カヤ日記

活動する研究者、かやちゅ。@カヤニストの行動記録
カヤネズミの研究&保護活動や野生生物の保全に関する話題をつれづれに

カヤ日記 in 山形

2006-10-21 | モニ1000

10/15-16、モニ1000のカヤネズミ講習会の指導で山形県鶴岡市に行ってきた。

コアサイトに隣接した広大なススキ原と月山との対比が見事だった。ブナ林も色づきはじめ、あと1週間ほどで完全に紅葉するそうだ。

調査ポイントのススキ原は、雰囲気はとても良かったのだが、残念ながらカヤネズミの巣は見つからなかった。ブナ林の一部が切り開かれた場所で、もともとはカヤネズミがすんでいなかった可能性もある。とはいえ、モニタリングは100年続く。気候や環境の変化によっては、何年か先にカヤネズミが入ってくる可能性もあるので、今後もぜひ調査を継続していただけるように願っている。

調査地の下見中、コアサイトの近くでキツネとタヌキに出会った。キツネは私たちの接近に気づいてすぐに逃げてしまったが、昼間だったので、表情まではっきりわかった。案内して下さった地元の方も「こんな時間にキツネが出てくるのは珍しい」と驚かれたほど。タヌキは車で移動中、ほんの数m離れた草むらからペアで飛び出して、慌てて駆けて行った。

カヤネズミには出会えなかったが、彼らの生の姿をはじめて見たことで、二本立ての良質な映画を観た後のような満足感が残った。何せ、これまでは足跡かフンか死体しか見てなかったもんなぁ(苦笑)


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