道に面している」という思い込みでまたしても通り過ぎて
しまい本日2度も無駄走りをしたあと、めでたく定刻ジャストに到着。
この下見ツーには、掲示板に「今回の下見は走破力が必要」とひらきちさんが
豪語書き込みしたせいかドタ参バイクはいないだろう。と話しているうちに
フリーウィンドのiwaさん登場。

9時50分ころ道の駅を出発した30号は車が多く、渋滞ノロノロで五条までの
わずか15kmを40分もかかってしまったが、五条近くで断片的に完成して
いる区間を無料で走れる?「京奈和道路」の「五条北IC」から「五条IC」
までのガラガラひと区間を走ったあとに、思い出の場所に出た。

それは去年の秋、レンタルバイクを借りて、さあぁ!ここからいい道ぃ~
と思って走り始めたら、会社から携帯に連絡が入り呼び戻された(><)
という思い出の場所である。そのときも、標識があるけど、どっちいって
いいのかよく解らない?変則クランクの交差点「本陣」交差点で迷ったのを
思い出しながら168号に入る。

車はやや大目ながら、渓谷沿いを走る道は快適だ。道の駅「大塔」で
一休みのあと53号で高野山に向かう。途中から道幅が狭くなり路面が
荒れてきた。路面さえ良ければ、たまにはこんなタイトターンの山道も
いいもんですけどね。

371号に出て、高野山のドライブインで一服のそのあとひらきちさんに
MTペースを掴むために低速走行するので先に行ってくれと言われて、
iwaさんとふたりで先に出発した。それを聞いて下見ツーの趣旨をよく
解らず参加した自分がちょっと恥ずかしくなりましたね。

MTのリーダーさんはいろんな気遣いができないと勤まらないのである。
一般の参加者は企画してもらったMTに何気に着いていくだけのだが、そもそも
「下見」は道の様子見だけではなく、MT本番に参加する車種や早いひと
遅い人のペース配分を想定して走行区間所要時間や休息時間の配分を含めて
食事をするところまでの時間帯調節を行い、駐車場スペースの確保や、
食事の席確保までを気にしながら調整して全体を走らせるための「下見」
なのだから、今回の私のように自分のペースで楽しんでばかりいては
いけないのである。

東京のフリーダムでもそうだったがMTのまとめ役であるリーダーは大変な
ご苦労があるのだが、参加者は事前にはなんにもしないで、当日になったら
自分の都合で参加してくるのだからその影の苦労を知らないといけない。
マスツーリングの略称であるMTのリーダーはペースの異なる参加者の安全に
配慮したり疲労がたまらないように一定の時間で休息をとらせて一日上手に
走らせなければならないのである

さて、タイトルの写真のように尾根伝いを走る龍神スカイラインは
想像以上に素晴らしい道で標高も1000mを超えるだけに護摩山タワーの
休息所では雄大な景色の山あいから吹き上げてくる風もひんやりと心地よかった

高野龍神スカイラインは起点を和歌山県の高野町、終点を龍神村とする
延長42.7km全線2車線の山岳道路で、和歌山県と奈良県の県境の1000メートル級
の尾根に沿ってのびる。1980年に一般有料道路として供用開始。

2003年に和歌山県が道路公社の債務残額を一括返済し、一般国道371号の
一部として無料開放された。その背景には開通後、一度も黒字化せず、
今後も目処が立たないらしいが、世界文化遺産指定に備えて、観光客、
観光バスが自由に往来できる無料道路を確保する目的が大きかったという。
なお、この道路は和歌山県では最高標高付近の尾根筋を削って作られたもの
であるだけに、周辺の自然環境への影響が大きかったようで、
特に護摩壇山のブナ林は現在では沈静化しているものの、その道路沿いから
枯死を広めたらしい。

その護摩山タワーがある道の駅でメインメニューと思われるキジ丼を
頂いたあと、ここでUターンするiwaさんと別れを告げてひらきちさんと
龍神村方面に南下してゆく道は解説のとおりカーブが多く展望はきかなく
なるが、快適だ。途中、道の駅「龍神」で梅ソフトクリームを食べたあと
198号の分岐でひらきちさんと別れて下見ツーはこれでおしまい

ここから先ははるか東京から和歌山ロードを目指してやってくるフリーダム
の仲間に会うために南紀勝浦へと向かう。311号で中辺路から世界遺産の
熊野古道に平行した本宮に向かう熊野街道を走る。距離的にはまだ250km前後
なのだがこんなに長く果てしないロング&ワインディングロードになんだか
疲れてしまった。一休みしたあと走り出した、新宮までの168号はコバルト
ブルーの水が、とうとうと流れる大きな熊野川沿いを快走する

新宮についてから東京から合流予定のフリーダムメンバーを待った。
42号が混雑していたようでようやく1年ぶりが多い5人のメンバーに再会した。
みんな長旅の疲れも見せず元気でよかった。

宿泊先の浦島ホテルは宿から遠く離れた駐車場にバイクを置いてバスで
送迎し、なおかつ船で島に渡るという変わったアクセスの巨大なホテルだ。
話によると、勝浦の隣町、新宮市の”山林王”浦木氏が昔からある浦島温泉
、赤湯温泉を買収して鉄筋7階建ての巨大温泉旅館を造ったという。

当初は団体客の誘致に成功し平成2~3年頃までたいへん繁盛していた
らしいが最近は熱海、別府の巨大温泉旅館と同様、団体客の減少で経営が
思わしくないようで、そのため朝晩とも食事をバイキング形式にして
仲居さんを大幅に減らすなど合理化に努めてたらしい。

ホテル従業員の接客は乾いた感じもあり、夜10時までの露天風呂も追い立て
られるように締め出されたがこれでは衰退の一途のような気がしないでもない
まあ、経営にはいろいろ紆余曲折があるものだが島中に13箇所も
あるという温泉は素晴らしいもので、白濁した硫黄臭の強い本物の温泉だった

しかし、久しぶりに再会の仲間達との語らいは楽しかった。
みんな、フェリー時刻に合わせて3時起きだったり徹夜状態のまま走ってきて
いるので早めの就寝となった。それにしても有り難かったのは大部屋の和室の
ほかにツインの洋室があって、いびき屋さんを密かに恐れていた私には最高の
宿泊環境でよかったあ(^^)

翌朝は、世界遺産になったという那智山にある「那智一の滝」を見ようと
話していたが前夜の申し合わせで出発時間を遅く設定していたこともあり
ゆっくり目の出発になったためパスとさせてもらった

なんだかんだで42号から新宮で168号に折れたのが10時前になり
今日中に東京へ帰着するというフリーダムメンバーの時間配分を
考えるとのんびり出来ずにとにかくハイペースで龍神を目指して
走った、走った。例の「本陣」で伊勢自動車道を目指す東京組と
分かれて、ひとり310号から17号で富田林・羽曳野と向かい南阪奈道路
から阪神高速で無事帰着。往復距離600kmの1泊ツーはお腹一杯走った





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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした! (よこっち)
2007-09-24 19:34:09
いやぁ~久しぶりに風さんのペースで走ったので、クタクタになっちゃいましたでも、お会いできてとても楽しく満喫できたMTでしたよ2日で1400km走破は過去最高です
次?はあるかどうか分かりませんが、またお付き合いお願いしますね!第2の戦闘機期待してます
Unknown (HUZU)
2007-09-24 21:46:13
万里の長城かと思いました。竜神スカイラインって本当に素晴らしいですね。それにしても風さんのいつものボケぶりと念入りなロードチェックがミスマッチしてて面白いですね。こちらはお天気が最高でしたので高速ビュンビュン走っているバイカーが沢山居ました。何と言ってもあまり混んでないのが東北道です。
熊野古道と那智の滝・・・去年行った友達から素晴らしかったと何度も聞きました。いいなぁ・・・。
よこっちさん (管理人)
2007-09-24 21:55:48
長距離をお疲れ様でした
こちらのバイク仲間の方に下見がてら無理のない
ルート含め手ほどきしていただいたお陰で迷わず
かつ渋滞ノロノロを避けて和歌山道を案内することが
出来ました。

次回があれば京都北部や天橋立など日本海方面を
案内したいと思います
これまた一泊して日本海の魚を食べるにはいいですよ
huzuさん (管理人)
2007-09-24 22:03:10
そうなんですよ。ボケはいけませんねえ(^^)

O型って思い込みが激しいせいか
高速道路は明らかに方向が違うのに先週、車の後部
座席で見ていた「第二阪奈」が目に焼きついて
しまい、条件反射のようにそちらに行ってしまい
ました(^^)
熊野古道・那智の滝・天橋立やそのほかにもあちこち
いいところがあります。ぜひ一度来てくださいね
流石~会長健在! (りゅう)
2007-09-25 01:06:47
やはり下見に綿密なチェックに余念がない、我らのリーダー、久々に再会できてよかった。
風さんの後ろを走っているといろいろ昔のことがよみがえってきて懐かしく堪能できました。
お互い月日がながれ年とってもあい変わらずの笑顔と
走りで嬉しかったよ。
いつまでも現役で走りたいね~。
といっても今回は流石にききました。
一人でもう一泊するつもりでしたが、仕事のトラブル
でみんなと帰路へ・・・
松坂ステーキも食えたからま~よしとしましょう。
では、また走りましょう。
お疲れさまで~す。 (クマ太郎)
2007-09-25 10:47:35
二日に渡ってのツーリング、お疲れさまです。
龍神、楽しそうですねー
行ってみたいとこではあるのですが
どうも我が家からだと遠い・・・
帰りの体力が残りそうにもないデス
お天気のいい龍神は気持ちいいんやろうな~。
Unknown (ヒカル)
2007-09-25 14:17:02
龍神、いい道でしたでしょ~(^▽^;)
なが~いワインディング。
私は、もっとスピードの上がりにくい
排気量で差が開かないような
ワインディングの方がすきなんです。
護摩山から、道の駅龍神までは、
少し低速コーナリングになるので、
高野山から護摩山までより、そっちの
方が、まだ好きですね(^0^)
お疲れさまでした! (いわ)
2007-09-26 00:40:50
そうなのです。
MT(マスツー?)のリーダーさんは、僕には勤まらないのです(^^;
気心の知れた少数の仲間をお気楽に先導することはちょくちょくやってきましたが、経験に差のあるグループを率いるのは難しいでしょうね~。そんなリーダーさん、いつも尊敬してしまいます。

高速、苦戦してますね(^^;
今回は当日の朝にドタ参を決意したのでメールしませんでしたが、次は一緒に行きましょうか?(^^)
りゅうさん (管理人)
2007-09-26 00:49:48
ありがとう!(^^)

『風さんの後ろを走っているといろいろ昔のことがよみがえってきて懐かしく堪能できました。』

くぅ~!泣けるなあ・・・そして嬉しいなあ(^^)
しかし、龍神で開けても開けてもついて来る
りゅうさんにはさすがだなと喜んでいました
いくつ年を重ねてもバイクライフ楽しもうねえ!!

クマ太郎さん (管理人)
2007-09-26 00:53:21
クマ太郎さんはどこにお住まいでしたっけ?
距離はあるかもしれませんが高速をうまく使えば
そこそこ楽しめると思いますが・・確かに距離あり
ますね(^^)楽しいけどハードかもです

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