ボストンレッドソックスがワールドシリーズに進出!!
今晩の試合は自宅のテレビで観戦した。松坂投手と岡島投手が二人揃って活躍したし、一点を争う展開が後半一気にボストンペースになって、気持ちよく応援できる試合だった。ビールを飲みつつ、色々なことを考えて見ていた。ひとつは“勢い”について。物事には必ず“勢い”(“モメンタム”とも、“追い風”ともいう)があるが、今日の試合では絶えずボストンに勢いがあった。シリーズ序盤の劣勢をはね返してこの最終戦まで持ってきた時点で、徐々にボストンに流れが来ていたといえるし、ホームゲームであったことがその勢いを後押ししたともいえるだろう。
しかし今日の試合、その勢いが止まりそうになった場面が一度あった。7回表、クリーブランドの攻撃。クリーブランドがボストンを一点差で追いかける展開の中、ランナーは二塁。一打逆転という場面だ。このピンチで岡島投手が投げたボールは、三塁線を勢いよく抜ける強打!二塁ランナーが一気にホームに帰り同点か・・・・と思われた瞬間、なんとランナーは三塁でストップした。”What is going on there!! (何をやっているんだ?)”とテレビのアナウンサーが叫んだくらい、不思議なプレーであったが、リプレイでよく見ると三塁コーチがランナーを止めたのであった。
走っていれば、間違いなく同点になっていただろうし、逆転も大いにありえた。”勢い”がクリーブランドに移動して、その後のボストンの猛攻もなかったかもしれない。それくらい、試合の流れを左右しえた場面だった。
球場の興奮が収まったころにテレビで解説者が言う。”フェンウェイパークは狭いので、三塁コーチは瞬間的に安全を取ったのだろう。ああいう場面で三塁コーチに考える時間はほとんどないんだ。彼が迷っていたらランナーも迷ってしまうからね。どれだけ判断が難しかろうと、三塁コーチは瞬時の判断が必要で、彼はそれを果たした。その結果が、間違った判断だったというわけだ。タフだけれど、それが三塁コーチの難しさだね。(That's life of a third base coach.)”
瞬間の判断。不確実性の中での決断。
それがコーチ、マネージャーといった人たちの仕事なのでしょう。
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友人の一人はふらっとフェンウェイパークに行って、当日券の列に並んだら運よくチケットが取れて、レッドソックスワールドシリーズ進出の瞬間に立ち会ったそうだ。いいなー。
今ごろボストンのスポーツバーはどこも満員だろう。ワールドシリーズは今週の水曜日から始まる。
ボストンはしばらく街をあげて燃え上がりそうです。