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~なべて世はこともなし~
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ディケイド 第2話印象

2009-02-01 09:47:27 | 特撮雑感:DCD
いよいよクウガの世界…舞台は2000年の長野県か?と思ってましたが、一条刑事ならぬ八代刑事のケータイがiPhoneなのを見て、2009年現在なのか…と割り切り方にむしろ感心しました。
全く別もの設定なんだ…と改めて思ったのはここだったかも。
というわけで、いろいろ考えると立ち止まっちゃうので簡単に印象のみにて。

世界が変わると写真館ごと移動する…しかもテレビのニュースや新聞で状況がわかるという設定にうなりました。
主人公もヒロインも、それぞれの仮面ライダーの世界で何をしたらいいのかわからないという中、状況を把握する手段にメディアが使われることに感心。
どういう世界にいるかがこれでわかるわけですね。
そして、クウガの時も警察・新聞・テレビの動きが番組内で大きな役割を果たしたことを懐かしく思い出しました。
一般世界とのつながりをきっちり見せたのはクウガならではでした。
これはこの後のライダーの世界に行っても続くのでしょうか。
だとしたら、わかりやすくてありがたいです。

未確認生命体第4号…クウガが人間に味方していると明言する八代刑事。
ひそかにクウガ=ユウスケに情報を流し、協力関係を築いている点は、一条刑事とご同様。
しかし…未確認生命体第7号がギャリドで第8号がドルドなのが何とも…。
ギャリドはトラックを運転して「バックします」とやらないとギャリドに見えないのは私自身の問題ですが(苦笑)。
何よりもドルドが戦闘に加わるのが違和感ありでしたが、緑のクウガで射落とす姿を見てちょっと納得。
これを見せるためには空を飛ぶグロンギである必然性があったのね…。
そのうえ第9号がバベル!?
で、さらにはベミウとビランが登場…!??
ううーん、メとゴが同時に現れるあたりも、共闘してるあたりにも猛烈に違和感が…。
しかもビラン、剣を持ってませんでした???
まあ、これも所詮は私自身の問題です。
剣についてはその後紫のクウガが剣を手にした姿に、これが見せたかったのね…とちょっと納得。
ちょっとではありますが、見せたいものは…まあ、わかります。

これは…と思ったのは、ゲゲルの法則性…。
誕生日をつなぐと…という主人公ツカサの推理に誰も疑問を持たないってどうなんですか?
グロンギは超古代語を使ってるんだから日本語の「みなごろし」じゃふつう納得できないでしょ!
そもそも女性警官の誕生日をどうやってグロンギが知ったかという時点で疑問だと思うんですが…。
一巡査のかなりあやしい思いつきに捜査本部全体が即座に納得して信じ込む…というのは猛烈に違和感がありました。
そしてグロンギを締め上げて…ってバベルを締め上げるディケイド!?
…しかも口を割るのかバベル…。
これはさすがに違和感アリまくりでしたよ…。
あとは…ディケイドがグロンギ語を理解したとしても、まあ、これはギリギリ許せます。
そもそもディケイドが反則技ライダーですしねえ(苦笑)。
超古代語対訳字幕付きなのもご愛敬。
しかし、言語学者たちがどうしても解読できなかった…という八代刑事の言葉の方に首をひねりました。
どうして言葉がわかるんだ!?でよかったんじゃないですかねえ。
文字を理解するのと音である言語を操るのはまた別の問題なので、ここは単にグロンギ語を操るところに驚く方がよかったんじゃないかなあ…。
まあ、その前にわずか6体(しかも4号が赤いクウガで、2号が白いクウガであるとすれば1・3・5・6号のわずか4体)を相手にしただけで、グロンギがなんらかの法則性を持って人間を殺していると推理できているというのもすさまじいんですが…。

引っかかりはいろいろありますが、スピーディーな展開はまずまずいいんじゃないでしょうか。
ディケイドは9人のライダーの世界では存在してはならないらしい?
各ライダーはなぜかディケイドがライダーの世界の破壊者であることを知っている?
思わせぶりに登場する謎のおじさんは一体?
各ライダーの世界を巡るにはこれくらい展開を早くすることも、謎解きを楽しむネタをばらまくのもよしでしょう。
ただ…好きなライダーが別もので、しかも納得するにはかなり微妙な扱いというのが切ない…。
クウガ特有の緊張感と程よく抜けた感じは、さすがに再現できないので割愛したということでしょうか。
主役のツカサを立たせるには必要な演出であり、ストーリー上も必然性があるんだろうと思いますが、このあたりは何ともさびしい限りです。

とはいえ、ヒロインなつみかんちゃんがユウスケを呼び止めるシーンはかなり良い感じです。
世界が滅びる姿を夢で見ているのは彼女であり、ディケイドの世界を目撃する視聴者と同じ位置から見ているのも彼女です。
なつみかんちゃんがが愛せるキャラクターなのには、かなり救われますねえ。
コーヒーなら自信がありますというおじいちゃんも良いですねえ。
光写真館は世界が変わっても流れる空気感は変わらないんだ…というのが見えてホッとしました。
どんな世界に行っても、この空気と空間は同じなんですね。
戻るべき世界の空気を持った空間が、常に存在することの安心感は大きいです。
謎の引きも、ディケイドとは何者か、世界を救うために何をすればいいのかに絞られていて、わくわくしながら楽しめそうな気がします。
きっとねえ…クウガの世界で大きな謎の一つ=ディケイドはそれぞれのライダーの世界で何をすればいいのかがわかると、各ライダーの世界の違和感はもっと気にならなくなるんでしょうけれど…クウガの世界はその意味でも試金石ですねえ。

そして…個人的にこれが私の試金石か…と思うのが、主人公への共感性が極端に低いこと…。
ううーん、主人公にはまだ思い入れが全くもてないですよ…。
ヒロインはねえ、めっちゃいいかんじなんですが…。
そして、ユウスケも微妙…。
これはたぶん主人公もユウスケも何のために戦っているのかが見えていないから何じゃないかと思うのですが…特にディケイドがなんで成り行きでクウガと戦っちゃうのかがわからない…。
世界を救うためという第1話と違って、クウガと戦うのはなぜなのかが見えないだけに…。
このあたりも来週を待てということなのでしょう。
写真が上手く撮れないというのも含めて、今後への伏線でしょうから、控えめに期待しつつ待ちたいと思います。
来週も楽しみです。

風水


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8 コメント

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来週の感想を書くのが微妙です (真紀)
2009-02-01 14:38:44
こちらにも失礼します

クウガはちょいちょいとしか見ていなくて詳しくは分からないんですが、すごく違和感があって話の流れについていけるか不安になってきました(苦笑)

今回一番頂けなかったのは士が八代さんの顔面を殴るところです(苦笑)
血を流してしまえば儀式は失敗するなら手を切ったらいいんじゃないでしょうか?
しかもグーで!子供がマネして殴らなければいいですけど・・・・
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こちらもこんにちは (honey)
2009-02-01 15:37:01
クウガみていないもので、風水さんほどの
違和感がやはりないですね。
風水さんのレビューを読んではじめて
グロンギの名前も知ったくらいで。
全部同じにみえる・・・初見の人はこんなものかと。

共感性は渡にもまったくなかったので
(天道にも)そのへんも特に支障にはならないですね。
ストーリーがおもしろくなるといいなと思います。
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いろんな意味で微妙です (風水)
2009-02-01 20:34:48
真紀さま

何というんでしょうねえ、主役のツカサ…わかっていて八代刑事をおとりに使ったり、顔を拳で殴ったりというのには愕然としました。
いろんな意味で微妙ですよねえ。
悪くないと思うし、ストーリーも面白いとは思うんですが、どうも楽しめてないんですよ。
そりゃあ、殺されるよりは殴られる方がマシとは思いますが、他にもやり方はいくらでもありますよね。
ボウケンでガイとヒョウガが百鬼鏡の封印を解くために菜月の血を…といって、ちょっぴり切っただけで「それだけ?」と拍子抜けしたのと…ちょうど逆なんですよねえ。
ツカサに心情的にどうも…共感できないというか、やることに対してどうも胡散臭い目で見てしまってます。
来週には、もう少し違う展開になることを期待してます。
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クウガだけはわかります(苦笑) (風水)
2009-02-01 20:50:59
honeyさま

クウガは…私がライダー不信に陥る前の、最も愛するライダーでもあるので、敵の怪人も含めて作品丸ごと大好きなんですよ。
他のライダー作品の怪人は…実はほとんど見分けがつきません(苦笑)。
というか、もともと怪人の見分けはかなり苦手分野なんです。
いろんな意味で、クウガはどっぷりはまりこんだ作品なので、客観的に考えたり感じたりしにくいんだと思います。

共感性…私はどうもこれがないと作品に入り込めないというか…楽しめないタイプなんじゃないかと思います。
なので、ストーリーが面白いと思っても、好きになれないとやっぱり観る気にはならないですねえ(苦笑)。
天道には共感性はありませんでしたが、カブトには加賀美がいましたから。
キバ挫折最大の理由は、渡が理解できるできないと言うよりは、共感できる人が1人もいなかったことに尽きる気がします(苦笑)。
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クウガを知ってる人にとっては (sorcerer)
2009-02-01 23:32:45
風水さんこんばんはー!

やっぱりクウガを知ってる人達にとっては、
憤りや違和感、それにちょっとした懐かしさが
あるって感じなんですかねー?

私は観てなかったので、全く新鮮に感じます。

後で、実は今出てるクウガは融合しはじめた
ライダー世界のクウガで、実は
「本来あるべきクウガの世界」とかが出て来て、
そこにオダジョーとかが出てきたら、ビックリするかも(笑)

まぁ、それは無いかな。
返信する
みんながそうだとは思いませんが… (風水)
2009-02-01 23:57:09
sorcererさま

うーん、クウガを見ていたから違和感がある…というわけではないでしょうねえ(苦笑)。
私にはどうも引っかかる点が多くてなじめませんが、これがOKというクウガファンもいらっしゃるんじゃないかとは思います。

私が違和感を感じるのは、五代くんと違ってユウスケが何のために戦っているのかがどうもわからないからでしょうねえ。
納得いかないからなじめない…。
たぶん、自分なりに納得できれば別ものとして受け容れられるとは思うのですが、納得できないことがまだ多すぎて(苦笑)。

オダギリくんが登場というのは、まあ期待していません(苦笑)。
出てくれたら文句なしに嬉しいとは思いますが、プロデューサーも違いますからそれはないでしょうねえ。
返信する
やっぱり複雑ですね。 (けろりん)
2009-02-04 11:32:04
風水さん、こんにちは。

やっぱり、オリジナルのファンからすると、複雑ですよね。
クウガの世界を凝縮して見せなくてはいけないので、せっかくオリジナルで意味を持たせた部分を無視せざるを得ない、というようになってしまったり。

私ももし電王が、意味もなくフォームチェンジを繰り返していたり、あの世界観がめちゃくちゃだったら、ちょっとがっかりですかねえ…これはこれとして見るつもりですがね。

まあ、電王は本当に意味のないフォームチェンジもありましたが(笑)!!←ただ戦いたいだけどか(笑)

私も、今年は一緒の視点に立てるヒロインがいてよかったと思うし、彼女のキャラがなかなかいいので、安心しました。
去年がどうしても誰にも共感できなかったので。

とにかく、これはこれ!とお祭りとして見ることに慣れないと、ですね…。
難しそうだなあ、思い入れがあるしなあ…。
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やっぱり割り切れなくて(苦笑) (風水)
2009-02-04 21:22:30
けろりんさま

なんというか、ディケイドには微妙に乗り切れないままになってます。
いや、ヒロインや脇役陣は良い感じなので、乗り切れないのは実は主役だけ?とも思ってみたり…。
まあ、クウガの世界が納得できないのが最大の理由かも知れませんねえ。

クウガはフォームチェンジを定番化した平成ライダー第1作ですが、一つ一つのフォームの違いがかなりはっきりしていたので、今回みたいに「武器が違うだけ?」という印象には違和感ありですねえ。
青いクウガは敏捷でスピードに優れてるけどパワーはない、緑のクウガは五感が鋭くとぎすまされ遠距離の狙撃も可能だけど50秒しか保たない、紫のクウガは装甲が固くてパワーに優れてるけど動きは鈍重になる…と長短ありで、そこがクウガの魅力でもあったのですが…。
まあ、すべてを再現するのは難しくても、もうちょっとポイントを押さえておいて欲しかったですねえ。
欲をいえばきりがないのですが、どうしてもクウガに関しては辛くなりがちです(苦笑)。
電王でも、きっと辛口になるでしょうねえ。
思い入れが強いと、ついつい文句が出るのを何とかしないと…これからもとても楽しめませんね(苦笑)。

でも、今年は昨年ほど「ダメだ…」という感じはないですね。
やっぱり共感できるヒロイン・夏みかんちゃんの存在が大きいと思います。
クウガの世界に納得できたら、きっともう少し愛せるんじゃないかとは思うのですが…主役がねえ…(苦笑)。
まだ第2話、平成ライダーは途中からの大化けもアリですから、今後に期待したいと思います。
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