地方新聞の生命線

地方新聞の多くには「おくやみ欄」があり、多くの人が毎日チェックしています。葬儀に来た何人かの方も「新聞で見て飛んできたわ」と言っていました。
よく口の悪い人は「Ｈ国新聞はお悔やみ欄で持っている（年寄りの人はそれだけのために取っている人も少なくないから）」なんて言います。

Ｈのつく名前の地方紙の人は態度が横柄なので、昔（１０年前）は新聞社からの電話はかなり不躾で酷いものでしたが、今は流石に多少はマシになっています。
滅多に田舎では掲載を拒否する人はいないのですが、やはり喪主が既に地元を離れている場合や故人が掲載を拒否して欲しいと生前に言う場合には掲載を拒否する例が増えているようです。

今回は日経と毎日、産経以外（産経は果たして石川県で発行しているかどうか不明）から電話がかかってきました。昔はお悔やみ欄は地方紙の北國と北陸中日だけでしたが、今は朝日、読売の地方面にもお悔やみ欄があるようです。

北陸中日の場合は故人の特徴を紹介するスペースまであるのですが、２０年ぐらい病院行ったり来たり→入院の祖母の場合はすぐに思い出すのは「病人でした」、
しかしこれはまずい。伯父は「几帳面でゴミ一つ許さなかった」（伯父の部屋はゴミ屋敷のようです、足の踏み場ありません）、母は「派手好き、買い物好き」、私「具合が悪くなる前は綺麗な人だった」。母の夫（＝私の父）「旅行に出かけるのが好きな人だった」

結局総合して「几帳面なあたらし物好き」、でもあたらし物好きは余計、でとりあえず「几帳面な人でした」ということにしてもらいました。

翌日新聞を確認しましたが、他の人も当たり障りないか、あるいは何も書かれていない、という感じ。確かに慌しい中で「故人について何か」と言われても困ってしまうかも。でも中には「イタズラばかりする人でした」とか面白いのもありました。


北陸中日の「お悔やみ欄」のリニューアルの告知。
隠れた目玉リニューアルか。

北國新聞の携帯サイトにはお悔やみ欄が有料で見られるサービスがあるようだ。