黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

ニリンソウの思い出

2022年05月17日 | 花・自然

北邦野草園 可憐なニリンソウを眺めていると

 

ふと

85年前が蘇ってきた

 

 

 

 

幼い4~5歳ころの私の遊びは

 

摘み草だった

 

釧路郊外の静かな処  小さい借家に住んでいた

父は支那事変で出征し 母と4人の女の子の家庭

姉二人は小学生 妹は赤ちゃん

母は内職の和裁をしていた

 

後で 

母が一番つらかったと話していた時代である

 

近所に友達はいなかった

 

晴れた日は毎日のように

 

 お隣のおじいさんに作ってもらった 小さな竹かごに

 

「肥後の守」 のナイフをくくりつけてもらって

 

出かけて行った

 

ニリンソウは 「フクベラ 」と呼んでいて 野原いちめんに咲いていた

 

籠いっぱい摘んでくると

 

母は部屋中 

 

コップに入れて飾り ある時はお浸しにする

 

 タンポポの根を掘って籠いっぱい摘んだ日もあった

 

広い野原に一人っポッチでも 寂しくも思わず 退屈もせず

飽きずに遊んだ

 

 

 

 

 

 

現実は波乱がある

昨夜は不眠で 午前中は大洗濯や横になっていたり

娘に助けられ

鍼治療へ送ってもらう

 


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