goo blog サービス終了のお知らせ 

かはたれのジエン

イタチの最後っ屁 ・・・なので、コメントにも屁を垂れるしかできませぬ

フラニーとズーイ

2014年03月08日 | よしなしごと 

読んでません

 知らん間に、村上春樹が翻訳していた。

 10年前に「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を出した時は、やれやれ、と思ったものだが。
 野崎孝の名訳があるのに、何でまたわざわざ?
 野崎訳は「Catcher」を「つかまえ手」とかけて訳しているのに、村上訳はカタカナのままか、とまた例によって難癖をつけていた。

 今度は「フラニーとズーイ」かよ。
 ついに「グラース・サーガ」に手をつけたか。

 実を言うと、「ライ麦畑でつかまえて」は、あまり好きになれなかった。

 それよりも、「ナイン・ストーリーズ」の「バナナフィッシュにうってつけの日」から始まる作品群の方がおもしろかった。
 「フラニーとゾーイー」、「大工よ、屋根の梁を高く掲げよ」、「シーモア -序章-」、「ハプワース16 一九二四」と続く、一連の「グラース・サーガ」だ。

 あまり読まないアメリカ文学の中でも、サリンジャーは好きだった。
 サリンジャー選集まで書棚に並んでた。
 ただ、何せ30年以上前のことなので、はっきりとは覚えていない。

 作者のJ.D.サリンジャーは、1965年に「ハプワース16 一九二四」を発表したのを最後に、沈黙を守り続けていた。
 ニューハンプシャーの田舎で隠遁生活を送り、インタビューには一切応じず、写真も撮らせない。
 そして、2010年に亡くなった。
 「禅」などの東洋思想に関心があったらしい。(ルーテシアのゼンも「禅」!)

 庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」は、「ライ麦畑でつかまえて」の影響をけているとも言われているが、「赤頭巾ちゃん…」の方がはるかにおもしろかった。
 こちらも、「頭巾ちゃん気をつけて」、「さよなら快傑頭巾」、「白鳥の歌なんか聞えない」、「ぼくの大好きな髭」の4部作を出した後、文壇から姿を消してしまう。

 というわけで、読んでいない本の書評でした。

ぜひ、「バナナフィッシュにうってつけの日」を読んでみて下さい。

http://as-happy-days.blog.so-net.ne.jp/2010-09-09
 

ポール・オースターはおもしろいと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北欧の匠 | トップ | とんぼのめがね »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。