轟音者 第18話印象

ゴーオンウィングスの登場・御披露目の一連の流れのシメにあたるのでしょうか。
仲良くなるにはまだ時間が必要なようですが、落ち着く所は一応決まったかな。
先週に続いてややテンション低めのままなのをお許し下さい。
そして、今回最高に楽しかったという方は、どうかこのまま読まずにスルーしてください。
印象も簡単に参ります。

妹ちゃんはゴーオンジャーのダメなところが気になって、とうとうギンジロー号に押しかけてきます。
そして、衣食足りて礼節を知るとのたまい、ゴーオンジャーをバイキングに連れ出します。
がんばってきた…と控えめに主張する連の意見は完全黙殺。
さらには大量の服を買い与え、早輝ちゃんを喜ばせますが、これにとうとう走輔が怒ります。
ヒーローにとって大切なのは食べ物や着るものじゃない、心だという走輔、その通りです。
これに対する妹ちゃんの返答は、兄一辺倒…。
そして走輔だけを連れて服を買いに出掛けます。

妹ちゃん…微妙…。
走輔の良いところを見せるためだと思ってみていても、先週襲われている人たちには見向きもしなかったのにいきなりヒーローのなんたるかを語る妹ちゃん、しかもそれがどうも兄の受け売りしかないように聞こえてしまう…。
ゴールドカードを使ってのお買い物、すかさずシルバーなのにゴールドと突っ込む軍平がステキでしたが、よく見もせずに服をなめ買いする姿がヒーロー像とは思えません。
金銀兄妹はどう見ても働いているようではありませんから、妹ちゃんは自分の稼ぎでお買い物をしているのではないでしょうし、ゴーオンジャーにしていることも、親切と言うよりは自分の正しさを見せつけるためのように見えてしまいました。
相手の生活空間にずかずか踏み込み、アタマからダメダメと決めつけて自分の価値観を押しつけているようにしか見えない…しかも、その価値観が正しいとはとても思えない…。
これまで楽しく見てきたゴーオンジャーですが、ここはもっとも楽しめなかったシーンでした。
狙いがあるにしても、もう少し何とか出来たんじゃないかと首をひねりました。

たぶん、妹ちゃんだけならここまでがっかりしなかったと思うんですよ…。
ところが、今回はガイアークが実に楽しかった。
前回の失敗にがっくり肩を落とすヨゴシュタインとヒラメキメデスに、キタネイダスがしっかりフォローを入れてヨゴシュタインを立ち直らせる。
気に入らないとはいえ、ここでヒラメキメデスをおとしめるそぶりもなし。
まずかったところと良かったところを指摘して、考え方を切り替えさせるキタネイダスは、上に立つものとしての資質を感じさせてくれます。
ケガレシアさまもご同様、けっして害地目コンビを責めてません。
前回の失敗を教訓に、ゴーオンジャーではなくゴーオンウィングスに的を絞っての作戦立案を宣言し、新バンキジュウ投入を宣言するキタネイダスを、ケガレシアさまが頼もしそうに褒める。
その後の作戦展開でも、手強そうと見たら臨機応変にターゲットを切り替え、その作戦の冴えをケガレシアさまが褒めちぎる！
なんというか…ガイアークの方が人間関係作りと組織の動きのお手本になってませんか？
少なくとも、妹ちゃんを見た後でガイアークを見ると、ものすごくほっとしましたよ。
これって、ヒーローものとしては何かが違うと思うのは私だけでしょうか？

兄は基本的にゴーオンジャーに干渉するつもりがないので、それほどイヤな感じはありません。
たしかに、兄のようなスタンスだとゴーオンジャーとの接点は全くなくなってしまうので、妹ちゃんがゴーオンジャーに干渉するのが手っ取り早いんだとは思います。
今回は、むしろ妹ちゃんに反論しながら、妹ちゃんを助けるために必死でがんばる走輔の姿こそがメインなのも重々承知しています。
あれほど反発した妹ちゃんのために、変身道具を投げ出し、命をかけて妹ちゃんを救おうとした走輔は文句なしにかっこよかったし、走輔こそがヒーローのあるべき姿であることを見せてくれたことは、素直に嬉しかったです。
なのに、どうにもすっきりしませんでした。
次回は、軍平メイン回なんですね。
今度はもっと楽しく観られると良いなあ。

風水